岡山二日目。夜まで時間があったので、備前市にある史跡「閑谷学校/しずたにがっこう」
を訪れてみました。
閑谷学校とは江戸時代前期に当時の池田藩藩主・池田光政によって構想された当時としては
画期的な最古の庶民のための公立学校です。特別史跡に認定されていて講堂は国宝。
見渡す限りの広大な敷地には涼やかな風が通り抜け、鶯の鳴き声がときおり長閑に響きます。
なんてステキなところなのー!
講堂の内部。広く素晴らしい板の間です。
ちょうど見学の中学生達が、丸い縄編みのお座布団を銘々一つずつ持って講義を聞きに講堂
に入るところに出くわしました。ひとりひとりキチンと礼をしてから門をくぐっていきます。
今どきの中学生っぽくなくてなんとも可愛いなぁ。ちゃんと儒教のお勉強してね〜!
控え室(先生や生徒の休憩所だったんでしょうね!)の真ん中に囲炉裏が切ってありました。
炉の枠には「炭火しかダメ。薪火などは入れぬように!」と彫ってあります。
寒い日に誰かまとめて薪を燃やしちゃったりしたんでしょうね(笑)
創建当時、講堂は茅葺の質素な造りだったそうですが、後に釉薬を使わず雨に強い備前焼の
瓦に吹き替えられます。この美しいレンガ色のコラボレーション。
瓦自体にかなり重量があるので、支える柱もものすごく頑丈に作られているんだそうですよ。
敷地の周りはこの素敵な丸みを帯びた石塀(せきへい)で囲まれています。
江戸時代の石工集団の独自の「切り込み接ぎ式」という工法。300年前の匠たちの美しい
仕事です。内部は土ではなくて割り石が詰めてあり排水性に富んでいるとか。
なだらかな丘の間の石塀に囲まれた小道。白砂が素敵。竹富島とかの白砂の道みたい。
この道の向こうには明治初期に一時期廃校となった閑谷学校が明治17年に再建されたあと、
「閑谷中学校」と改名して新たに校舎となった古い洋館があります。
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