2017年5月1日月曜日

no.1065 kiurashiki

今日から5月ですね〜。
午前中は爽やかな良いお天気でしたが、大気の状態が不安定とかでリハーサルに向かう頃は
雨模様の午後となりました。

先日の岡山への旅の後半を少し追記しますね。
倉敷は仕事が終わってからの夕方の訪問だったので観光客もチラホラ。黄昏のEL GRECO。


その分、町の空気を思う存分吸えました。


いつか倉敷の町中の古い旅館に泊まって、この町に住んでいる人のように呼吸してみたい。


宵闇のせまるこの道を散策して猫に挨拶したり、路地裏の坂道を登って誰も住んでいない古
い家屋を生垣からのぞいたり、朝靄の中、昔ながらに漂う静けさを思う存分味わってみたり。


夕暮れの町をゆっくり歩いていたら素敵な古本屋さんを見つけました。蟲文庫(むしぶんこ)


岡山在住の金継ぎの久保先生にお聞きしたら、オーナーの田中美穂さんは古本屋さんの世界
ではとっても有名な方なんですって。
本も書いてらっしゃる、苔と自然科学と本と亀と猫を愛する小さい古本屋の店主。


こんばんは〜。と暖簾をくぐり声をかけましたが、人のいる気配がまったくない(笑)
漱石の草枕の中の画工のように「どうせ誰か出るだろうとは思っていた」
返事がないのに手持ち無沙汰に棚の古書籍を見つめ、いつまでも待っているのも二十一世紀
とは受け取れない(笑)

はい。と小さな声がして暗がりから出てこられた田中さんは小柄でそっとそこにいるだけで、
例えば左手に水瓶(すいびょう)を持ってじっと彼方を見つめている仏像のように存在感の
ある魅力的な女性でした。
「ちょっと拝見させてください。」という私に「...どうぞ。」と無機質な声。
あぁ。好きなんだ。こういうひと。

ドナルド・キーンとルイス・フロイスの書籍を二冊購入した後、田中さんの背景、お店
裏の石垣が見える店内の風景を写真に撮らせて頂きました。まるで深い海の底のよう。


あ。お店の栞を入れるのを忘れました。と言われ、差し出された栞の裏側を見ると。
旧漢字「龜」の書き順が。素敵。このセンス。


1 件のコメント:

  1. 今日から5月ですね(;´∀`)
    なんだかんだ早いですヽ(;▽;)ノ

    凄い雨でしたね、、、
    大丈夫でしたか?(´;ω;`)

    ゆみさん♡に逢えるの楽しみにしてます(*´∀`*)♡

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