2014年6月27日金曜日

no.649 o-ise-mairi nai-gu-no-maki ni

内宮へのご参拝のあと、神楽殿でご祈祷をして頂きました。
選んだご祈願の項目は「心願成就」
世の中が平和で皆が幸せであることを筆頭に、私の心にある様々なお願いごとがどうか叶います
ように。


神楽殿でのご祈祷は、ゆるんでいた心の中の「タガ」が、カチッとはまるような経験でした。
奉納の舞いの衣擦れの音、巫女さんが振る鈴の音、神主さんのあげる低い祝詞の声。
魂をかきたてられるような楽の音と香をたきしめたお装束の床しさに、まったくの別次元に連れ
ていかれてしまった。
そして...。かつて経験したことがないほど足がしびれた...(笑)

ご祈祷を終えて神聖な心持ちで外に出ると、なにやらものものしい雰囲気が。
警備の方が参拝客を道の片側に寄せて、しばらくすると声高の口上があり、しずしずと白い狩衣
を着た行列が現れました。

月次祭(つきなみのまつり)です。


6月と10月に行われる月次祭と12月に行われる神嘗祭、これら三つのお祭を合わせて「三節祭」
と言い、「皇室の繁栄」「国家の安泰」「五穀豊穣」「国家の平安」を祈る由緒ある大切な祭事
なんだそう。
奇しくもこのお祭りの日時に内宮に居合わせるなんて。
月次祭で祈られることが私の個人的なお願いごとと全く輪郭を同じくすることを知り、この佳き
日に伊勢に呼んで頂けたことを心から神様に感謝しました。

何時間でもいたいような心地よさ。
伊勢神宮にお詣りした人は、みんなそんな風に思うんじゃないのかなぁ〜。
大きな鯉たちが悠々と泳ぐ小さい水晶のような池。


神様の斎庭で清らかな水にゆったりと身をゆだねて泳ぐ人なつこい鯉たち。
涼しげなその姿に、暑い梅雨の蒸し暑さも日常の雑事も思わず忘れて見入ってしまった。
今度生まれ変わるとしたら、是非ともここ伊勢神宮の池の鯉になって、穏やかに静かに過ごし
てみたいとうらやましく思ったお伊勢さんの昼下がりでした。


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