2016年7月25日月曜日

no.969 shiba-kawa building

大阪中央区伏見町にある歴史的建造物の芝川ビル。
老松町の「Credenza」というギャラリーのオーナーの方に(ここで購入した燭台などのお話は
また今度。オーナーの男性がまた素敵な若者なの。ボク、若者じゃありませんよ!って仰って
ましたが  笑)場所を教わって訪ねてみました。


1927年(昭和2年)の竣工。
施主の芝川家は江戸時代から続く唐物貿易の豪商。
外壁、館内にはマヤ・インカ文明を思わせる装飾が施されています。なぜマヤなの?


戦前までは関西屈指の花嫁学校「芝蘭社家政学園」として教育事業に携わり、現在はテナン
トビルとなっているとか。
美しい館内に入ってみました。このエントランス。


階段の装飾ももうほんとに素敵。こんな手すりのある家に住みたい。
関西の上流階級のお嬢さま達が時に賑やかに階段を駆け下りたり、さざめくように笑いなが
らお教室へ向かったりしたんだろうな。


地下に「Mole」というコーヒー店があるというので行ってみました。


ここは有名なお店なんですってね。カウンターだけの小さな店内。
そう言えば、自宅にある歴史的建造物の写真集にここの写真があったかも。
寡黙にコーヒーを淹れてくれた店主の方。
古いジャズのライブ音源が流れる店内は、外の殺人的な暑さとはまったくの別世界の静かな
空間です。
浅煎りの「ヴァカンス」というコーヒーとチョコレートケーキ。



お写真は撮ってはいけないお店らしいのですが、「ケーキのお写真撮ってもよろしいですか?」
と伺ったら「どうぞ。」とのこと。
愛想がいいわけでは決してないけれど、機敏に気をきかせてくれて適度に放っておいてくれ
る穏やかな雰囲気が、私にはとてもとても気持ちがよかった。
こういう人との接し方。
自然体で、丁寧で、さりとて出過ぎたことも過剰なサービスもなく、美味しいものや素敵な
品物を提供してくれる人。場所。空間。

今回の大阪は、すごく参考になりました。


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