息子が道後温泉にひとりで入っているあいだ「ママ。好きな古美術屋さん、見に行ってら
っしゃいよ。」と言われて(笑)ホテル近くの古美術店へ入りました。
そこで手に入れた九谷の器。
杯洗(はいせん)
盃洗とも書くようですが、読んで字の如く、酒席で盃を洗うための器です。
古いものらしく、絵付けにも経年によるスレが見られ、大きく割れた箇所にはあまりよろし
くない継ぎの補修がされています。
以前に失敗して懲りたので器の底部の銘を確認。またまた「九谷」
「福」じゃないんだぁ。
私は手元に持っていませんが、金継ぎや銀継ぎなどの繊細な継ぎ方法ではなく、金具を使っ
て繋ぎ止めるなんともゾンザイな「カスガイ継ぎ」という技法があって、もしかするとその
継ぎを試して途中で止めたのでは?と思える跡があり。
普通は、もっと大ぶりのざっくりした器や木の板などに施すのですが。
陶片に同じ間隔で緑の点があるのは、どうも金具で継ごうとしたその穴を埋めているらしい。
ほんと器に対する愛情がないなぁ。なにこれ。….なんて店先で腹が立ち。
これはなんとしても私が美しく直してあげなければ!という強い義務感にかられて、大事に
抱いて飛行機にのせ、うちに持って帰ってきました。
今度の金継ぎのお教室に持っていこうっと。
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