2016年5月25日水曜日

no.937 first visit of ishino-maki

仙台からの戻り。1日延泊して車で石巻市に行ってきました。
以前から見たかった昭和初期の建物、もともとは陶芸店だった「観慶丸本店」を訪ねて。

これがその観慶丸本店。遠くからでもすぐそれとわかります。素敵な風情の古風な建物。


2011年の震災で1階は壊滅的被害に遇ってしまい、オーナーの方が石巻市に建物を寄付
されて、今は工事が入っての改装中。ちょっと中を覗いてみました。
広いなぁ。コンサートできるね。


いずれは資料館などになって美しく再デビューすることになるんでしょうね。
良かった。取り壊されないで。
観慶丸本店の創業は嘉永元年(1848年)
創業者が所有していた千石船の名前が店名の由来だとか。


陶器を中心に商いを続けていた観慶丸ですが、六代目の時(昭和5年)に木造三階建ての洋
風建築に立て替え、石巻初の百貨店「かんけい丸」として生まれ変わりました。


夏の様に暑いかんかん照りのこの日、ひとり交差点に佇んでいると在りし日の当時の賑わい
がまざまざと目に浮かんできます。
通りを挟んだお向かいにもこの素敵な建物。
ここはかつての石巻の人々が心躍らせたハイセンスなメインストリートだったんだろうな。


青い青い空に映える陶板タイルをはった外観。屋根はスペイン瓦なんだそう。豪華。
窓枠の配列もお洒落ですね。わたしはこういう西洋風の和風建築がかなり好き。


新進気鋭のオーナーだった六代目須田幸一郎氏は無類の陶器好き。全国各地を自身で歩き
莫大なコレクションを残されていたんだとか。
その時の戦前の豊かな時代の陶器達がお隣に新しく建てられたギャラリーで購入できます。
この可愛いお煎茶セットに一目惚れして買ってきました!


え〜。置くとこないじゃん。と言っていた姉も、お品物を見せたら「おっ。可愛い!いいお
煎茶買ってこなきゃね。」だって(笑)

心と時間に余裕があった時代に作られたものは、それを再び所有する私達の心をも、ほっこ
りと豊かにしてくれますねぇ。


1 件のコメント:

  1. お煎茶セット可愛いですね♡
    いいお煎茶で飲みたくなるし落ち着きそうですね(*^^*)

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