仙台公演からの帰り道、郡山で新幹線を降りて磐越西線に乗り換えて、会津若松へお墓参り
に行ってきました。
母の体調が悪いのと息子の受験などが重なって、ここ2年ほど会津へは行けなかった私達。
急に思い立って「お墓参りに行ってこようと思うんだけど。」という私のアイデアに、家族
全員が「あっ、いいじゃ〜ん。行ってきてよ〜。帰りにあれとこれとそれ、買ってきてね。
お墓のお掃除と親戚へのお届けもの忘れないでよ。お仏壇用に鳩居堂のお線香も買ってね。」
だそうで(苦笑)
郡山から乗り換えた磐越西線。夜の在来線。
すぐ着くのかと思ったら、快速なのになかなか時間がかかり、会津に着いたのは23時過ぎ。
そして翌朝、朝もはよから小林家のお墓参り。
融通寺という家の菩提寺は、JR会津若松駅のすぐそば。
昔ながらの大きな敷地に天保やら寛永やらの年号が刻まれた古いお墓や、ピカピカの大理石
の最新のお墓、戊辰戦争の石碑などが建ち並びます。
快晴の朝、お掃除の後、いまはここに眠る剣道をやっていた父のために、iPhoneに入っていた
息子の「白虎隊」の映像を流しました。
お線香の煙がお墓に絡み付くようにのぼり、なんだか父が笑っているようです。
そしてもう一件。真宮という郊外の場所に眠る母方の祖父母のお墓参り。
手代木(てしろぎ)という珍しい苗字の一族が住む場所。
もともとは幕末に会津藩の家老だった手代木直衛門の子孫なんだそうです。
父は高校まで会津でしたが母は東京生まれ東京育ち。
小さいときの私にとっては、夏休みで訪れるだけの遠い感覚だった会津の地。
でもここ最近の私は、磐梯山のなだらかな麓やれんげの花咲く田んぼに陽が傾いてゆくさま
など、たぶん私の祖先が見た風景と今もあまり変わらない景色を見ながら、自分の中に流れ
ている会津の血を想うことがよくあります。
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