2017年11月19日日曜日

no.1145 autumn events ⑦ usuki magai-butsu

臼杵の二日目。朝早く前から見たかった有名な磨崖仏「臼杵石仏」を見に出かけました。
土門拳が自分の早逝した娘婿の柔らかな面差しにそっくりだと言っていた仏様。
生憎の雨の日でしたが、ボランティアで解説してくださった方が「湿度のある雨の日の方が
より鮮明にここの仏像を見ることができます。乾燥している日だとこの柔らかな趣が出ない
んですよ。」と説明してくださいました。
シトシトと降る朝の雨。自分が小さな玉になるような感覚。肉の衣を脱いで。


60体の仏像があり、その内59体が国宝。
たくさんの磨崖仏の中でも、やっぱり絶対的にこれですね。古園石仏群の大日如来。
ここの磨崖仏の由来はあまりわかっていなくて、地元の伝承ではある長者が亡くなった娘の
菩提を弔うために掘らせたのが始まりとか。平安時代後期から鎌倉時代の作なんだそうです。


土門拳だったらどういう風なアングルで撮るんだろう?なんて考えながら。
でもどこからでも絵になるなー。


実はこの仏像は長年の劣化のために首が落ちてしまっていたのを直されて、今は当時のお姿
に復元されているのです。土門拳が見たであろう仏像の姿が写真で残されていました。
個人的には今のお姿よりも、こちらの方が儚く美しいように思うのですが如何でしょう。


雨に濡れて緑が綺麗です。ここの土地は長者の娘と天皇との結婚の伝承もあって、古くから
伝説に彩られた場所なんですね。女性が美しくなる水が湧き出る泉もあるんだそうですよ。


こんな中国の儒教的な仏像群もありました。このしっとり感も雨の日ならではだとか。


静かな雨の山里にコスモスの群生が累々と。秋ですねー。


誰でも鐘をついていいというお寺がコスモスの群生の向こう側にあって、私もせっかくだか
らと突いてきました。山間の里に響く鐘の音。鐘の余韻がいつまでも空気を震わせて、この
静かな土地がゆっくりとゆっくりと浄化されていくようです。
少し肌寒い日でしたが、猫がこんなところで暖を取り合っていました。寒いね。


おみやげ物屋のおばちゃんたちも臼杵の人たちは本当にいい人ばっかりで。
寒かったんじゃない?と椎茸茶をご馳走してくれました。
何も買わないのも悪いかと思い「臼杵煎餅」なるものをお土産に買うと。
これが生姜の味がして甘くて美味しかった。


2 件のコメント:

  1. あたしも臼杵の石仏行ったことあります✨
    小学生の頃なので何も知らずですごいしか言ってなかったです😂笑

    臼杵の石仏から少し離れた場所ですが
    風連鍾乳洞もありオススメです💕

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  2. そこは行ってみなかったのー。
    時間がなくて💦
    今度ぜひ行ってみたいですー😊✨

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