老松町の「Credenza」というギャラリーのオーナーの方に(ここで購入した燭台などのお話は
また今度。オーナーの男性がまた素敵な若者なの。ボク、若者じゃありませんよ!って仰って
ましたが 笑)場所を教わって訪ねてみました。
1927年(昭和2年)の竣工。
施主の芝川家は江戸時代から続く唐物貿易の豪商。
外壁、館内にはマヤ・インカ文明を思わせる装飾が施されています。なぜマヤなの?
戦前までは関西屈指の花嫁学校「芝蘭社家政学園」として教育事業に携わり、現在はテナン
トビルとなっているとか。
美しい館内に入ってみました。このエントランス。
階段の装飾ももうほんとに素敵。こんな手すりのある家に住みたい。
関西の上流階級のお嬢さま達が時に賑やかに階段を駆け下りたり、さざめくように笑いなが
らお教室へ向かったりしたんだろうな。
地下に「Mole」というコーヒー店があるというので行ってみました。
ここは有名なお店なんですってね。カウンターだけの小さな店内。
そう言えば、自宅にある歴史的建造物の写真集にここの写真があったかも。
寡黙にコーヒーを淹れてくれた店主の方。
古いジャズのライブ音源が流れる店内は、外の殺人的な暑さとはまったくの別世界の静かな
空間です。
浅煎りの「ヴァカンス」というコーヒーとチョコレートケーキ。
お写真は撮ってはいけないお店らしいのですが、「ケーキのお写真撮ってもよろしいですか?」
と伺ったら「どうぞ。」とのこと。
愛想がいいわけでは決してないけれど、機敏に気をきかせてくれて適度に放っておいてくれ
る穏やかな雰囲気が、私にはとてもとても気持ちがよかった。
こういう人との接し方。
自然体で、丁寧で、さりとて出過ぎたことも過剰なサービスもなく、美味しいものや素敵な
品物を提供してくれる人。場所。空間。
今回の大阪は、すごく参考になりました。
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