2013年7月4日木曜日

no.482 pernod & pernod absinthe

ひさしぶりにペルノの水割りを飲んだ名古屋の夜。
その時の写真をアップしてコメントを書こうとWikiなどでペルノの項目を見てみると、私の
考えていたペルノのイメージとはだいぶ違う事実があり、ちょっとびっくりしました。

昔「アブサン」というニガヨモギを主成分にしたお酒があり、これが大人気。
ただ、アルコールの度数も強く、幻覚、幻聴を引き起こすとされて多くの国で20世紀初頭に
製造中止になったとのこと。
それに味が良く似た代替え品としてペルノ社が作ったのが、アニス、コリアンダー、フェン
ネル(茴香/ういきょう)などを主成分にしたペルノ。
このペルノは「アニス酒」というカテゴリーに入りますが、アニスにリコリスやディルを加
えたものがプロヴァンス語で「混ぜ物」を意味する「Pastis/パスティス」という部類のお酒。
その代表格がリカールになります。
ふたつとも、アブサンとは別の種類のお酒だったんですね〜。


ちなみにアブサンはニガヨモギの含有量を下げて、アルコール度数50℃を下回ることを条件
に、今また製造が許可され復活しているようです。
だから同じくペルノ社から、「ペルノ・アブサン」というお酒も出ているのですが、これは
アブサンで、単なる「ペルノ」とは違うお酒。
私、長い間、混同してたかも。

そして、あのゴッホも「アブサン」の絵を描いています。
芸術家が好んでアブサンを飲んだのは、インスパイアされ、作品に命を与える飲み物だった
からなんですね〜。
私にとっては、夏の暑い昼下がりに氷を浮かべて飲む爽やかなイメージだったペルノ。
それに比べてアブサンからは、ちょっと退廃的な夜の香りがします。


いずれも、お水を加えると黄緑がかった白に白濁するのは同じ。
西洋には角砂糖をその上に乗せて、それをお水で溶かしながら白濁の変化を楽しむアブサン
スプーンなるものや、お水を徐々に加える専用の器具なども存在していて、ヨーロッパには
この種のお酒を愛好する人がとても多いらしい。
大人のための「飲み物」


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