2013年6月11日火曜日

no.469 Mitsouko

生来せっかちなところがある私は、20代の時にいつも自分にイライラしていました。
早くいろんなことを経験して、早く物わかりが良くなって、早く大人になりたかった。
そんな時に憧れたゲランの香水「Mitsouko/ミツコ」
このノーブルな香りが20代の小娘に似合う訳がないのに、背伸びしてつけていたのは今に
して思うと滑稽でしかないな〜(苦笑)
若い時って誰でも、無謀で訳わからんちんで本当にお馬鹿さんで身の程知らず。
でもだから怖がらずに何でもできる素敵な時代...とも言えるのかな。


当時は海外に行くと機内販売リストに必ずこのMitsoukoがありましたが、今はとんとお目に
かからなくなりました。
現代的で都会的な香りじゃないから人気がないんでしょう。
でも、私にとってはすごくノスタルジックで懐かしい香り。
もうこの香りをつけても充分似合う年齢になったのに、生活が若い頃より更にカジュアル
になった今の私にはちょっと無縁な感じです。
ドレスアップしたり着物を着たりした時には、しっくりとなじむんでしょうね。
バカラのボトルに入ったシックで上品なMitsoukoの香水。

ちなみにMitsoukoというネーミングの由来は、19世紀ドイツの社交界の花だったクーデン
ホーフ伯爵夫人の光子さんからつけられたというのが定説でした。
この光子さん、旧姓は青山みつさんといって、白洲正子の骨董の師、青山二郎氏の母方の
従姉妹にあたります。


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