2016年5月26日木曜日

no.939 hamaguri-do

牡鹿半島。なにやら奥深いところ。
今日中に戻らなければならないし、相変わらず計画性のある旅じゃないから、ゆっくり見る
には全然時間が足りず。
今度は泊まりがけでじっくりと訪れてみたい場所です。

最後はサン・ファン館から更に半島へ足をのばし、はまぐり浜と呼ばれている海岸へ。
お目当ては冊子に載っていたカフェ「はまぐり堂」です。


波の音と。うぐいすの声。聞こえてくるのはただそれだけ。
自然と一体となったカフェの看板を見逃したら、所在地まったくわからず(笑)
教えて頂いた階段を登り、古い民家の引き戸を開けると。


なんと!ひとでいっぱい。大人気のカフェなんですね〜。
古い家は呼吸しているから、開け放した窓から涼しい海風が入り居心地抜群。
スタッフは皆さんお若くて、テキパキと仕事をこなされててほんと気持ちがいい。
地元のお子ちゃま連れも観光客も、まるで自分の家のようにくつろいでます。
ランチをオーダーしたかったのですが、午後の遅い時間、すでに売り切れ。残念。
汗がひいてきたので、爽やかな香り付けがされた温かいお煎茶とベリーのパウンドケーキ
を注文しました。


古道具やアンティーク家具に囲まれた店内はひんやりとしていて、置いてある本を読んだり、
ぼんやりと考え事をしたり、ただただ鶯の声に耳を傾けたり。贅沢な時間です。

お隣には古道具/骨董のお店「高見」もあります。帰りに覗いてみました。
牡鹿半島と言われるだけに野生の鹿が多く生息しているんだそう。なので鹿革の細工物や角
のオブジェ、なんとも可愛いぬいぐるみがお出迎え。


海に面したガラス戸をすべて開け放したオープンな空間。そろそろ太陽が西に傾き始めてき
ました。初めての、いろんな景色を見た暑い一日の終わり。


今回の思いつきの小旅行では、地方都市、地方の一地区という概念をくつがえされたなぁ。
大きな災いで全てをさらわれたあと、あたらしい生活形態と文化がしっかりと芽吹いてきて
るんですね〜。20代、30代の人達が都市部から移住してきて、新たなコミュニティーが
できている。復活。再生。そしてメタモルフォゼス。

「いろんな生き方があるよ。すべては無限大。」
浜へと続く道のむらさきの花の群生が、風に揺れながらそう話しかけてきます。


凪いだ海。はまぐり浜。かもめ。


帰りの山道をドライブしながら見つけたツリーハウス。


ここに車を停めて階段を降りると、直接「はまぐり堂」に行けるみたいです。
次回はそうやって行ってみよう。
はまぐり浜(このネーミング。たぶん浜の緩やかな海岸線がハマグリの貝殻の優しい曲線に
似ているからだろうな。)の全景が徐々に見えてくるのはなんだか素敵かも!

あっ。帰りは登り道か…(汗)


0 件のコメント:

コメントを投稿