2017年7月9日日曜日

no.1108 shizutani-gakko

吉備津神社から山陽道に乗って備前市の山合いの地「閑谷学校/しずたにがっこう」へ。
例によって飛ばし屋の私。13時受付開始の予定よりもだいぶ早く着いてしまいました。
お天気は急に晴れたり、いきなり曇って雨がぱらついたり。
でもあまり酷い雨にはならなくて本当に助かりました。山間部の雨。怖いもんね。
閑谷学校。江戸時代前期の岡山藩藩主・池田光政によって建てられた現存する最古の庶民の
ための公立学校。この講堂は国宝に指定されています。


少年老い易く学成り難し。
ほんとは息子がこの講堂をウロウロする動画を撮ったのですが「あのさ。言っとくけどブロ
グになんか絶対載せないでよ。なんなら速攻消去して。」だそうで。
難しいわぁ。お年頃のお子ちゃまは〜(笑)


小高い山に囲まれた周りの景色。緑が本当に美しい。


初めてこの地を訪れた名君・池田光政は「山水清閑、宜しく読書講学すべき地」と賞賛され
たのだとか。閑谷の名前の由来もここから。


今回、息子とここを訪れた目的は、この東京大学・山本博文教授の講演会です。


藩主・池田光政と陽明学(儒学の一派)の知行合一(ちこうごういつ)の理想に燃えた儒学
者・熊沢蕃山(くまざわばんざん)との交友から垣間見える当時の儒学全般、その歴史的な
流れを中心にした興味深い講演。
約100名の参加者が拝聴するなか、2時間弱の本当に楽しい講演会でした。


隣で真剣に先生の講義に聴き入りながら、カリカリとレジュメにメモ書きする息子。
もともと歴史好きではありますが、こういった一流の歴史学者の方の講演にものすごく感銘
を受けたようでした。岡山行き、調整できて良かったねー。
その後、池田光政の爪、歯、髪を納めた敷地内の椿山や資料館などを巡り、閑谷の地を後に
して。今度は倉敷に向かいました。
私が前回話した古本屋さん「蟲文庫/むしぶんこ」を、息子、どうしても見てみたいらしく。
夕方近くに着いた倉敷の町はシトシトと雨が降るお天気でした。


蟲文庫。店主の田中美穂さんは、この日もまたシンと静かにいらっしゃいました。
かれこれ1時間くらい息子と古本探し。
お互い数冊の古書を買い求め、蟲文庫の時間が止まったような独特な空気を胸いっぱい吸い
込んで大満足で帰途に着きました。素敵な場所です。異次元。


倉敷は昔の建物をすごくうまくリノベーションして様々なお店が開かれています。
行列の焼き鳥屋さんだったり、アンティーク屋さんだったり、帽子屋さんやこの食材のお店
だったり。


フレンチもイタリアンも。ステーキから懐石まで素敵なお店がいっぱいあるの。倉敷は。
こんな湿度の高い日はシュワシュワのウィスキーソーダでも飲んでゆっくりしたいなぁ。
この近くにホテルを取って、夕方から夜の黄昏の素敵な時間を過ごしてみたい。
倉敷川の畔に鷺がいました。
この後、すごい速度で川から小魚を捕まえてて。びっくり。やるなー。鷺。


この鯉!写真では分かりづらいのですが、ゆうに70センチは超えてるんですよー!
こういう鯉が町中の川を悠々と泳いでいる姿を見ると、何だかこちらまで幸せになりますね。


そんなこんなの。週末弾丸岡山ツアーでした!
岡山在住の久保先生にもご連絡を取らず。今度またゆっくりと来たいですー。
帰りの飛行機は気流の関係で随分揺れました。揺れに慣れてる私でもちょっと怖かったな。

夕方に自宅に戻り。家族それぞれ自室で思い思いに過ごす梅雨の夜です。


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