こちらは建物内の一角をレストラン「デュボネ」として貸し出していて、大正時代の邸宅で
フレンチが頂けるようになっています。
ウェディングにも使えるらしい。こじんまりしてて。時を経た重厚感もあって。かなり素敵。
ここを自分たちのお披露目に選ぶお若いカップルは、さぞかし育ちが良くてセンスもいいん
だろうな、なんて思う。
私自身は結婚願望も、お式というセレモニーも、ウェディングドレスを着たいとかいう乙女
心も若い時から全く持ち合わせてなかったので、あんまり考えてみたこともなかったけど。
テナント外の部分はこれもまた無料で公開されています。
つい先頃までご遺族の方がお住まいだったとか。アンティークのミシンや。
骨董品然としてるけど、まだまだ現役のラジオや。
ブラウン管のTVなどがお茶の間に置かれています。
茶箪笥の右側はオルガンなんだって。こんな小さなオルガン。どんな音色がするんだろ。
小さな子ども達が先をあらそって練習したんだろうなぁ。
最後にお住まいだったのは女性の方だったんじゃないかと思った。
なんて言うのかな。残像のようなものを感じてしまった。
この水屋は左右両側から開け閉めできるもの。大正時代の丸テーブルと藤の子供用の椅子。
この見事な配電盤。
以前は木のパネルで隠してあったそうですが、あんまり皆さんが見せてくれと仰るのでこう
して見えるようにしてあります、と係の方が説明して下さいました。
お二階はフローリングの洋室。
春日鉄次郎氏のお母様がお嫁入りに持っていらしたという大きな柱時計。
もともと畳の和室だったという部屋に無理矢理置かれたクローゼット。
第二次大戦後、一時期、GHQの施設になったときに持ち込まれたもののよう。これだけ少し
センスが違うもんねぇ。
ドアノブにも味がありますね。
春日家は陶磁器貿易商として財をなした一族だったとか。
レストランとして活用されているのも、あながち縁がないわけではないんですね。
ドアの向こうから、グラスやカトラリーの音、談笑する声や品の良いBGMなどが聞こえて
花曇りのお昼のランチ・ウェディングはなかなか賑やかです。
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