車を運転していると、スイスイと風を切って、車のフロントガラスをかすめて飛んでいく
ものがあります。
可愛らしいツバメ達の到来。
部屋を涼しい風で満たしたくて家の窓を全開にしておくと、外の電線にとまりながら仲間
同士でたくさんおしゃべりをしている姿もみかけるようになりました。
小さい体で遠い遠い国から海を越えてくる可憐でけなげなツバメ達。
今朝は、息子の第一志望の学校説明会へと出かけました。
車を駐車場に止めて川沿いを歩いて学校に向かっていると、飛び回る何羽ものツバメ達に
遭遇。
橋から見下ろすと、比較的澄んだ川の水面すれすれを悠々と飛び回っています。
ここら辺は川沿いがぜんぶ桜並木の歩道なので、春の頃はそれはそれは見事な風景。
再来年の春は、その学校に受かって真新しい制服を着た息子とここを歩きたいな〜なんて
思うのですが...まずは偏差値あげないと〜(笑)
ツバメで思い出すのはオスカー・ワイルドの「幸福の王子」
小さい頃から何度も涙した大好きな物語です。
街中の彫像である「幸福の王子」は、貧しい人々を可哀想に思い、自分の身体の金箔や宝石
をツバメに頼んで次々と人々に届けさせます。
そして、王子の使者として働くあまり暖かい土地に行きそびれ寒さで命を失ったツバメと、
金箔がはげてみすぼらしくなった彫像の王子は、王子達の隠れた善意に全く気づかないその
人々の手によって、ゴミ溜めに捨てられてしまうのです。
最後は、ふたつの尊い宝物を見つけておいでと神様に命じられた天使が二人の魂を拾い上げ、
神様のもとで永遠に幸せに暮らしました...というお話。
なんと究極のホスピタリティ。
オスカー・ワイルドは、ダブリン出身の19世紀の作家。
時代の寵児でありながらゲイであることを問題視され、最後は失意と困窮のうちに若くして
亡くなった人です。
今年は関東も例年より10日早い梅雨入りとか。
いろんな人生があるんだよな〜なんてツバメ達を見て思う入梅の朝です。
学生の頃はよく見てた気がします(o^^o)
返信削除今じゃ全然、見なくなりましたが…
今日から梅雨入りしましたね(´・_・`)
湿気もやばいしジメジメして嫌な季節です…