見たことのないものを見てみようと思ってサイトをチェックしたら、美観地区近くの「大橋
家住宅」を見つけました。1796年(寛政8年)の建築。国の重要文化財。
大橋家は水田、塩田の開発で財を成した地主の家柄だったんだそう。
この中庭を望む室内の空気感、理想的。素敵だなぁ。雨の日もいいでしょうね。
倉敷格子や倉敷窓、塗屋造りなど、独特の特徴がある建築物なんだそうです。
例によって私は、雰囲気や気配なんかに気を取られて説明を受けたけど忘れてしまった(笑)
新緑の季節ですね。お庭も手入れが行き届いています。
でも。人の住まなくなった家はどこか潤いがない。パサパサしている感じ?
美術館の器たちや家具、お着物もそう。お道具も家も人が使ってこそ輝きが出るんだなぁ。
襖の引き手。こういう小さなものに意匠を凝らす美への探究心が好きです。釘隠しとかね。
ふすま絵の蝶々。家の栄枯盛衰を見てきたんだねぇ。二匹でずっとここで遊んでるんだ。
お写真が数枚飾ってありました。これは。初夏の虫干しの風景でしょうか。
すごい数のお着物。6代目の奥様の御輿入れの時の写真もありましたが、とてつもなく豪華
でした。大橋家のご先祖は、豊臣家の家臣だったんだそうですよ。
そうそう。珍しいものが!「香時計」です。
お香の燃焼速度はかなり正確なんだそうで、それを利用して古代から時計代わりに利用され
てきたんだとか。香箱の灰の上に帯状にした抹香を設置し燃焼させていきます。
古くは6世紀の中国で使われだし、正倉院にも当時のものが残っているんだそうです。
香りとともに時を知る。なんとも古式床しい時計ですね。
以前に福井の永平寺/承陽殿でも大きな香時計を見かけたことがありました。
フォトライブラリーを探してみたら。ありました!これこれ。
日付を見たら2016年。やっぱり新緑の美しい頃でしたね。香時計。素敵。
0 件のコメント:
コメントを投稿