わたしの個人会社「ビザー」の顧問税理士の先生の事務所は東中野にありました。
最近、中野に移転されましたが、そんな訳で決算の度に東中野に足を運ぶ機会があり...。
この界隈は、実は私には懐かしい場所なのです。
20代前半から10年近く中野坂上のマンションに住んでいました。
「青蛾/せいが」
高齢の風格のあるオーナーと華奢で上品な奥様がお店をなさっていて、店内は品の良いアン
ティークに囲まれた雰囲気のある珈琲屋さんでした。
珈琲の器は古伊万里。
もうたぶんお二人とも亡くなってお店も閉じられたと聞きましたが、友人の話だとビル一階
に掲げられていた「青蛾」と書かれた灯(あかり)はそのままなんだとか。
ネットを見ていたら、その「青蛾」が新宿三越裏にお店を出していた移転前の60年代の写真
を偶然見つけました。
白黒の写真からオーナーの面影と共にさまざまなことを思い出し...。
その当時の私なんて生意気な20代の小娘でしたが、いつ行っても、オーナーは誰に対しても
同じ表情、同じ態度。
今にして思うと...。
なかなか出会えない素敵な人達に、若い時期にお会いできて幸せだったなぁと思うのです。
青蛾とは、もともと美人のこと。
きりりと眉を引いた美しい人のことを言うんだそうです。
正倉院に所蔵されている「鳥毛立女屏風」の女性の眉がその代表格と言われていますが...。
現代の美人のカテゴリーとはちょっと違う気がしますね(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿