2017年11月28日火曜日

no.1150 medical checkup

昨日はひさしぶりに人間ドックを受けに丸の内に行って来ました。
最近、仕事上の周りの方達がちょくちょく体調を悪くされていて。
かくいう私も夏に体調を崩してから何だかんだと不調が続いていて、これはやっぱり一回診
てもらわないとなぁ、となり。やっと重い腰をあげました。

検診は午後一から4時間くらいかかるので、ほとほと疲れてしまってからの運転はマズイか
なーと思いこの日は電車。階段上がったり下がったり。長い距離を延々と歩いたり。
大手町って何でこんなに地下通路長いの?体力落ちてる私にはつらーい。

早めに着いたので「あ。パレスホテルの一階のラウンジでお茶飲もう!」なんて思ったので
すが。そうだ。飲み物も食べ物も採っちゃいけないんだった。バリウム飲むから。
なのでロビーでまったり。クリスマスですね。巷は。
しばしボーッとしてたら外国の方に道を聞かれ。パレスホテルはどこですか?ここです(笑)
地下から来たからわからなかったのかもね。


エントランス入ってすぐのブルーのライトが綺麗でした。
パレスホテルってデコラティブな装飾がないから全体的に印象がスッキリしてるのね。
泊まったことないから客室はわからないけど。大人の休日な感じ。


さて。ひさしぶりのクリニックの検診。5年以上受けてないかも。マズイよね(汗)
今日は一般の検診のほかに婦人科系のさまざまな検査もオプションで入れました。


アムスクリニック。なかは綺麗なんですよー。とっても。
今日は時間が経つにつれ、すごく混んできました。
私はフリーランスだからこういった検診の値段が高いけど、大方の方達は会社の福利厚生の
一環としていらしてるんだろうな。そういう恩恵って正直すごいことだと思う。
何でかな。そういう人生を歩んでこなかった。大企業にお勤めしたいと思ったこともないし。
若かりし頃の私には「安定」という二文字はあまり魅力がなかった。のかな。


肝臓の数値があまりよろしくないとのこと。問診で頻繁にお酒を飲む方かと聞かれ。
飲むときは飲みますが週に一回あるかないかだし。続くときは連日もありますけど。
とお答えすると。ストレスでもこういう数値になる方もいらっしゃいます、とのこと。
ストレスかぁ。それ。あるかも。
あとは胃と胆のうにポリープ。もう。いろいろ出てくるお年頃ー。
婦人科系は今回の検診では一応大丈夫のようでした。が。最近寝つきが悪く不眠というお話
をすると、更年期の症状かもしれませんから一度婦人科で睡眠導入剤を処方してもらった方
がよろしいかと思いますよ、とのこと。

肝臓の再検査と不眠の処方箋。生きてくって大変。
あ〜あ。くたびれた〜。また今度、予約してパレスホテルのアフタヌーンティー漆のお重に
入った「まるさんかくしかく」でも食べに来よう。今は予約しないと完売しちゃうんだって。
あれ。とっても綺麗。で。美味しいよね。お勧めのシャンパンは。とりあえず。やめておく(笑)


2017年11月25日土曜日

no.1149 o-benkyo-kai

10月の晴れたとある日曜日のお昼。
亜紅先生傘下のお弟子さん達が集まって、本所にある老舗割烹料亭「三州屋」でお勉強会が
開かれました。三州屋さんは明治22年創業なんですって。
ここは舞台があるのでお勉強会の時はよく使われるんだそうです。私たちは初めて。


年に一回のお浚い会となると、各々の踊りの完成度が納得したものにはならないからという
亜紅先生のお考えでお浚い会は2年に一度。
日舞はお衣装などにものすごくお金がかかるので、そういったご配慮もあるんでしょうね。
その代わり、今までのお稽古の成果をお互い見せ合うことで、お弟子さん達の励みになれば
とのことで、お昼の食事会を兼ねてうちうちの踊りの会が開かれたというわけです。

息子の今回の踊りは「京鹿の子娘道成寺」
ほんとだったらまだまだなのですが、前回の藤娘のあと、もう一度、女形(おんながた)を
やってみたい、との息子のたっての希望で今年の初めからお稽古に入りました。
この日の前日に(!)やっと前半の踊りが一応入ったので、ギリギリでお披露目に間に合い。
仕事であまりお稽古に付き合えなかった私はもうハラハラものです(汗)
私のスマホで撮った映像なので途中で腕が疲れてぶれぶれになってますが、なに!道成寺?
見たい見たい!という皆様のお声にお答えして。つたない動画をあげときますね。


流れを覚えるだけで精一杯。でもよく覚えたかな。
週一日、他のお稽古ごとや試験、剣道の試合が入ったりすると月二回位しか通えなくて。
亜紅先生の子ども時代は週四回のお稽古だったんだそうです。学校から帰ったらそのまま。
やっぱり。お稽古ごとはそうでなくては。なかなかものにはなりませんよね。
これでまだやっと半分なんです。やってもやっても終わりはないんだなぁ。お稽古って。

このお会の前日の部活の帰り道、電車内でイヤホンをつけてお稽古場での踊りの動画を見て
振りの確認をしていたら、お友達に「なに。これ!?お前まじキモ。」と言われたとか(笑)
お衣装も鬘もお化粧もなかったら。それはちょっとギョッとされますよねー(爆笑)
道成寺はお引きずりじゃないと格好がつかないとのことで、この日のお衣装は、亜紅先生の
私物をお借りして臨みました。
すべてのお弟子さん達の踊りを見終わったあとにお食事の時間となりました!美味しかった。


私は夕方からライブを見に渋谷まで行かなければならなかったので、息子を錦糸町駅で降ろ
し、高速に乗って都内へと向かいました。
車の窓から横断歩道を渡る息子を見ていたら、大股で道路を横切りながら駅構内へと消えて
行き。いつの間にか。すっかりおっさん(笑)
そう言えば。踊りが終わって舞台袖へと戻ったあと、まったくの素になってドスドスと舞台
中央に帰って来てましたね。
ビデオには撮ってなかったんだけど、この後、しずしずと舞台中央に戻って皆様へのお辞儀
があるのです。これがまた。ピョコンと頭を下げて14歳の中学生男子そのままで(笑)

最後までエレガントにやって欲しいよなー。


2017年11月21日火曜日

no.1148 at roppongi

少し肌寒さを感じるとある夜。
六本木CLAPSというライブ・レストランへ、お友達を誘って出かけてきました。
臼田道成さんという、ブラジル音楽を主にやっていらっしゃるアーティストの方のライブ。
臼田さんの1枚目のアルバムの制作時に、前の事務所で少しお手伝いをさせて頂いたご縁が
あり、ひさしぶりに声をかけてもらってバースデー・ライブへ伺ったというわけです。


臼田さんはしばらくリオデジャネイロにいらしたので、その間はまったくお付き合いがなく。
私も長く勤めた前の事務所を辞めてフリーになったりして連絡が途絶えていましたが、ご縁
って不思議ですよね。こうしてまた何年振りかでお会いすることができました。
前のお席に座っていらしたのが臼田さんの高校の時のお友達数名で、私もワインのお相伴に
あずかったりして楽しい方達でした。
東大卒の臼田さん。お近くのお友達も優秀な方ばかりなんだろうな、と思っていたら、皆様、
高校はあの武蔵なんだそうです。男子校のお友達って何だかいつまでも仲良しで素敵ですね!
終演後にお友達だけでHappy Birthdayを歌われていました。なんと微笑ましいこと。

ライブがはねたあと、お友達とお腹が空いたね!となり、友達お勧めの芋洗坂の精進料理の
お店へ行ってきました。
shojin「宗胡」は、神谷町の老舗・精進料理店「醍醐」と同じ系列店なんだそうです。


コースもあったのですが、そんなに量はいらないね、となり、単品を幾つかオーダー。
前のお店でワインを結構飲んだので、チンザノ・ロッソをロックで。


海老芋のみぞれ椀だー。こういうお腹に優しいメニューが中高年の味方ー(笑)
お酒を飲んだあとのことを鑑みてか、お味はすこし濃いめ。


聖護院大根。野菜の甘みが美味しいー。青唐と薄揚を添えて。
こんな端整なお料理を夜遅くの六本木で食べれるなんて。ちょっとびっくりです。


私のたってのリクエスト。お野菜の朴葉焼き!ほくほくの野菜に甘辛のお味噌が◎
野菜って美味しいんだなー。再確認。


最後はふわっふわの出し巻き卵で。これは若干甘めのお味でした。
ほんと言うとー。もうかなりお腹いっぱいではありましたがー。でも全部食べるーwww


メニューの中には食べて見たいものがたくさんあったの。例えば「かつ」とか。
いったいお野菜を使った「かつ」ってどういう素材で、どうやって作るんだろう?なんて。
あとはお蕎麦やおうどんも締めでいってみたかったけど、ライブ・レストランでイタリアン・
サラダやチーズを食べてきた身。次回のお楽しみにとっておきましょう、となりました。

帰りはお友達U君の新しいBMW7シリーズで自宅まで送って頂き。何と贅沢な夜!


2017年11月20日月曜日

no.1147 autumn events ⑧ usuki-no-machi

臼杵石仏群を見たあと、教えて頂いた骨董屋巡りをするために臼杵市内に戻りました。
行く途中、臼杵市立歴史資料館があったのでちょっと寄り道。
戦国時代に大友宗麟が丹生島に丹生島城(臼杵城)を築いた後、城下町としての臼杵の歴史
が始まったんですって。
キリシタン大名の大友宗麟。歴史の授業でやったあと、久しぶりにお名前を聞きました(笑)
当時の臼杵は明やポルトガルの商人たちが行き来するモダンな商業都市だったんですね。
歴史資料館近くのこの川は臼杵川。この川を渡って市内に入ります。


ここは二王座歴史の道。
大友宗麟が臼杵城を築城した当時からの町割りと道幅が残る歴史的な道です。
江戸時代には多くの武家屋敷や寺院が建てられ、石垣と漆喰壁、格子窓の町並みを今でも見
ることができる貴重な場所なんですって。
タイムスリップしたかのよう。昔の人がそぞろ歩いてきそうですね。


この通り沿いに「売家」と書かれた素敵な古いお家を見つけました。
えっ。こんな素敵なおうち、売っちゃうの?歴史的建造物じゃないの?おいくら?
などと。頭の中はいろんな考えが交差して(笑)
思わず担当不動産会社の電話番号を写メしそうになりましたが、ここは大分県だと気付き、
私がこの家を手にいれるというあまりの実現性の無さにやめました(笑)


歩き疲れたので近くのカフェで小休止。
昨日の B&B「蔵」といい、ここ二王座のカフェといい、なんと私の趣味、直球ど真ん中です。


私が電球色が好きなので、うちの灯りはすべてこういった暖かい色の灯り。
しかし考えたら、いま勉強真っ盛りの息子には蛍光色の灯りの方が目にいいかもねー。
やっぱり暗いかな。などと。そんなことを思いながら席に着きケーキセットをオーダー。


臼杵。いいところだな。またゆっくり来たいな。息子が独立したら住んじゃおうかな。
でも郡上八幡も。白山の鶴来町も。こないだ行った豆田町だって。彦根も会津も出雲も奈良
も京都も伊勢も。そうだ。再びあのロンドンも。住んでみたいって思ってるんじゃない?
そんなことをつらつらと思いながら午後は最大の目的。骨董屋巡りに。
いそいそと車を置いて町中に出向いたのですが、行く骨董屋さんが何故かすべてクローズド。
仕方ないので通りがかった野上弥生子記念館に立ち寄りました。


野上弥生子って臼杵のご出身だったのね。フンドーキン醤油の創業者のお嬢さんだったそう。
社名の由来ですが、裏表がない、というところから、天秤の重さ「分銅」に創業者小手川金
次郎氏の「金」を繋げてフンドーキンにしたんだって。なんとも。ユニークな命名..。
漱石が好きだったので、野上豊一郎つながりで野上弥生子も知ってはいたけれど、いまだか
つて作品は読んだことがなく。記念館の中で、早速Amazonを開き、ポチッとしてみた。

臼杵の町に後ろ髪を引かれながら(骨董屋さんは一軒も開いていなかったのでガラス越しに
いろいろなお品を見てきましたが)車で国道沿いを少し走ると。あっ。骨董屋発見!
無理やり車を止めて中に入ると、奥でご主人とお客様が「香港のオークションでン千万した
あれね!」とか「近頃の売値はなかなか大台に行かなくて。」などと話してらして。
何点か見せてもらいたくて奥に声をかけると、現れてきたのは今はあまり存在を見かけなく
なったかつての骨董屋さん。いいなー。怪しくて(笑)絶滅危惧種。

カードで支払おうとすると「あ。ちょっと待って。いまカード担当呼ぶから。」と暖簾の奥
に声をかけると「はい!」と現れたのが何とも爽やかな息子さん。
ご主人とのあまりのギャップに「息子さんなんですか?」と声をかけると「はい。息子です。
今日はいろいろ見て回られたんですか?」と問われ。
行ったお店がみんな閉まっていた話をすると「あぁ。みんなやる気ないですからねぇ。趣味
なんですよ。お店が。」とのお答え。
そうか。臼杵の骨董屋さんは趣味人の集まりだったんだね。なるほど。

妙に納得したあと。大分空港へとひた走り、今日のご飯は朝食だけだったのを思い出して急
にお腹が空き。これ。名物の「りゅうきゅう丼」を頂きました。


りゅうきゅう丼はお刺身を甘辛い漬け汁につけてたっぷりと頂く大分の郷土料理なんだって。
基本はブリらしいのすが、お刺身なら何でもいいみたい。
地方によっては「あつめし」や「ひゅうが丼」とも言われているようですよ。美味しいです!


no.1146 a small party for enrique

曇りだった空がにわかに暗くなって急な土砂降りの雨になったある夕方。
私が押さえた三軒茶屋の「一穂」というお店でエンリケさんを囲む会が開かれました。
仕事帰り。旅帰り。打ち合わせ帰りにレッスン帰り。
一応19時からの宴でしたがそこは各自のスケジュール次第、遅くなってから続々とお仲間
が集まってきます。わぁ。ひさしぶり〜。
初めてブックした「一穂」は三茶の中では比較的落ち着いた雰囲気のお店でした。
ただ看板がわかりづらかった為「グレープフルーツムーンまで行っちゃったんだけどぉ〜。」
の声にお応えして何度か階下までお迎えに出たりして(笑)


最近どうしてる〜?えっ。もしかして5年ぶり?変わらないねぇ。先日はどうも。お疲れ様!
なんていう声がところどころで飛び交い。いきなり場のボルテージが上がっていきます。
でもたまに最近体調が...の話も出て。そこはそこで盛り上がったりして。病気自慢(笑)
やっぱり大変な時代を一緒に乗り切った仲間はすごいなぁ。
あっという間に当時の私たちに戻って、一挙に楽しさ倍増です。
グラスにする?ボトルいっちゃう?...というわけで。いつの間にかワイン5本空け。
お料理も最初は年齢を考えて控えめに...。もたれるからね。なんて言っていたのが、知らない
間に続々と運ばれてきて。誰が頼んでんの〜?食べちゃうじゃ〜ん。
三茶でのエンリケさんを囲む会。5時間飲んで真夜中近くにやっと閉会となりました。
最後にみんなで阿部さんのスマホで記念撮影。
阿部さんはマメな方だから、お店を出たちょうど1時間後に早速写真が送られてきました(笑)


お店を後にして通りまで出たら。雨はすっかり上がっていました。
みんなで地下鉄の方角に歩きながら最後までワイワイと話しまくり。うるさいよぉ。みんな。
そして思い思いの方向に手を振りながら別れていきます。
楽しかったねー。また12月に。今度はゴーミんちで。じゃあねー!バイバイー!終電がー!?

はっ!と気づいたら。
明日は朝も早よから池尻でレコーディングじゃん。即刻寝なければ〜(汗)


2017年11月19日日曜日

no.1145 autumn events ⑦ usuki magai-butsu

臼杵の二日目。朝早く前から見たかった有名な磨崖仏「臼杵石仏」を見に出かけました。
土門拳が自分の早逝した娘婿の柔らかな面差しにそっくりだと言っていた仏様。
生憎の雨の日でしたが、ボランティアで解説してくださった方が「湿度のある雨の日の方が
より鮮明にここの仏像を見ることができます。乾燥している日だとこの柔らかな趣が出ない
んですよ。」と説明してくださいました。
シトシトと降る朝の雨。自分が小さな玉になるような感覚。肉の衣を脱いで。


60体の仏像があり、その内59体が国宝。
たくさんの磨崖仏の中でも、やっぱり絶対的にこれですね。古園石仏群の大日如来。
ここの磨崖仏の由来はあまりわかっていなくて、地元の伝承ではある長者が亡くなった娘の
菩提を弔うために掘らせたのが始まりとか。平安時代後期から鎌倉時代の作なんだそうです。


土門拳だったらどういう風なアングルで撮るんだろう?なんて考えながら。
でもどこからでも絵になるなー。


実はこの仏像は長年の劣化のために首が落ちてしまっていたのを直されて、今は当時のお姿
に復元されているのです。土門拳が見たであろう仏像の姿が写真で残されていました。
個人的には今のお姿よりも、こちらの方が儚く美しいように思うのですが如何でしょう。


雨に濡れて緑が綺麗です。ここの土地は長者の娘と天皇との結婚の伝承もあって、古くから
伝説に彩られた場所なんですね。女性が美しくなる水が湧き出る泉もあるんだそうですよ。


こんな中国の儒教的な仏像群もありました。このしっとり感も雨の日ならではだとか。


静かな雨の山里にコスモスの群生が累々と。秋ですねー。


誰でも鐘をついていいというお寺がコスモスの群生の向こう側にあって、私もせっかくだか
らと突いてきました。山間の里に響く鐘の音。鐘の余韻がいつまでも空気を震わせて、この
静かな土地がゆっくりとゆっくりと浄化されていくようです。
少し肌寒い日でしたが、猫がこんなところで暖を取り合っていました。寒いね。


おみやげ物屋のおばちゃんたちも臼杵の人たちは本当にいい人ばっかりで。
寒かったんじゃない?と椎茸茶をご馳走してくれました。
何も買わないのも悪いかと思い「臼杵煎餅」なるものをお土産に買うと。
これが生姜の味がして甘くて美味しかった。


no.1144 autumn events ⑥ usuki kura

10月初旬のある晴れた日。
大分自動車道をひた走り、秋の大分への旅の最後を締めくくる臼杵市へと向かいました。
臼杵市は骨董の先輩が教えてくれたお店を数店尋ねるつもりなので楽しみにしていたの。
この日は豆田町からの移動なのでネットで見つけた臼杵のB&B「蔵」に到着するだけの予定。
とても素敵なオーベルジュだったのでご紹介しますね。また臼杵に行ったらぜひ泊まりたい!


この日は到着後、少しお部屋で休んでからお夕食に階下のレストランへと向かいました。
まずはお食事から。アペタイザーはこの一皿で。冷製のポテトスープとともに。
やっぱりねー。体調もいまひとつだったけどこういうお食事ならばロゼのシャンパンを。


いきなりピザですよー。全部頂けるか不安になりながら。でも。小さいサイズだからね。
この日の宿泊はわたし一人だけだったようで、他のお席には地元のご夫婦がお食事にいらし
てました。歳を一緒に重ねて引退されてからもご夫婦一緒にお食事されるなんて。いいな。


夏からの体調不良でかなり痩せてしまっていた私は、体力回復したらぜひお肉を食べに行き
たい!などと思っていたのですが。ここ臼杵で食べることになろうとは。しかも一人で。


美味しかったー。お肉。赤ワインも頂いて。これは完食できるかも。なんて。
で。パスタ。この日のパスタはミートソースでした。茹で加減プリップリで。バッチリです。


そしてデザートはチーズケーキ。ダブルエスプレッソとともに。
コース料理って、フェイドインしてフェイドアウトする感じが、何だか音楽のようだなって
最近思うんですよね。
若い時は量が食べれるからそんな繊細なことには気づかずに、お酒との相性もめちゃくちゃ
だったりして。
食べれなくなってきたからこそ、食材にこだわりお料理そのものを大事に味わう。
歳を重ねて本当の意味で解ることってあるんだなぁ。なんて思う。


さて。このホテルの何が素敵かと言うと。この古風な内装。ああ、なんて居心地がいいの。
落ち着いたアンティークに囲まれて。お食事の後にこの空間に座ってひとり読書する喜び!


海外に買い付けにいらしているのか伺ったら、家具などは大分市内のアンティークショップ
で誂えていらっしゃるんだとか。
お皿や絵、小物などはオーナーの趣味でご自身でひとつひとつ集められたものだそうです。


イギリスのB&Bみたいですごく懐かしかった。
やっぱり壁紙は卵色なんだなぁ。家具のマホガニー色に一番しっくりくるもんね。


宿泊客は今夜は私だけだったので、本当にひとつひとつゆっくりとアンティークを見ること
ができました。こういう空間が。私はやっぱり好きなんだな。


なかなか寝付けない夜が続いていたのに、旅の最後の夜だからか、この日はぐっすりと眠る
ことができました。自分好みの空間に身を置いていたからかもね。
朝のお食事はなんと!この豪華な和食でした。


昨晩もお腹いっぱい食べたのでちょっと不安がよぎりましたが美味しく完食しました。
だってこんなに素敵な朝ご飯。残したりしたらバチが当たりますよね。
伺うと昨晩のイタリアンは次男の方がシェフ。そしてご長男の方がこの建物のすぐ裏「ほり
川母家」というふぐのお店をされているんだとか。
そうか。ふぐ。臼杵にはGlobeのKeikoさんのご実家のふぐ料理のお店「山田屋」があったんだ
って、この時初めて思い出しました(笑)

臼杵ってふぐが名物なんだ。骨董だけでなくいろいろ調べて来ないとダメね。今度はぜひ!


2017年11月18日土曜日

no.1143 a cold rainy day

今日はちょっと体調を崩し。寝不足と更年期。それと低血圧。外は冷たい雨。
朝クライアントに電話をして14時からの打ち合わせを来週にずらして頂きました。

私のメイン・カードふたつはAMEXなのです。
今年のバースデープレゼントにとAMEXから届いたのはインクレスメタルペン!
金属をペン先に使用したペンは、古くは中世からデッサンペンとして使われていたんだって。
特殊合金を用いているので半永久的に使えるんだそう。すごいね。
ルネッサンス期には芸術家たちに愛用されてたんだって解説に書いてあった。ふう〜ん。
それではと。なんとなくコピー用紙にデッサン見本を見ながらバラを描いてみる。ふん。
こんな冷たい雨の降る憂鬱な午後は。
熱いミルクティーを飲みながら。デッサン。


去年のバースデー・プレゼントは何だかさえないパスケースだったから(見方によって
はシンプルでモダンな、か。)貰ってもいいよって言ってくれた友達にあげちゃった。
ちょっと重いのが玉にキズだけど。なかなかいいかも。インクレスメタルペン。

この間。息子の三者面談の後にお墓まいり行って来たですよ。会津若松に。
父や母がやっていた親戚周りを、一応、見よう見まねで三人でこなしています。
運転と差し上げるお菓子の調達とホテルなんかの行程を考えるのが前々からの私のお役目。
お土産用に買った季節限定の虎屋の栗蒸し羊羹を自宅にも買って来ました。
こんな冷たい雨の降る憂鬱な午後は。
虎屋の栗蒸し羊羹を食べながら。ブログ更新。


甘すぎず。くどくなく。のどごしも良く。もたれない。高いだけあるwww
こんな冷たい雨の降る憂鬱な午後は。
めんどくさいことは何にもやらないんだ。
もう少ししたらお風呂に入って骨董の心得でも読もう。そのあと息子のお迎えかな。


no.1142 one autumn day

もう11月の半ばを過ぎましたねー。
家のまわり。落ち葉を掃いていた手を止めて空を見上げると。快晴の秋のそら!


昔だったら冬の始まりの時期でしょう?
11月なんて木枯らしが吹く季節の到来だったけど、最近は温暖化の影響なのかうちの庭の
ベリーの木もまだ完全に色づいていません。
昨晩出かける時もコートの種類に迷ったなー。まだファー付きやカシミアは早いもんね。


先日、3時間!心と身体のメンテナンスを受けに千葉まではるばる行って来ました。
その帰り道。北野恒富展を見に千葉市美術館へ立ち寄り。これは一階のさや堂ホール。


昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物を新しいビルの内部に包み込むように保存
されている鞘堂方式の建築物。外側の建物は区役所と市立美術館の複合施設なってるの。
よくロケやPVの撮影にも使われるんですよ。ネオルネッサンス式の素敵な空間ですよね。


「北野恒富展」出先で偶然ポスターを見て興味が湧き。こういう時の決断は早いんだな(笑)
略歴を見たら金沢のご出身だったのね。知らなかった。そう言えば泉鏡花ともダブる。


正統派の日本画だけではなく当時の広告、ポスターなどのお仕事もされていて。
古い小説の挿絵なども展示されてました。谷崎潤一郎ご指定挿絵画家だったんですって。


祇園や宗右右衛門町などでの芸妓遊び。
かなりの艶福家だったらしいです。そうじゃないとこういう絵は描けないのかな。
恒富と奥様の写真が展示されていたけど、奥様、谷崎の3番目の妻、松子さんに似てた。
やっぱり似た者同士だから安心して自分の小説の挿絵を任せられるんでしょうね。
私の好きだった元禄風の一枚を図録から。


涼しい風に吹かれながら松籟を聞いているんでしょうか。
なんだか自分もこの絵の中に居て、松を見上げながら風の音を聞いている二人をお座敷から
微笑ましく眺めている。そんな心持ちがします。