2014年9月29日月曜日

no.692 necessary for

さる年の秋、NYでの仕事の帰りにロンドンに飛び、シェイクスピアの故郷であるストラトフォ
ード・アポン・エイヴォンへひとり旅をしたことがありました。
朝晩の澄んだ空気。いやだったら誰とも話さないでいいひとりぼっちの旅。
好きな場所に好きなだけ居ていい。
電話もメールもチェックしない、自分が本当の自分になれる旅。
虚飾することも卑下することもない素のままの自分を、あぁ私ってこうだったっけ...と思い出
すことができる時。

ちょうど観光シーズンの狭間だったのか、シンと静まりかえったホーリー・トリニティ教会
にはまったく人気(ひとけ)がありませんでした。
13世紀に建造された教会。
シェークスピアはここで洗礼を受け、そしてここに埋葬されています。
ひとりの人間の始まりから終わりまでを見届けてくれる場所。
深まる秋の1日の午後を、お香と古い図書館の匂いがするこの場所で、ひとり静かに過ごした
ことがあるのを思い出しました。
PCのデータの中に見つけた想いあふれる1枚。


昔の日本にも仏教に基づいた檀家制度があって、各家がそれぞれの地域の神社仏閣に出自を
持ち、先祖代々、人としての始まりも終わりもそこで迎えることができるという場所があ
ったんだよね。
ちょうど私が生まれた頃くらいから、そういったことは時代遅れのように見なされはじめて、
核家族化と共にそのシステムが形骸化してしまった家も多い。
父が亡くなって息子が生まれてから、両親がやってきてくれた菩提寺や親戚との付き合いを
姉と私でなんとか形を保ちつつ行うようになって、自分のアイデンティティが歴然と示され
る場所があるということに、そこはかとない安心感が漂う幸せがあることに気づきました。

それでも、会津にあるうちの菩提寺「融通寺」は戊辰戦争による火災があったために、うち
の家系は三代前くらいまでの過去帳しか残されていません。
その前の、そのまた前の、そのまたまた前の時代に生きた、私と血がつながっている愛おし
い人たち。

その人たちが生きてきてくれたおかげでいまの私がある。
秋の訪れとともに、ホーリー・トリニティ教会の1枚の写真が、そんな感慨を思い起こさせて
くれました。


2014年9月28日日曜日

no.691 autumn

いいお天気!
大気が冷えてきたからか、昨日から空気にキンモクセイの香りが漂うようになりましたね。
お出かけ日和。


んがぁ〜しかし!
先日から続いた微熱のあと、どうも薬で胃をやられてしまったらしく。
ひどい嘔吐でエネルギーを全て持っていかれ。
ぶらり散歩もできず。ジムにも行けず。プールで練習もできず。食欲もあまりわかず。
ただ息子の塾の送り迎えと一問一答の問題だしに存在意義があるような毎日。
唯一、姉が作ってくれる「お粥」に癒される日々。
歳とってから食べないで痩せると貧相になるからなぁ。お肌の張りもやばし(泣)


息子、今日も模試。
せめて得意な国語、社会だけでも最難関校レベルの点数を出してくれ〜。あと理科もね。


2014年9月25日木曜日

no.690 caught a cold

微熱下がらず...。
熱が高くならないから、とりあえず動けちゃうのがまずいよね〜。


今日の水泳はお休み。午前中の金継ぎのお稽古は行ったんだけど。
いまはソファでテロテロしています。

あともう少ししたら塾のお迎えに行かなきゃね。


2014年9月22日月曜日

no.689 autumn festival

秋は学校の文化祭の季節。
来年受験の息子と、受ける可能性のある学校をいろいろ廻って見学しています。
これが大変なんだよぉ。つきそう親も(涙)

でも見学しているうちにお互い腹が据わってくるというか、開き直ることができるというか。

やっぱ難しいけどここがいい、ここ受ける!…とか。


ここは…ちょっといっかぁ。受かっても行かないかも…や。

なにこの学校、面白いじゃ〜ん!…など。


そういった意味で、切羽詰まった6年生の学校見学は、自分の心の奥底を確認するいい機会
のようです。

知人から紹介され初めて訪ねた都立校。
自宅を移さなければならないから色々とハードルが高いけど、息子の得意な「和事/わごと」
に全校あげて力を入れているユニークな学校。


長唄やお三味線が必須科目なんだって〜。
和太鼓部や百人一首も全国クラス。日舞や和楽器のお家元のご子息が通われている学校です。


no.688 pepar box

とりあえず….。


段ボールがあったらから入ってみる…。


no.687 nakano bon-bon

先日、塾で仲良くして頂いている息子のお友達のお母様が出演されるお芝居を拝見がてら、
打ち合わせのあと中野に行って来ました。
劇団ヒラガナ「空の水面にノアの箱船」
ひさしぶりの小劇場。
きめ細やかな演出と演じている方々の台詞の合間の「間」が実にアットホームな雰囲気。
しみじみと考えさせられるシーンもありながら、温かい気持ちにもなるほのぼのする舞台で
した。

中野BONBONというこの場所、来たことあるんだよなぁ…。いつ、誰と、何を見に来たんだ
ったっけ…。息子がいたような気がするけど。帰りに近くの佐世保バーガーのお店でハンバ
ーガーを食べたことだけは覚えているんだけどなぁ…。

自宅に戻ってからやっと思い出しました(笑)
6歳だった息子と一緒に、バリ音楽「ケチャ」のライブを観に来たんだった!
記憶って年々曖昧になるわねぇ...(苦笑)

帰りに喉が渇いたのでサンプラザ前で夜のスタバ。


もう滅多に来ることがなくなった夜の中野。
街の雰囲気は変わらないのに、わたしは…わたしの周りの空気感は確実に変わっていて。
出会ったさまざまな人達。その時に出くわしたさまざまな出来事。そして、その当時の喜び
や悲しみ、怒りや微笑み。
振り返るに充分な「時」を、ようやく生きてきたってことかな。


2014年9月19日金曜日

no.686 cannot swim

実は...あたし泳げません(笑)

で、この秋やっとスイッチが入り、スクールへ通ってます。
正確には通っているジムのスイムスクールの初級コース。


ただいまクロール25m、背泳ぎ25mに挑戦中。

「あなた、どれくらい通ってるの?」と一緒のコースの初老のおじ様に聞かれ、
「まだ三回目なんです。」と答えると、
「えっ。すごいじゃない。ちゃんと泳げてるよ。ボクなんか1年通ってこれだよ〜。」

ちょっと不安になった三回目のレッスン。五回くらい通えば泳げるのかと思ってた。


2014年9月15日月曜日

no.685 bigot

所用があってプランタン銀座に行ってきました。
地下のフードコートでお使いもののお菓子を探そうとエスカレーターで階下に降りると、な
んと「ビゴの店」を発見!
フィリップ・ビゴ氏率いる芦屋に本店がある有名なベーカリー。


何度か雑誌で見かけていたので、パン好きの私としては一度は食べてみなくちゃと思ってい
たのですが。なぁんだ〜。プランタンにあったのかぁ。
ちょうど会社が終わる夕方の時間でしたので、OLらしき女性の方が何人もプレートを持ち、
思い思いのパンを選んで並んでいます。


バゲットが有名らしいけど、なんだかどれもこれも美味しそうで目移りしちゃう♡
結局、あれやこれやと大量に買い込み、明日はビゴ三昧の一日になりそうです。
夜にちょこっとつまんだベリーとナッツが入ったパンは、バターの香りと香ばしさが相ま
って、なかなかの風味!うま〜い♡

明日、コーヒーだけでシンプルに頂くのが楽しみです〜。


2014年9月14日日曜日

no.684 a travel watch

100年前のトラベル・ウォッチ。
もう30年くらい前に骨董市で購入した時、すでにゼンマイは怪しい音をたてていて、ほど
なくして動かなくなってしまいました。
高さ5センチにも満たないタイニーな時計。
その後、いろんなモノを処分した時もなんとなく手放せないでいたもの。
先日、一念発起して修理に出しました。

古い時計の修理は、金額もさることながら、まずやってもらえるかか問題。
こういった古物をなおせる職人さんが減ってきていて、ようやく探して持って行っても徒労
に終わることも少なくない。
なんか、そんなこんなでがっかりするのがイヤで、躊躇したまま何年も過ぎてしまいました。


コチコチコチコチ….。

蓋を開けて修理にとりかかろうとした職人さんが、内側に作られた年が刻まれてるのを見つ
けて連絡してくれました。
ちょうど100年前。西暦では1914年生まれの時計。
大正3年。第一次大戦の起こった年。そんなに昔に生まれたんだね…。

今はベッドサイドのチェストにちょこんと座り、可愛らしく「時」を刻んでくれています。
最初に誰に買われて、いったいどんな旅についていったのかな。

コチコチコチコチ….。


no.683 joe sample

ジョー・サンプルの訃報。
最近では、あのダニー・ハサウェイの愛娘、レイラ・ハサウェイとの「street life」でのコラボ
を聴いて、その洒落たセルフカバーに思わず微笑んでしまったばかりなのに。


まだ75歳でしょう?早すぎる。
これからますます円熟味を増し、延期になっていた再来日も期待していたのに。
学生時代によく聞いていたクルセイダーズ。
ソロアルバムも持っていたけど、レコードを聴かなくなっていつの間にか処分してしまった。


穏やかな人柄が、如実に音に出る素晴らしいアーティストでした。
残念です。

rest in peace…。


no.682 old places

先日、ひさしぶりに近場に飲みにでかけました。
何軒か行ったなかの「鮒忠」
このお店、昔からあるよなぁ。ちょっとどうなのかなぁ...と思いながら入ってみると、流行じゃ
ないせいか適度に空いていて、まるで人のうちに来て飲んでるみたいな雰囲気。
落ち着いて飲めました。
食事はまずまずなので、お腹を満たしてからの2軒目か3軒目に適してます。


昭和21年創業。創業者は焼き鳥の父と言われているそうで、浅草が発祥の地なんだって。
メニューの表書きに書いてあった。


そして二、三日前に、雨の中、ちょっと市川に用事があってでかけました。
ここのところ、寒いくらいの日があるでしょう?なので、お昼にどうしてもあったかいお蕎
麦が食べたくなって。
やっと見つけたお店「松代」 頼んだお蕎麦はオカメソバ。
ちなみにオカメソバは、具をオカメの顔に見えるように並べたお蕎麦のこと。
その謂れに忠実に具を並べるお店もあれば、松代のようにただ具を多めにのせるのをオカメ
ソバとする店もあります。


お店自体はちょっと殺風景だけど、昭和の食堂風で私はかなり好き!
目の前に昭和三年に日本画家の人が描いた鳥瞰図の地図があり、右側にこのお店「松代」の
名前が赤鉛筆でマルがしてありました。
昭和3年って昭和天皇が即位したてって時でしょう?びっくり。


お店のおばちゃんに伺ったら、創業はまさにこの昭和三年なんだとか。
市川という場所は、軍部がこの地に置かれたことで鉄道が次々と敷かれ街が繁栄した歴史

あり、文化的な香りがする地でもあったために著名人が多々移り住み、作家の永井荷風や井
上ひさし、精神科医の式場隆三郎、日本画家の東山魁夷など、枚挙に暇がありません。

ほんのちょっとした場所に、脈々と歴史が刻まれた空間がいまも残っているんですね〜。


2014年9月9日火曜日

no.681 tsubame-grill

先日の雨模様の日曜日は首都圏模試。
朝、8時半に会場まで送ったあと、時間があるのでスポーツクラブに行き、その後ちょっと
足を伸ばして亀戸天神界隈を散策してきました。

雨のスカイツリー。
天気が悪いので人も少なく、落ち着いた雰囲気の境内をぐるりと歩いてきました。
帰りに学業成就のお守りと亀戸天神オリジナルの鉛筆なんぞ買ったりして。
最後は神頼みというけれど、うちの場合は、まだスイッチさえ入ってないからなぁ…。
もう九月だよ〜。とほほ…(泣)


試験が終わったあと、息子のたっての希望でお昼は「つばめグリル」へ。


いつも行くのは夜だから、ランチメニューがあるの、知らなかった。
湯むきされたトマトのサラダと、作ったばっかりなんですよ〜のフランクフルト。うまっ。


わたしの選んだのはサーモンのソテー。美味しいよぉ。息子はお決まりのつばめグリル特製
のハンバーグ。彼は保守的だからね。メニューは絶対変えません。


最後のデザートはプリンアラモード(息子のです。私はコーヒーのみ。)


帰ったら模試の解き直しやるんだよ〜と言うと、返事の代わりに黙って浮世絵の写楽のまね
をしてました。


息子がマネしてたのはこれ ↑ 
ばかでしょう(笑)?


2014年9月6日土曜日

no.680 samgyeopsal night

ひさしぶり〜。新大久保でサムギョプサル・ナイト〜。
野菜もたっぷりとれるから、過酷な夏に痛めつけられた身体の疲れがとれそう♡
このあと海鮮ちぢみも頂いて、マッコリを飲みながらの爆笑トークが次々と続きます(笑)


7時に新大久保駅で友人達と待ち合わせてたのに、京浜東北線で人身事故があったので乗る
はずだった山手線が大幅に遅延、そして駅ごとにすごい混雑。
普段は車移動だから、ひさびさ満員電車を経験しました。
こんな電車に毎日乗っているひと、ほんと尊敬するわぁ。


2014年9月5日金曜日

no.679 ivory one

ひとりでお昼をとる時、よくキッチンカウンターでそのまま食べたりします。
お行儀は悪いかもしれないけど、テーブルにお皿を持って行って並べて…が面倒な時ってある
でしょう?
今まではリビングからわざわざ椅子を持ってきて座っていたのですが、カウンターとの高さが
合わない。
ほんの15分ほどの食事時間だけど、椅子が低すぎるだけで何ともチグハグな感じがイヤでした。

そして、とうとうお気に入りを発見!アイボリーのキッチンスツール!


トーストとコーヒー、サラダくらいのお昼を食べるのにはちょうど良い高さとクッション。
ついでに携帯のメールチェックしたり、たまには雑誌を見たりして、今までは料理を作るため
にしか居なかった台所が、ちょっとしたマイスペースと化しています(笑)
深夜に仕事で戻った時などはキッチンの灯りだけをつけて、ぼ〜っとコーヒーを飲んだり起き
てきた猫をからかってみたり。
ほんとは引っ越した時から変わらないキッチンのレイアウトも見直したいんだけど。
やり出すとすごいことになりそうなので、今はまだ配置を想像しながらあれやこれやと悩み中
です。

捨てるもの、処分するものとこれから買うものとのバランス。
この年になったら、あらたに手に入れるものは本当に気に入ったものを厳選して選びたい。
ものだけではなく、大切な人や環境、車などのツールや仕事の仕方もね。


2014年9月3日水曜日

no.678 the last day of summer

a-nation最終日。
いろんな人々のいろんな想いをのみこんで、ファイナルの花火が、夏の最後の夜の漆黒の空に
上がりました。
リハーサルの時点で間に合わなかったこと、心配されたことなどを全てクリアして、強い押し
力で最終日を成功に持っていくっていうのは、やっぱりここんちの姫の実力。
たくさんの人を動かす力があるっていうのは、ほんとうにすごいこと。

クラゲが優雅に泳ぐアクアリウムのあるイタリアンレストランで、終演後、乾杯の会を設けて
頂きました。

シャンパンでcheers!


つよい食べ物だから、身体が弱っている時には、あんまり食べないようにしているオイスター。
今日は特別。


10月18日にa-nationのシンガポール公演が決まりました。
久しぶりに、このメンバーで海外へ。
どんなショウになるのか、いまから楽しみです。

いろいろありそうだけどね(笑)