中宮時は奈良、斑鳩(いかるが)にあるお寺。
法隆寺とは地続きで、以前ブログに載せた救世観音の祀られている「夢殿」の側を通って、
白砂の敷きつめられている清々しい中宮時敷地内に入ります。
ここは代々、皇室の皇女(ひめみこ)が門跡を勤められる尼寺。
草創は聖徳太子のお母様、穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ)です。
世界的に有名なのがこの如意輪観音。
正式には「弥勒菩薩座像」と言って、この世の中を救うために、私たちと一緒に同じ目線で
思い惑っておられる姿です。
よくモナリザと比べられる微笑み。
本堂そのものは1968年に吉田五十八(よしだいそや)によって改築されモダンな様相をして
いますが、この仏像が祀られているお座敷は周囲が開け放たれた明るい畳敷き。
ほんの2、3メートル先に、漆黒のこの弥勒様がガラスも柵もない床の間のような場所に
親しみやすく座っておられます。
暑い夏の日に、深まる秋の夕暮れに、そして厳寒の冬の最中(さなか)に、何度も訪れては
対峙してきました。
何を語られるでもなく、ただそこにおられる。
その空間を共有するだけで、なんとなく私の心は軽くなり、そしていつも思うのは「答えは
自分の中に既にある」ということ。
そのことを心から思い出す、ただその為だけに、何度もここに足を運んでいるのかもしれない。
また行っちゃおうかな〜もう(笑)
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