2017年8月18日金曜日

no.1113 wakayama

早朝に関空に降り立ち、一路、南紀白浜へ。
目的地は南方熊楠顕彰館です。
ここは息子が小学5年生の時に夏休みの宿題で「南方熊楠を訪ねて」というデジデジ日記を
作った時に訪ねた思い出の地。
顕彰館の隣にある熊楠の旧邸の管理者、松本さんにお会いしに車を飛ばしました。
熊楠を調べに来た11歳の息子を本当に可愛がって頂き、息子もその時自分で作った冊子を
ぜひ見て頂きたいと言うので。

高速を走っていたら表示に「道成寺」の文字があり、急きょ予定を変更して高速を降ります。
これがフリーの旅行のアバウトでいいところ(笑)
これが道成寺!わぁ!思ってたのより大きい!


立派なお寺なんですねぇ。
安珍清姫の伝説。聖武天皇の御生母、宮子の発願により創建されたという説も。
息子は次回のお浚い会で「道成寺」を踊るので興味津々です。
安珍清姫の絵巻物も所蔵されてて(ここにあったのね。)複製でお坊様が絵解きをして下
さいました。絵解きとは、絵巻物を繰りながら説法をするいわゆる紙芝居みたいなもの。
二巻の絵巻物の絵解きはとっても面白かった。絵もなかなかユーモラスです。
思うに。旅の僧に一目惚れした清姫。袖にされた悲しみが憎しみに変わり、想い人を放火で
焼き殺してしまった後に自ら命を絶ったというのが元の事実なんじゃないのかなぁ。
龍に変化したというのは元のお話の脚色で。

そして国宝「千手観音」 これもよく仏像の画像で拝見していましたがここにあったんだ!
平安時代初期の木造漆箔。豊満で切れ長の目。端正なお姿ですね。(宝物殿内は撮影禁止な
ので購入したガイドブックのお写真から。)
私は子年なので守護神は千手観音様なんです。これもなにかのお導き?


安珍のお骨と焼けた鐘楼を埋めたと言われている塔のすぐそばの蓮。夏真っ盛りですね!


寄り道から戻り、南方熊楠顕彰館へ。しかし暑いですー。
残念なことにお会いしたかった松本さんはお休みでいらっしゃいました。
お土産を代わりの方に預け、ゆっくりと旧邸を散策します。
熊楠の庭の安藤みかん。天然記念物。熊楠はこのみかんのジュースが大好きだったんだって。


昔の通りの旧邸の室内。のそっと熊楠が出て来そうですね(笑)


お庭の中央に今もそびえる楠木。
そうそう。以前来た時に伺った熊楠の飼っていた亀はいまも存命なのかしら。
暑い夏をどうにかやり過ごし、いつまでも元気でいてもらいたいな。


さてさて。会いたかった方にはお会いできなかったけれど。
今日の宿泊地の高野山の宿坊「一乗院」へと向かいますか。
今夜は息子の大好きな精進料理。明朝は早起きして阿字観(密教の瞑想法)かな。



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