2014年3月23日日曜日

no.607 thought

骨董市などに行くと必ず刀を扱っているお店があって、中には鍔(つば)のコレクションも
並べている店舗があります。
刀という「武器」にこれほどまでに美しさを追求するなんて、当時の日本人の美的感覚って
すごい。
以前行った平和島の骨董市で、古い鍔を息子のためにひとつ購入してきました。
それが気に入った息子は、いま塾用のリュックにアクセサリーとして紐でぶらさげて通って
います。
鍔って、何気にちょっとした重さがあるのですが。


かっぽれと共に亜紅先生に教わっている日本舞踊は本人の強い希望で「白虎隊」のお稽古に
入りました。
まだまだフリを覚えるのがやっとなのですが、会津にルーツを持ち、小さい頃から戊辰戦争
の少年達の悲劇を伝え聞いて育った私には、息子の舞う姿を見ながらとても人ごととは思え
ない。
合間に入る詩吟の言葉もゆっくりと心に沁みてきます。
まだ年端もいかぬ子供達が戦いながら涙をぬぐう場面は、ほんとうにそうであったのだろう
と思います。

息子はいま剣道の強化訓練の真っ最中。
時間の関係で普段は週一しか剣道に通えない息子は、もともとのスローな性格も災いして強
化訓練では先輩に朝から晩までバッチリしごかれているよう。
帰ってくると算数の宿題をやりながら、テーブルに突っ伏して眠ってしまいます。
受験のため今年の夏と冬の強化訓練は出れないので、この春が息子の小学生最後の訓練。
貴重な経験。頑張れ。

大げさな言い方かもしれないけれど、息子にはアイデンティティを大事にすることを、歴史
を背負って生きてゆくことを、そして恵まれた環境に身をおけたからこその責任を、11歳の
大切な時期に身をもって学んでいって欲しいと思っています。
わたしも子供を持っていなかったら、こんな風に考えることはなかったかもしれないな。

息子という媒体を通して、大事なことを今また学ばさせてもらっていることを感謝している
今日この頃です。


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