南紀白浜から高野山。えっ。こんなにかかるんだっけ?っていうくらい運転しました。
高速降りて山道に入りひたすら3時間半(涙)
今回の旅行。体調が思わしくないからか、やはり以前に比べて体力が確実に落ちてる感じ。
だんだん無理はできなくなりますね〜。
かたや息子は体力が昇り調子なので行動半径広い広い。きついわぁ〜。一緒に回るの。
で。高野山。一乗院。3時過ぎに到着!
素敵なところなのです。
車で門内に入るとスッとお坊様が出てらして、駐車の案内から荷物の運搬、お部屋の案内か
ら施設の説明まですべてして下さいます。今回は西洋人の碧い目のお坊様でした。
靴を脱いで上り框を上がると。お香の香りがして懐かしい御もてなしの設えが。
院内は本当に静かです。これで今日は満室だとか。
廊下をお坊様について歩いて行くと左手に緑豊かなお庭。池から蛙の鳴き声。周りの森から
は蜩の声が聞こえて来ます。静謐な空間。
5年前「熊楠を調べに伺うのです」とお伝えしたら、わざわざ私たちの部屋の床の間に熊楠
が描かれた掛け軸を掛けておいて下さいました。そのお心遣いに感激したんだったー。
今日は別のお部屋に掛かってるキノコを持った熊楠。わぁ。懐かしい。おひさしぶりです!
今回のお部屋は緑豊かな山を見下ろせる二階のお部屋。
お庭を見たり、ゆっくりお風呂に入ったり、ライブラリー用に開放されているお部屋で書籍
を読んだりしていると「お夕食の準備ができました。」と声をかけて頂きました。
お部屋に戻ると。夏の山吹膳。素敵ー!精進料理。息子、目がハート(笑)
山吹膳。ほんとに手の込んだお料理の数々。美味しく頂戴致しました。
そして夜。ライブラリーで息子と本を読んだり、声明のコンサートのDVDを見ていたら、お
庭がライトアップされました。
お池の鯉達。さっきまで涼しげに動き回っていたのですが、日の入りと共に同じ場所にじっ
としています。眠っているのかな。
前回泊まった時には見切れなかった襖絵。たくさん写真に収めて来ました。
その中でも私が気に入ったものを数点。
こうしてみると。私は狩野派の金箔を使った襖絵が好きなんだなぁ。趣味の再確認。
子供の頃は襖絵になんか興味がなかったのに。松の古木のこの雄大さ。清涼感。
もし。もしも。自分が広大な古い日本家屋に住むとしたら。こんな襖絵のある家に住みたい。
普賢菩薩の掛け軸。両脇の大きな花瓶に高野槙がざっくりと生けられていました。
ライブラリーとして公開されているこの一室に息子と入り浸りでした。
密教の専門書や仏像の写真集。ここ一乗院のガイドブックや高野山の歴史に関する膨大な本。
ゆっくりとゆっくりと夜が更けていきます。どこかで不如帰が鳴いたような。
21時閉門。22時消灯。明日は5時半起床で朝のお勤めを拝見。
それから密教の瞑想法、阿字観です。
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