さてさて。夏の息子との旅。そろそろ終わりに近づいて来ました。
東大寺のほとんど敷地内に、あの写真家の入江泰吉氏の旧宅がありました。
志賀直哉、杉本健吉、そしてあの白洲正子も訪れた場所。
奈良に惹かれるようになってから、入江泰吉や飛鳥園、たびたび土門拳の写真に引き寄せ
られてきましたが、中でも奈良大和路の繊細な風景はやはりこの方が一番でしょう。
お家の中は入江氏と奥様が集められた素敵なものでいっぱいです。
国宝、薬師寺の白虎の拓本。いまやこんな悠長なことは絶対させてもらえない。
須田剋太の色紙に描かれた東大寺。色彩が遊んでますね!須田剋太。一枚は欲しいなぁ。
書も絵もなさったのですね。床の間にはご自身の書かれた書の掛け軸が。
そしてこの格子の細工の細かいこと!もうこういうことができる職人さんはいないでしょう。
入江氏がこの窓から外をご覧になっている写真を見たことがあります。
外の風景は東大寺の借景。すぐ裏には小さな小川の流れもあって。素敵な生活ですよね。
このお宅はもともと寺院内の接客用の建物を移築されたものだとか。
道理でかつて生活した人の息吹があるというよりはどこかおかし難い凛とした雰囲気がある。
おまけにこの日のお昼の写真を。うなぎ。すごく疲れたから〜。
車の中は体感50度くらいになってました。
この日の奈良は33度。やっぱり中高年には夏の奈良、京都は無理だね(苦笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿