2015年5月14日木曜日

no.759 aizu-wakamatsu

朝からレンタカーしてお線香とお花を買いに行き、菩提寺のお墓のお掃除とお参り、そして
田園風景を見ながらドライブして郊外の母方の祖父母のお墓にもお参りしたあと。
朝から何も食べていなかったのでさすがにお腹がすき、気づいたらもう遅い午後の時間にな
っていました。
そうだ!満田屋/ミツタヤの味噌田楽を食べに行こう!と思い立ち。
満田屋というお店は創業天保5年。会津市内にある元々はお味噌屋さんだったお店。
いまはお味噌やお醤油だけでなく、地元の果実を使ったジャムやジュース、お漬け物や雑貨
など、幅広い品揃えで会津の特産品を扱っています。
古い土蔵を残す昔ながらのお店。


そしてお店の奥には「囲炉裏」があって、ここでその場で食材を炙って美味しい田楽を食べ
させてくれるのです。
厚揚げ、こんにゃく、お餅、身欠き鰊、しいたけなど、それぞれに甘味噌、辛味噌、山椒味
噌などをつけて出してくれます。これが美味しいの!


今年の始めに亡くなった親戚のおばさまが、私達が会津に来る度に連れて来てくれた場所。
「チイおばちゃん」と呼ばれて皆に親しまれていたそのおばさまは、うちの母と大の仲良し
で書道の先生。
全国の大会で何度も入賞し雅号も持つ書道の大家でしたが、偉ぶったところはまったくなく、
いつもにこにこして優しい素敵な人だった。
父の一周忌にも三回忌にも、必ずお寺や食事会に付いてきてくれて、慣れないお寺さんとの
やり取りや、父方の親戚との付き合いの間を取り持って、私達を和ませてくれました。
一緒に温泉に行ったり、夏には井戸水で冷やした大きい瓜を食べさせてくれたり。
おばさまの家のお風呂の窓からは、裏の阿弥陀寺の三階だての建物が影絵のように黒々と見
えて、子供心に夜は怖かったなぁ。

ご主人が昨年末に亡くなり、後を追う様に今年の始めに亡くなりました。
いまでも優しいその人が変わらずにここ会津若松に居て、昔のように「結美ちゃん。大きく
なったね。元気だった?」ってまた言ってくれるような気がして。

満田屋の味噌田楽を頂きながら、今はもういないその人と過ごした遠い夏の日を想いました。


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