2014年9月14日日曜日

no.684 a travel watch

100年前のトラベル・ウォッチ。
もう30年くらい前に骨董市で購入した時、すでにゼンマイは怪しい音をたてていて、ほど
なくして動かなくなってしまいました。
高さ5センチにも満たないタイニーな時計。
その後、いろんなモノを処分した時もなんとなく手放せないでいたもの。
先日、一念発起して修理に出しました。

古い時計の修理は、金額もさることながら、まずやってもらえるかか問題。
こういった古物をなおせる職人さんが減ってきていて、ようやく探して持って行っても徒労
に終わることも少なくない。
なんか、そんなこんなでがっかりするのがイヤで、躊躇したまま何年も過ぎてしまいました。


コチコチコチコチ….。

蓋を開けて修理にとりかかろうとした職人さんが、内側に作られた年が刻まれてるのを見つ
けて連絡してくれました。
ちょうど100年前。西暦では1914年生まれの時計。
大正3年。第一次大戦の起こった年。そんなに昔に生まれたんだね…。

今はベッドサイドのチェストにちょこんと座り、可愛らしく「時」を刻んでくれています。
最初に誰に買われて、いったいどんな旅についていったのかな。

コチコチコチコチ….。


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