2016年11月23日水曜日

no.1009 arcadia under the bridge

昨日は部活がお休みの息子を学校からピックアップ。一路、赤坂アクトシアターへ。
中島みゆき「夜会」vol.19 「橋の下のアルカディア」を拝見しに、ひさしぶりの赤坂へ行って
きました。ちょっとTBS本社内を見学してから赤坂サカスで早めのお夕食。


実は...。みゆきさんの「夜会」を観るのは私も初めてで...。
信吾さんのマネージャーをしていたときに、何度か目黒のYAMAHAのリハーサルスタジオで
みゆきさんをお見かけしてはいるのですが、夜会やコンサートは機会がなくて伺ったことが
なかったのです。
息子がみゆきさんが大好きなので、今回はぜひ伺ってみようと信吾さんにお願いし。
なんと!こんないいお席を!信吾さん。ありがとうございます!


まず客入れBGMがないのにちょっとびっくりしました。
いきなり夜会の世界観に客席を落とし込むには、かえって別のイメージが湧いてしまう音
は邪魔なんでしょうね。
夜会に慣れていらっしゃる常連のお客様たちは、皆様、粛々と静かにそれぞれのお席につ
いていき。なんだか厳粛な儀式の前のようです。

音が始まって一番びっくりしたのは、めちゃくちゃ音質がクリアなこと!
レコーディング・スタジオのコントロール・ルームで聴いているみたいに全ての音が粒より
のピカピカ感ではっきりクリアに聞こえてきます。すごい。

そして物語がはじまると。もう何て言うか。魂を揺さぶられるような体験でした。
みゆきさんはもちろんのこと、脇を固める中村中さんもkaleidoscope(懐かしい!)の石田
匠さんも、皆さんソロのアーティスト同士だから、唄の中の「言葉の意義」が強い力で客席
にダイレクトに響いてきます。
ここに一人でもこなれたミュージカル的空気感を持ち込む出演者がいたら、夜会の世界は台
無しになっちゃうんだろうなぁ。キャスティングも練りに練るんでしょうね。
息子と二人してホロホロと涙したり、くすくすと笑いあったり、壮大な最後に息を飲んだり。
本当に満ち足りた、心の琴線に触れる感動的な2時間半のライブでした。

信吾さんが終演後パスを出してくださり、息子とご挨拶がてら楽屋に伺って来ました。
しかし...。指揮もしながら寸分のミスも許されない演奏をこなしての2時間半って...。
並大抵の集中力じゃできないですよねぇ。私、こんな超人的な才能のある方のマネージャー
だったんだなぁ。そして今も浜崎プロジェクトでご一緒させて頂いていて。
ほんと。いろいろ至らずにすみません。反省多々。

楽屋から出ていらしたもうお一人のキーボードの矢代さんと(矢代さぁーん!2011年の
ツアーでしたか。その節は本当にお世話になりました!)最後にスリーショットを撮らせて
頂きました。この息子の緊張仕切った顔。固まってるし(笑)


わたし「ちょっと〜。アンタ。もごもご言ってないでちゃんとご挨拶しなさいよ〜。」
息子「冷や汗でちゃったよ...。ボクがどんなに緊張したか、わかんないでしょう...?」

帰り道の車の中で珍しく助手席に乗って来た息子。
「ボク。相当恵まれてるって今日しみじみわかったよ。アリガトゴザイマス。」

えっ。いまわかったのか。


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