2017年11月18日土曜日

no.1142 one autumn day

もう11月の半ばを過ぎましたねー。
家のまわり。落ち葉を掃いていた手を止めて空を見上げると。快晴の秋のそら!


昔だったら冬の始まりの時期でしょう?
11月なんて木枯らしが吹く季節の到来だったけど、最近は温暖化の影響なのかうちの庭の
ベリーの木もまだ完全に色づいていません。
昨晩出かける時もコートの種類に迷ったなー。まだファー付きやカシミアは早いもんね。


先日、3時間!心と身体のメンテナンスを受けに千葉まではるばる行って来ました。
その帰り道。北野恒富展を見に千葉市美術館へ立ち寄り。これは一階のさや堂ホール。


昭和2年に建てられた旧川崎銀行千葉支店の建物を新しいビルの内部に包み込むように保存
されている鞘堂方式の建築物。外側の建物は区役所と市立美術館の複合施設なってるの。
よくロケやPVの撮影にも使われるんですよ。ネオルネッサンス式の素敵な空間ですよね。


「北野恒富展」出先で偶然ポスターを見て興味が湧き。こういう時の決断は早いんだな(笑)
略歴を見たら金沢のご出身だったのね。知らなかった。そう言えば泉鏡花ともダブる。


正統派の日本画だけではなく当時の広告、ポスターなどのお仕事もされていて。
古い小説の挿絵なども展示されてました。谷崎潤一郎ご指定挿絵画家だったんですって。


祇園や宗右右衛門町などでの芸妓遊び。
かなりの艶福家だったらしいです。そうじゃないとこういう絵は描けないのかな。
恒富と奥様の写真が展示されていたけど、奥様、谷崎の3番目の妻、松子さんに似てた。
やっぱり似た者同士だから安心して自分の小説の挿絵を任せられるんでしょうね。
私の好きだった元禄風の一枚を図録から。


涼しい風に吹かれながら松籟を聞いているんでしょうか。
なんだか自分もこの絵の中に居て、松を見上げながら風の音を聞いている二人をお座敷から
微笑ましく眺めている。そんな心持ちがします。


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