2017年3月21日火曜日

no.1053 mita-takanawa-sirogane

三田、高輪、白金。この辺り、かなり好きです。最近あんまり来る機会がないのだけれど。
勤めていたオフィスが白金にあったので、以前はよくここら辺を散策して歩いていました。
人と会う用事があったので久しぶりに車で三田へ。
学校がお休みの息子を誘うと珍しくホイホイ付いてきました。


どうせなら...と、ちょっと足を伸ばし慶應大学に立ち寄ってみました。


歴史のある古い建物の間に超ハイテクなガラス張りのビル校舎がそびえ立ち。
まぁ。こういう隙間時間にいろいろな大学を見てみるのもいいかもねー。
高校生になったらすぐに受験の準備に入るからなぁ。
名建築の誉れ高い旧図書館は修復中でした。二階部分だけ撮影。


こちらは1875年建築の三田演説館。国の重要文化財。福沢諭吉が私財を投じて建てさせ
たんだって。エントランスへの小道に諭吉の胸像がありました。


もう早咲きの桜が咲いていましたー!「入学手続」と書かれた看板が立っていて、これから
この大学に通うのであろう笑顔の若者たちが数名。サクラサク。


旧図書館近くのこの本の形の記念碑には、太平洋戦争の学徒出陣で亡くなった慶応の学生達
の名簿が納められているんだそうです。


志半ばで散っていった方たち。
恵まれているからこそ、の責任があるあるよね。わたし達には。


2017年3月19日日曜日

no.1052 at home

実は私も息子のインフルのウィルスをもらったらしく、ここ1週間、絶不調だったのです。
でも検査をすると陰性。
予防にもなるので、と吸い込む形の新薬を服用し、お陰さまで発症せずにやり過ごしました。
体調が悪いと、身近なうちの様々なことに目がいきますね。
かかっている絵を掛け替えようとか。額を新しくしようとか。椅子を張り替えようとか。
春だしね。体調が戻ったら早速やろー!なんて。

二階の私の部屋のベランダに植えたカタバミ科のオキザリス・パープルドレス。
その隅っこに植えた覚えのない「日本すみれ」がひっそりと咲いていました!
どこかから種が飛んで来て芽吹いたんですね。


私は西洋の三色スミレ、いわゆるパンジーより「日本すみれ」のひそやかな佇まいが好き。
小鳥が運んで来てくれたのかもしれない。春の嬉しいプレゼント!
庭はまったくケアをしていないのですが、クリスマスローズが知らない間にどんどん咲いて
いました。時折、近所のネコちゃんがお昼寝しに来ています。


春が来たんですね。


no.1051 after that

早稲田散策のそのあと、時間があったので靖国神社にも寄りました。
もうすぐ夕闇のせまる黄昏時。
やはり色々な想いが折り重なるように形作られた空間なんですね。
不思議な雰囲気の写真が撮れました。


能楽堂わきの桜。ここが東京の開花時期の標準地です。
ここで以前に薪能を観たことを思い出しました。
ひんやりとした早春の夜。幽玄で不可思議な気分になったことを息子達に話して聞かせてい
ると、またぜひ観てみたい気分に襲われ。携帯で即時予約。帰りにコンビニで発券。便利!


という訳で4月の薪能を三人で観に行くことになりました。息子のりのり!私も楽しみです。
今お稽古している「道成寺」ではお能の橋掛り風の振りがあるので(かなり難しいらしい。
すり足ができないの。なかなか。)すごく参考になりそうです。狂言も野村万作、萬斎親子
という豪華なキャスティング。
...で息子、夜は日本橋の居合のお稽古へ。私と姉はお気楽にお茶。すみませんね〜怠惰で(笑)


三越向かいの通り沿いの歩道の桜(なんて言う桜だろうね?)が満々開でした!
ひんやりとした春の宵の空気の中、幸せな気分になれた夜。

この後、息子インフルBに!?
40度の熱が数日下がらず、かなりほっそりとしてしまった1週間でした。
背が170センチ超え。重力に逆らわずに寝てたからねぇ(笑)


no.1050 spring this&that

ある春の日。ちょっと所用があり家族で早稲田大学に行って来ました。
学生の街って感じでいいところ。
休日だったのでたくさんの人と犬が(笑)がブラブラとお散歩していました。


息子、古い講堂に長い時間見入っています。ふぅ〜ん。こういう学び舎に惹かれるわけね。


じゃ〜ん!大隈重信先生!わたしはまったくご縁がありませんでした。


敷地内に公園もあり本当に散策するのにいいところ。
くたびれたので構内のカフェでコーヒーを。お勉強するのにかなりいい感じじゃなぁーい?


お近くの穴八幡にも寄りました。鳥居の前で「きっ!」とお辞儀する息子。いいじゃん♡
軽く頭を下げた私たちに「ねぇ。ちゃんとお辞儀した?」と確認。ちゃんとしましたよ(笑)


早稲田の街は老若男女のんびりとお休みの午後を楽しんでいます。
このカフェの通り沿いのお席で小さなワンちゃんを抱いたおじいちゃまがコーヒーを飲んで
いました。長閑な春の日。


学生街の喫茶店♡


no.1049 akasaka odori

日舞をやっている息子のためにと「赤坂をどり」のチケットを取っていました。
息子のお師匠さんと私と息子で...と思っていましたが、息子がまさかのダブルブッキング!?
仕方ないので姉を含めて三人で...(笑)
昨年は桜の時期の京都に「北野おどり」を見に行ったんだった。1年経つのって本当に速い。


赤坂ACTシアターにて。最近ここに縁があるなぁ。


演目はさすがにバラエティに富んだ内容。
客席には粋筋の方達も大勢いらしていました。
京都から舞妓さんも。こういう女性を連れている男性は、皆様、一様にお得意な面持ちです。
普通の人ではなかなか連れて歩けない女性達だもんねー。


やはり京都と比べると、地方の方達の芸の奥深さが足りないような感がある。
なんて素人の私が言うのもなんだけど。

あたし「長唄」習ってみようかなぁ。


2017年3月4日土曜日

no.1048 omoidasu-koto nado

朝晩は冷えますが、昼の時間帯はめっきりと春めいて来ましたね。
庭の樹木にも小さな緑の芽が芽吹いてきていて、もう少しすると一斉に若葉の緑に囲まれる
季節が訪れます。

ちゃくちゃくと。でも時に、ながぁ〜い休憩を挟みながら「断捨離」をしている今日この頃。
先日は書斎の絵をはずして年季の入ったこの鏡に架け替えてみました。


イギリス/ウィンザーから、はるばる海を越えてやってきた古い鏡。
ウィンザーを最初に訪れたのは30代後半の時だったかな。
ウィンザー駅そばの賑やかな通りを横道にそれ、狭い露地を入った所の突き当たりにあった
小さなアンティークショップ。
東京まで持って帰るのだと伝えると、女性の店主の方が丁寧にパッキングしてくれました。
そんなに遠くまで旅をするのだからと、すこしオマケもしてくれたんだっけ。
この鏡も私のところに来て、もう20年以上が経ちました。
あの眼鏡をかけたやさしい高齢の店主の女性はまだお元気かしら。

そうそう。そして最近もうひとつ発見が。
先日、「骨董道楽」という本を手にいれて、美しい写真が多数載っているこの本を興味深く
読んでいると「デスカード」という項目が。
ん?デスカード? いま流行りの「デスノート」じゃなくて?
葬儀の際、遺族が参列者に配る小さなカードのことを「デスカード」と言うそうで、故人の
人柄やエピソードなど、亡くなった方を偲ぶ温かい文章が綴られているものだとか。

ふと部屋の壁に掛けている小さなフレームを思い出し、あら。もしかしてあの壁飾りは?...と、
よくよくカードの文章を読み直して見ると。

マダム・チャタレー。1930年1月8日に亡くなる。

と書かれているではありませんか!?
虫眼鏡でゆっくり観察すると鳥の羽根飾りだと思っていたのは遺髪とドライフラワーで綺麗
な模様にコラージュされた飾り。もうびっくり。


イギリスのアンティークサイトでよく見かける「モーニング・ジュエリー」
編み込まれた遺髪を収め、周りを宝石や真珠で飾られた漆黒のブローチを思い出しました。
そうか。1903年に亡くなった。マダム・チャタレーの。これは。忘れがたみ。

どういう人だったのかな。
ブルネットの髪をして。やさしい白い手をして。穏やかな人柄で。静かな低い声の美しい人。
フランス語を解さない私は、てっきりアッサンブラージュの類かと勘違いしてこの壁飾りを
求めましたが、しみじみとした想いがこもった亡き人を偲ぶためのものだったんですね。
愛されていたんだろうな。思い出を手作りのフレームに入れられて大事に大事にされて。

会うことのなかった遥か昔に生きた遠い異国のその人と、なんだかとても近しくなれた気が
して、温かな気分になった午後でした。

時空を超えた出会い。



2017年3月1日水曜日

no.1047 tori-i-zaka bunkan

日銀の福祉施設「鳥居坂分館」に行ってきました。
六本木、鳥居坂なかほど。東洋英和女学院のお隣にあります。
友人のサロンでお会いした皆様にお誘い頂き、日銀のゲストハウス鳥居坂分館を初体験!


ここは日銀の現社員かOBの方がご一緒でないと入れないという秘密裏に有名なレストランで、
オークラなどの有名シェフが代わる代わる厨房に入ってお料理されるんだそうです。
前から行ってみたかったの!連れて行って頂けて本当にラッキーでした。
近くに六本木の喧騒や麻布の商店街が控えているのに敷地内は本当に静か。お庭も素敵です。
春や新緑の頃はまた見事でしょうね。
明治・大正期は華族三条家や大鳥圭介のお屋敷が軒を並べる優雅な邸宅地だったようです。



お料理を数点、撮ってきました。和食か洋食のコースかを選べます。今回は和食をチョイス。


まずは皆さんとビールを。その後白ワインからボルドーの赤。先付。梅の小枝を添えて。


お造りや。


焼物。鰆の西京焼き。香ばしく焼かれていて美味しい!器もそれぞれに趣向が凝らされてて
素敵ですねぇ。


煮物。ところどころに春の野菜が添えられてて季節の到来を感じます。唐子の染付の器で。


お料理の最後は赤だしと香の物、御飯で締め。お昼ぬいて臨んだあたくし。完食(笑)


この後、水菓子が出てお開きになり、場所をロビーに移動して、食後にシェリーとグレンリ
ベットを頂きました。
なんとお酒は一杯200円しないの。福利厚生の重厚な恩恵。
たくさんの品が目白押しの美味しいコースもお一人3000円くらい。おそるべし。日銀。
友人がグッズコーナーで息子にと「貨幣焼」を買ってくれました。
お金の形をしてるカステラのお饅頭。ありがとう!


お土産にと私は日銀特製の4色ボールペンを購入しました。
早春の夜の素敵な体験でした!ワインも美味しかったなー。また行きたいなー。