2016年3月2日水曜日

no.897 bengara no machi fuki-ya 2

吹屋の目抜き通りのちょうど真ん中あたりに、国の重要文化財「旧片山家住宅」があります。
1759年の創業以来、200余年あまりにわたって吹屋ベンガラの製造・販売を手がけた
老舗、片山家(胡屋/エビスヤ)の住居を一般公開していて、赤い石州瓦でふかれた二階屋
は江戸時代後期の建築なんだそう。


欄間や座敷には優れた意匠の釘隠しや襖の引き手、電灯があり、ところどころに銘木をふん
だんに使うなど、贅の限りを尽くしていますが、あくまでも品がいい。

わたしが一番気に入ったのは、二階の奥の奥にあるご主人夫妻の寝室。
これが天井が低くて、漆で塗られたように暗くて、すごく落ち着く屋根裏部屋のよう。
話は飛ぶんだけど(これ、オバさんにはよくある現象らしいけど 笑)、イギリスでB&Bに
泊まる時、わたしはよく屋根裏部屋を指定するの。
天井が斜めになっていて、空が見える明かり取りの窓がついていて、コージーでこじんまり
としてて、手を伸ばせばすぐに必要なものが取れるような部屋。
やっぱり、あたし、そういう部屋に住んでたことがあるに違いないことを確信した。
前世で(でた。前世ばなし 笑)

じゃ〜ん!その主寝室前で。くぼ先生とまさかのツーショット!


前日訪れた家具屋さんで、あたし「お母様ですか?」って真顔で言われて、一瞬???って
なったんだけど、それはまさかの先生のお母様っていう意味だったらしく(笑)
でも、こうしてお写真見ると、先生、女学生みたいだもんね!お若い!なるほど!

片山家で使われていた普段使いの品々。
雀が可愛い九谷焼。ふくら雀…的な。いいなぁ。欲しいなぁ。このお皿。キュート。


鶴の漆器。この朱色はベンガラなのか?
話変わるけど、鶴ってほんとうにこうやって脚をブラブラさせて飛ぶんだってね。
長距離、もつのかな。こんな長い脚、ブラブラで。


そして屋号である胡屋(エビスヤ)のちらし。


豪商のお宅に相応しい調度品や普段使いの品々、誂えものの大きな書棚にぎっしりと詰ま
った古い書籍などをゆっくり拝見して表に出てみると。
吹屋の町に静かに「雪」が舞い降りていました。寒いわけだ。


このお写真は、くぼ先生が送ってくださったもの。
冬のベンガラ街道を行く…的なショットだなぁ。

今回改装中で見ることの叶わなかった吹屋小学校や広兼邸、そしてフライトの時間があった
ので拝見できなかった西江邸や笹畝坑道など。また吹屋を訪ねてみたいな。
世の中には、ほんとにまだまだ私の知らない場所がたくさん在って。

わたしの気ままな「旅」は、きっと今年も続々と続きます。To be continued〜。


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