パリ滞在3日目。
この頃には普通の通勤客のようにかなり上手に地下鉄を乗りこなせるようになりました。
東京のような「ときに過剰なほど親切なインフォメーションがある場所」に住んでいると、
パリは極端に旅行者に不親切な街、という印象。まぁ。私は決してキライじゃないけど。
akemiちゃんが午後にはロンドンに帰るので、またまたサンミシェルでランチ。
ロンドンでは絶対こんな価格でチーズフォンデュは食べられない!という訳でフランス家庭
料理のお店のテラスに席を取りました。
私のオーダーはホクホクじゃがいもがゴロゴロしてるトロッと柔らかいビーフシチュー。
キリッとした白ワインとともに。昼間っから何と贅沢な♡
お店のアルジェリア人のおっさんが、かなりぃ〜のファンキーな御仁。
人懐っこいと言うか、バラエティ系と言うか(笑)
なぜか私が一緒に写真を撮ることになってakemiちゃんが激写。
ちょっと。おっさん。近寄りすぎ。手は肩後方にお願いしますよ!?
akemiちゃんと私は「何気にこの人さぁ。ピコ太郎に似てるよねぇ。」と後で大爆笑でした。
このあと、パリ北駅へ向かうakemiちゃんと別れて、ひとりで「クリュニー中世美術館」へと
向かいました。雑踏の中の孤独ね。思考するのに最もいい時間。
ソルボンヌに代表される教育機関が点在するパリ左岸のカルチェラタンは文化的な香り漂う
散策するのに(哲学するのに?)最適な街です。
サンミシェル駅から歩いて5分くらいの路地の奥にあるここクリュニー美術館は、もともと
は1世紀から3世紀にかけて作られたローマ時代の浴場跡だそう。古い町なんですね〜。
14世紀。その遺跡の上に、ブルゴーニュのクリュニー修道会のパリの拠点(修道院長クリュ
ニーの別邸)として建てられたのがいまの建物なんだそうですよ。
ゴシック後期のフランボワイヤン様式とルネッサンス様式が混在する非常に優雅な建築です。
なので、浴場跡の遺跡やかつての礼拝堂などが現役の展示室として使われていて、建物内は
荘厳な雰囲気が漂っています。
展示物たちも、ゆっくりと建物と同じ空気感を呼吸してて、とても居心地が良さそう。
実は西暦476年〜1453年の約千年弱のこの時代。あたし、かなり好きなんです。
日本だと飛鳥から室町中期くらいまで?まさにツボ(笑)
貴婦人と一角獣のタピストリー。ふう〜ん。ここにあったんだ。
こんな身近で手に取るように。居たかったらここに何時間でもいてよくて。
うわ。美人!髪型変わってる。三つ編みにして頭部でもう一度束ねてるのね。
でもパリの街にはこんな美人がいっぱいいるのよねぇ。そうじゃない人も多いけど(笑)
何気にこの一連のタピストリーには、可愛らしい動物たちがたくさん描かれています。
キツネやリス、小鳥やうさぎや犬。ライオンにユニコーン。って、ここでいきなり奥田民生
が歌う「イージューライダー」のメロディーがイメージに出てきて一人で笑う。怪しすぎ(笑)
そのほか、私の気に入ったものをアトランダムに。
この胸下から赤のコスチューム。素敵ね。昔、着たことある!気がする(笑)
私の寝室にある羽の取れてしまった天使像も貴方とおんなじ雰囲気ですよ。
グレゴリオ聖歌のミルフィーユのような歌声が遠くから聞こえて来る気がしますね。
それはこのステンドグラスが経てきた遠い過去の記憶を現代の私が察知してるわけです。
誰かに似ているような貴婦人の胸像。昔の日本の女優さん。小津の映画に出てきそう。
木のレリーフ。その衣の文様はどこか見覚えがありますよ。生地は光沢のあるタフタでしょ?
外は真夏の暑さ。でも館内はひんやりとして、疲れた体に心地よい空気がまとわりつきます。
4時間はいましたか。あっと言う間のひとときでした。
ビーフシチューに白ワイン♡
返信削除ビーフシチューが気になります(๑˙―˙๑)
ゆみさん♡手を止めてる感出てるし
後ろの方の目線が、、、気になります(;´∀`)笑