銀杏の大樹のすぐ側にある「光山窯」
今回もお寄りしてみました。
応対に出られたお母様に以前にも伺ったことがあるというお話をすると、わざわざ奥か
ら奥様が出ていらして。ちょっと恐縮。
今回もいろいろなお話を伺いました。
鍋島の青磁は本青磁といって、裏のお山で取れる青磁の原石から作っているとのこと。
これがその原石。もちろんお山へは関係者以外は立ち入り禁止なんだそうです。
今でも厳密に原料や鍋島の製法が守られているんですね。
右側は釉薬をかけた状態のもの。焼き上がると、これがなんとも言えない上品な緑色になる
んですねぇ。不思議。
よく見かける濃い青磁の色などは、ケミカルな薬剤を混ぜていることもあるんだとか。
400年前のおうちは文化財保護法で改築はできないんだそうです。
壁の板をはずすと中には400年前の土壁がそのままに。
歴史があるおうちならではのご苦労ですねぇ。
こちらはお客様からオーダーを受け、2年かかって作られた波うさぎの扁壺(へんこ)つぼ。
私が今回一番に気に入った燕のお皿。
画風が自由闊達で背景の柳も美しい! もちろんお高くて買えませんけど(笑)
左の睡蓮のお皿には金継ぎが施されていました。
最後に見せて頂いた古いお皿。
なにしろ古い土地なので、少し掘ると400年前のお皿の破片などがドンドン出てくるんだそう。
その中でも完品に近い状態で見つかったものだそうです。
下絵だけで色がついていないのが、よけいにおしどりの優しい表情を際立たせていますね。
光山窯のお庭の壁の美しい緑。
楽しいお話と美味しいお菓子とお茶。ご馳走様でした〜。
外ではくだんの銀杏の樹が、さわさわと優しい葉擦れの音で私達の会話に相槌をうってくれ
ているような。
そんな穏やかな午後でした。
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