2018年4月18日水曜日

no.1180 busy spring 2

とある春の日。家族で恒例の靖国神社/薪能へ行って来ました。
私は仕事先から(さいたまから!?池袋を通って。これが意外に近い!)家族は各々、仕事
先から学校からで三々五々。靖国神社の本殿前に集合。


今年は盛りが早かったので、桜はもうかなり散ってしまっていましたが。
まだ名残の花がちらほらと。


和やかな雰囲気のまま席につくと。
最前列に貫禄のあるお着物姿のものすごく綺麗な方が座っていらして。
お年は60代かなぁ。会場のスタッフの方が膝掛けを持ってわざわざ挨拶にいらしてた。

自らはさて置き(笑)美に敏感な私たちは早速
「見た?」「見た。」「ものすごい美人だよね。」
「あたしどこかで見たような。」「えっ!どこで?」「思い出せない。」
「すごくいいお着物だね。」「あんた。何でわかるのよ?」
「日舞の先生に教わってるもん。自分も着てるし他の方のも見るし。渋い光沢があるね。」
「紬だよ。春紬。しかし。あの出で立ちは。普通じゃないね。」
「綺麗。」「その筋の方?」「財閥の奥様。」「女優さんかな。」「あっ!」

思い出したのだ。その昔。赤坂で。仲の良かった赤坂見附の不動産屋の社長に紹介された、
さる有名な昭和の大スターのお嬢さま。長女でらしたかな。妹さんは女優。道理で風格が。

お着物って難しいでしょう?
高価なものを自然に品よくまとえるようになるには、それ相当の時間とお金がかかる。
付け焼き刃にっていうのはムリなジャンルなのね。
ロングドレスだったら何とかごまかせるけど。でも。これもヒールの歩き方でバレるかな。
いいお着物を着慣れてる方は、どこかゆるっとした遊びがある着こなしをされますね。
襟はあと1ミリでもずれたら品がなくなるっていうくらいギリギリまで抜いて女性らしく。
たおやかに。着物の世界って本当に奥深い。
滅多にお目にかかれない美しい方にお会いしました。お写真撮らせて頂けば良かった。


厳かな火入れ式のあと。
舞囃子「安宅」/狂言「墨塗」そして休憩をはさんでお能「羽衣」へと続きます。
狂言は前から拝見したかった野村萬斎。
一度、チケットを取ったのをすっかり忘れていて見逃しているので。
やっぱり声に艶がありますね。油の乗っている年代だから、動きのキレも素晴らしい。
楽しみにしていた「羽衣」は、演者の方の調子がいまひとつだったのか、ちょっとハラハラ
する場面もあり。ご高齢の人間国宝の方なので健康状態がちょっと心配。
白洲正子だったら何て批評したろうな。まぁ。春の宵、薪能の雰囲気を楽しんだってことで。

帰宅途中、お夕食にタイフードを。ひさしぶりー。お店のタイの女の子がよく気がつくお嬢
さんで可愛いかった!「ああいうお嫁さんにしなよ!」と若者をからかうオバさん二人(笑)


息子。初。ガパオライス。パクチー好きな男子って珍しいよね。


仕事の合間の春の宵。この翌日から。外環を突っ走るさいたま通いの日々が始まりました。
うちからだと。ある意味、毎日が旅(笑)


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