2014年12月31日水曜日

no.726 carpe diem

2014年の大晦日。
今年は紅白のあのバタバタ感がないので、ゆっくりと1年を振り返る時間がとれる朝です。
スタートは夕方からなので、ホテルのチェックアウト後をどうしようか考えていましたが、
元旦の朝から息子は塾だし、帰ってもお風呂に入ってベッドで眠るだけだし…。
ということで、あともう一泊ステイすることに決めました。

先日Facebookでお友達になった方が、昨晩、フィード上で比較的長文の個人の心境吐露にも
近い文章を載せていて。
最近別れを経験してお辛い時期にあるのはわかっていましたが、まだあまり親しい関係でも
ない私がいきなりコメントするのもなぁ…なんて思い。
でも、思いまどっている姿に、齢(よわい)半世紀(!?)を生きたわたくしが、そんなに
人生、悲観したもんでもないよぉ、なんて言ってあげたくなり。
結局、文章は誤解を生みやすいので思いとどまりましたが。


お昼に青山のホテル界隈をお散歩していて雑貨店に入り、ふと目にとまったもの。
Carpe diem(カルペ・ディエム)と印字されたペンダントヘッド。
これはラテン語で「その日を摘め」という意味で英語ではSeize the dayとなります。
意訳すると「いまを生きろ」ということ。
ソクラティスだったっけ?なんて思いましたが、あとで調べたらホラティウスというローマ
の詩人の言葉。そこんところ、かなりいい加減(笑)

あぁ、私が彼に言ってあげたかったのはこれだったんだなぁ...なんて、偶然の発見に、ひとり
微笑んでしまいました。
いまを生きる。
私なら、そこに「ポジティブに」という一語を加える。

乗り越えられない壁なんてないよ。
あなたはきっと大丈夫。


2014年12月30日火曜日

no.725 don't disturb

昨日から大晦日まで青山のホテル住まい。

息子のこと。明日の連絡。衣装のトラブル。自分の体調。メンバーの体調。変更。
請求先。周りの人達と歩調を合わせること。メール。資料の取り寄せ。振込み。
リストアップ。根回し。お休みの人の分のカバー。来年のスケジュール。


ひとりになりたくて、静かな公園をぬけて夜の街を歩いてホテルまで帰ってみた。

dont' disturb.
cause I'd like to recognize who I am.


2014年12月27日土曜日

no.724 makuhari messe

年末。バタバタと忙しい日々が過ぎて行く。
昨日と一昨日は、ここ幕張メッセ。
Music Station Super Live。
もう何年もここでクリスマスや年末を迎えています。


来春、息子はここで受験するんだなぁ...なんて思ったら、感慨深い晴れた冬の日になりました。
にっこり笑いながら人生初の受験を楽しく乗り切ってくれますように。

さぁ。明日からはいよいよ代々木だぁ。


2014年12月25日木曜日

no.723 happy merry christmas ♡

昨晩、通しリハーサル無事終了!

リハーサル後にお衣装のフィッティング。そして恒例のクリスマスパーティー♡
ご本人手作りのビーフシチューやおにぎりが全員に振る舞われ、今年はピンク色の可愛らしい
ケーキもお目見えです。
よりアットホームな雰囲気のなかで最終リハーサルが終わりました。
さて、次は本番日の代々木!


実は、今回はちょっとした心労が重なり、わたし的には少し辛いリハーサルの日々でした。
仕事をしていると…と言うより、生きていると…か。いろんなことがあるよね。
「わたしは大丈夫。だってわたし強いから。どんなことがあってもたぶん絶対大丈夫。」
そういう思いが、何故だか子供のころから私にはある。

だから…かみさま。
いま傷ついている人が、どうか少しでも早く、辛いこの時期を乗り越えられますように。
抱えられない分は、持ちきれない重さは、何があっても大丈夫な私が引き受けますから。

happy merry christmas ! すべての人に心穏やかなクリスマスを。


2014年12月23日火曜日

no.722 a gift

本日より羽田にあるスタジオで通しリハーサル。

ご本人からの差し入れ。


昨日のスタジオでも。
MANSEIのサンドイッチはクリスマスバージョン♡


こういったお心遣い。こころが和む〜!

ちょっとしたお持たせや公演時の差し入れ。
わたしも常に心がけていますが、TPOを考えてお食事ものにするのか軽食にするのか和菓子
にするのか洋菓子にするのか。
あとは数が多い方がいいのか少量の方がいいのか。

ちょうどよいタイミングで、ちょうどよいお品を、ちょうどよい量で。

これが結構むずかしいんだよね。


2014年12月21日日曜日

no.721 at shibaura

芝浦「水のある風景」

薄く鈍色(にびいろ)がかった空が美しいですね。
くっきりと晴れた快晴の青い空も素敵だけれど、冬の、いまにも雪が降り出しそうな灰色の
グラデーションの空が、わたしは子どもの頃から好きでした。
あぁ綺麗だな、と思うのは、いつもこういう影のある空。

所属しているプロジェクトがよく使うリハーサル・スタジオがあるので、芝浦へはここ10
数年本当によく通っています。
あの3・11の時も、ここで、このメンバーで。


思い起こせば「芝浦インクスティック」の時代から、私にとっては縁のある場所。
EMIのレコーディング・スタジオ。
TV Tokyoの湾岸スタジオ。
スマイル・ガレージ。

水の流れは変わらないのに、気づかぬ間にすべては遠くへ過ぎ去って。
シフトしてゆくこと。
想い出や情、ともに過ごした時間、分かち合った痛みや喜び。

名残惜しいけれど、そうしなければ誰も前へは進めないんだってこと。


2014年12月19日金曜日

no.720 my cats in this morning

今朝のうちの猫たち。

おじゃると。





ぴっち。



どっちも命名は息子です。

傍らで猫がのんびりしててくれると、忙しい朝もなんだか和みますね〜♡


2014年12月18日木曜日

no.719 one day

とあるリハーサルの日。


この方とは、もう20年以上のお付き合い。


演奏中、わざわざ目の前までソロを弾きにいらっしゃいます。


おそれ入ります(笑)


2014年12月17日水曜日

no.718 pot-au-feu

さむ〜い。風もつよいから余計に体感温度が低く感じます。

昨日のうちのお夕食はビーフシチューとブラウンブレッド。
そして今日のお昼はポトフとブラウンブレッド。
なかの具ほとんど一緒(笑)
でも寒いと毎日温かいものを食べたくなりますよね。お鍋もい〜なぁ。


ポトフってフランス語なのね。
英語だとpot on fire 。火で煮込んだお料理ってことか。
野菜とソーセージ、お肉をブイヨンで煮込むだけ。かんた〜ん♡

今日は珍しくリハーサルのスタートが16時からだったので、ポトフのお昼を食べてから
入試の願書を5校分書き終えました。
学校によって年号表記が西暦だったり平成だったり、何度も何度も住所を書かなきゃいけ
なかったり、写真が二枚だったり一枚だったり。
やってみたら結構たいへんな作業でした(汗)

一番の難関校が一番シンプルでわかりやすかった。
結局、そういうことなんだよなぁ。
ほんとうに大切なことがわかっている人は、とてもシンプルだってこと。


2014年12月15日月曜日

no.717 the happy chance to meet you

空気がキンキンと冷えてきましたね!
冬の到来。
寒くて何をするのも億劫になる時もあるけど、わたしは比較的この時期が好き。

3月に個人的なお披露目ライブのお手伝いをすることになって、アコスティック編成が入れて
お食事もできるスペースを探していたところ、ある高円寺のライブカフェを紹介され。
高円寺在住で、私と同じ職種の旧知の岩本くんにお願いして、先日一緒にそのライブハウスの
スペースを観に行ってきました。
その日に出演する方の情報をネットで調べたら、よくお仕事をお願いするヴァイオリンのMIKI
ちゃんがユニットを組んでいる方だとわかり、彼女もお誘いしての夜の高円寺。

三人で訪れたところ、なんとドラムの方が!息子が塾で算数を教えて頂いている先生!
ミュージシャンでいらっしゃるのは聞いていましたがドラマーだとは知らず…。
これマジなの(笑)?
ギター/ドラム/サックスのトリオ。
アンビエントな世界観のインプロヴィゼーション。
こんな場所でこのメンバーでこんな世界に浸れるとは♡


驚きの出会いのあと、あんまりびっくりしてお腹が空いたので、岩本くんご推薦の九州発の鶏
料理屋さんで三人でご飯。


歳の離れたレアなメンバーで(笑)記念の一枚。
明太子の天ぷら、鳥鍋、美味しかったな〜。中央線沿線はだから好き〜!

出会った方々とFacebookでお友達になってiPhoneをオンラインしていたちょうどその時。
20年ぶりに、音信不通だった(あちらにしたら「私」が音信不通なのですが)、リオに在住
していたボサノヴァのミュージシャンの知り合いからもお友達申請が届き...!

サプライジング・デイ♡


2014年12月12日金曜日

no.716 shintaro nakaoka

Facebookを見ていたら、お知り合いの方がいま高知にいらしてて、龍馬の銅像をタイムライン
に載せているのを見つけました。
かたわらには、武市半平太と中岡慎太郎。

4年生の夏に、息子と龍馬を訪ねて京都と高知を旅したことを思い出します。
その時に中岡慎太郎の生地、北川村も訪れたんだった。


貧しい村の金銭源にと慎太郎が栽培を推奨した「ゆず」の産地。
慎太郎の生家は、代々、この土地の庄屋だったからね。
北川村は、山間の本当にのどかな村で、深い緑色をたたえた奈半利川が流れ。
やんちゃな慎太郎が皆が止めるのも聞かず、川めがけて飛び込んだという20mもの巻ノ淵という
絶壁がいまも変わらずにそそり立ち。

ここで生まれ、ここで学び、ここで遊び、ここで人となり。

派手な龍馬にくらべて、慎太郎は影の部分を受け持った感がありますが、実は維新の本当の
功労者は彼であったとも言われていて。
30歳になるかならないかで京都で命を落とす運命。

この写真はね。
かたわらには芸者さんがいたらしく、慎太郎が頬杖をついているのは実はその芸者さんの腕
だったようで、それでこの時代には珍しい自然な微笑みを浮かべた写真が撮れたらしい。


短かった彼の人生が、こころ豊かな、喜びと達成感に満ちたものであったことを。
この写真を見る度にそんなことを思います。
本気で日本という国のことを想い、命をかけて人生を駆け抜けた人たち。
この人達がいてくれたからこそ、いまの私たちがある。

そうだ。わたしも選挙に行かなくちゃ(笑)


2014年12月11日木曜日

no.715 favorite things

ほんとうは…。
ランドローバーのディフェンダーっていう車に乗ってみたかった。
マニュアル。車体がでかい。エコじゃない。ガソリン代が高くつく。
イマドキの車とは到底言えないやつ(笑)


あれは20代の頃の真夏。通っていたジムに向かって恵比寿の街を歩いていたとき。
カーキ色のオープンタイプの古いジープにふいっと追い越されました。
運転していたのは、髪をひとつに結んで白いTシャツを来た華奢な女性。
陽に焼けた肌につけたアクセサリーは、金のか細いブレスレットだけ。
すごくかっこ良かったんだ。これが。
この映像が私の理想の女性像の原風景かもしれない。

昨日、何年ぶりかで久しぶりにAVIREXのカーキ色のパーカーを着て仕事に行きました。
何年か前まで普通に着ていたのに、鏡に映った自分の姿がなんか汚らしい(苦笑)
今日の体調のせいなのか、太陽光の光のせいなのか。
いろいろ考えたんだけど、結局たどりついた答えは「私が似合わなくなったんだ」ってこと。

以前好きでよくつけていたアンティーク、24金のムーブメントのレディースROLEXも、買値
の5分の1の値段で、先日、骨董屋さんにおろしてしまいました。
理由は、もうゴールドのアクセサリーをつけないから。
ピアスもブレスレットもネックレスも「金色」はもう全くと言っていいほどつけない。
自分の肌の色に合わなくなってしまったから。

その時、その時の自分に心地よいもの。似合うもの。好きなもの。
刻々と変化していくんだね。
そして、自分の心持ちも。


2014年12月7日日曜日

no.714 beautiful morning

今日は最後の首都圏模試。
朝早く、清澄庭園脇の中村中学に息子を送って来ました。

清澄庭園は今までちゃんと訪れたことがなく外側から観るだけでしたが、素敵な場所。
朝陽に輝く黄葉が本当に綺麗でした。

車を止めた場所までひとりで歩く。朝のお散歩。


清澄庭園。調べたら、元々は紀伊国屋文左衛門の邸宅跡と言われているのだとか。
二年前、紀の国「和歌山」に南方熊楠を調べに行ったし、息子のお稽古のかっぽれの歌詞に
「あれは紀の国、みかん舟じゃぇ〜。」の歌詞も出て来るし。
なんだか親近感わいちゃうなぁ。

お昼からは芝浦でリハーサル。
仕事の前、深呼吸でリフレッシュした美しい朝です。


2014年12月6日土曜日

no.713 spinach & cheese curry

昨日の午後、受験のお写真用の白いワイシャツとVネックの紺のセーターを買いに、ひとりで
ショッピングモールへと向かいました。
身体に厚みのある息子は、いまや男物のMを着ます。
またすぐ大きくなるので、できるだけ見栄えが良くてお安いものを探し...。
結局ユニクロ(笑)
もうすっかり雰囲気は大人の男の人だね。すこし寂しいよ、ママは。

お腹が空いてしまったので、珍しくインディアンレストランへ。
焼いたチーズをトッピングしたほうれん草のカレー。これ好きなんだぁ〜。


ひとりで食事をし。
ひとりで旅行をし。
ひとりで人生の何もかもを決定し。
可愛げのない女だと思うけどね。まぁ性分なんで仕方がない。

一昨日、仕事先で、いままで何の故障もなかった愛車の初めてのトラブル。
高速の降り口と交差点でエンストしても全く動じてない自分がいて。
順次、仕事先への連絡、ディーラーへの連絡、近場のトヨタをネットで調べて車を持ち込み、
合わせてレンタカーの手配をしてスタジオへ戻り、何事もなかったかのように仕事。

そう言えば、息子が小さい時に言ってたな。ママはいつも迷わないねって。
より良い結果を導き出すために、ピックアップすべきものと捨てて行くべきもの。
この類の判断には余計な感情が入らないタイプかも。

可愛げは…まったくない(笑)


2014年12月4日木曜日

no.712 countdown live 2014〜2015

カウントダウン用リハーサル。


すでに始まってます…。怒濤の年末。

no.711 late in autumn

幼稚園の頃、自然が豊かだった武蔵野の地に住んでいました。

春風がそよぐ庭で、池の赤い金魚たちの上に桜の花びらが舞い。
夏の夕方には近くの小川に蛍。
紅葉した秋の雑木林でどんぐりを拾ったこと。
冬には畑に霜が降りて、わざとジグザグに歩いてざくざくと踏みしめるのが面白かった。

週末の午後は決まって、バス通りを渡って、女子学院の近くにあった雑木林をぬけ、畑道を
父と姉と私の三人で、父の碁仲間の同僚の方のおうちへ向かったものでした。
そのおうちには私と同い年の女の子と妹さんが居て母親同士も仲が良く、私たちが転居する
までお互いの家をよく行き来していました。
その女の子のお名前は...なんだったかな。


思い出すのはオナガという鳥。
名前の通り尾が長く、瑠璃色のグラデーションをした、とっても綺麗な鳥です。
でも鳴き声は「ギャーギャー!」というだみ声で、それはそれはうるさいの。
父と秋の林を歩いていると、かまびすしくオナガ達が鳴き交わし、子供心に「こんなに綺麗
な身なりをして、なんて声をしてるんだろう。」と、ちょっと気の毒に思ったり。


晩秋。
いまはもういない父とのそんな想い出を思い出しました。

むさしのは月の入るべき峰もなし尾花が末にかかる白雲。新古今。

これから寒い冬がはじまります。