2012年5月9日水曜日

大阪、河内長野市の天野という所に金剛寺はあります。
聖武天皇の命により行基が建立、空海も修行したとされる古刹。
南北朝の時代には、一時期、南朝方と北朝方の天皇が軒を連ねていたとされる歴史的な場所です。
最近、私がここを訪れたのは3年前の新緑の頃でした。

お寺は広々として、ゆったりと呼吸しているかのよう...。
故来、日本の建物は、自然の中で違和感無く一体化していくことを第一義としていたのでしょう。
現代という時代は、その頃の「人と自然の在り方」を参考に、私たちの「生き方」自体をいま一度
考え直す時期にきているのかもしれません。


金剛寺は南北朝以降、戦火にあっていないため文化財も多く残っています。
私のお目当ては日月山水図屏風(作者不詳)
15世紀か16世紀頃の作と言われていますが、詳細はいまだわからず...。
年に2回しか公開されないので、まだ一度もじかに見たことはありません。
今年の2回目の公開は11月3日。
ぜひ今年こそ、この日は金剛寺を訪れてゆっくりと拝見してみたいものです。

訪れた時のお寺の周囲は、まさに春・夏の風景を描いた屏風の絵、そのものでした。
秋も終わりの11月のその頃は、もう一対の秋・冬の景色を見せてくれるのでしょうか。


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