2017年6月16日金曜日

no.1090 london staying/charing cross

パリの教会でバッハを聴いてから、昔々の雨の日に、ロンドンのセント・マーティン教会で
ヴィヴァルディを聴いたことがあったのを思い出しました。
頻繁にコンサート(こちらではリサイタルという方がより通じます。映画もムービーじゃな
くてシネマ。やっと思い出して来た 笑)が開かれる教会なのでサイトを見てみると。
あったあった!お昼はクラッシック・ギターのフリーコンサート。夜は懐かしのヴィヴァル
ディ。午前中の打ち合わせのあとに行けるじゃん!という訳でチャリング・クロス。
これは地下鉄の駅の壁。駅のフォームはそれぞれに個性があって面白いのです。


出口を出ると、すぐトラファルガー広場。
広場を背にするとビッグベンも見えるんだね。いま気づきました(笑)
何しろ観光地に興味がないからなぁ。ちなみにロンドン・アイも行ったことない。
パリでもエッフェル塔は行かないし、シャンゼリゼも興味なし。混むところ嫌いだからなー。


これがセント・マーティン教会。フォトジェニックですね。私が撮ってこのクォリティ。


おっと。始まっちゃう。というわけで慌てて教会に入ります。素敵ですね。
でも昔、雨の日に来た時はもっと古色蒼然としていた気がして。改修工事をしたのかな。


前の方が私は好きでした。アンティーク好きですから。


演奏はとても良かったですよ。たくさんリサイタルをされるだけあって音響システムも整備
されているんでしょうね。音もとてもクリアで良かった。
パイプオルガンのリサイタルも今度聞いてみたいなー。


この後、夜のヴィヴァルディのチケットを買いに行き、その足でナショナル・ギャラリーへ。
その前にお腹が空いたので地下のカフェでお茶お茶!ここのカフェも素敵なんですよ。


私はこのスペースはもともとカタコンベだったんじゃないかと思うの。裏に墓碑の陳列もあ
るし。まぁ。そういうことを気にしなければ素敵なスペース。ブルーベリーマフィンと紅茶。


ひさしぶりー。ナショナル・ギャラリー。
ゴッホもあるです。天邪鬼だから「ひまわり」よりもこっちの方が好き(笑)


今回はなぜか宗教的な題材に惹かれる旅でした。残りの人生のことを考えてみる。


この空!さっき見た空とおんなじだ。見てるだけで爽やかな風を感じます。五月。


安定のダ・ヴィンチ。岩窟の聖母。やっぱりこの方の一連のコーナーはどこも混みますね。
でも東京の展覧会の比じゃないし。
こういう貴重な作品も、すべて柵もつけずガラス張りにもせずにそのまま直に観れるところ
がすごい。
そういう意味でも若い感受性の豊かなうちにこういう所で本物を見るのは大切なことです。
何度行って来い!って言ってもうちの息子は聞きゃしないけど。ま、私もそうでしたね(笑)


額だけ撮ってるのって私くらいじゃない? しかしすごいわぁ。額装のクォリティが。


あっ。あなたがたもこちらでしたっけ。しかし。背景のブルーがなんとも美しい。
今回は宗教的な題材と碧に特に惹きつけられた旅でしたが。なんか意味があるのかなー。


受胎告知ですよー。この遠近法を使いながらも平面的な印象と俯瞰的な構図。
細部を隅々まで見ていくとその緻密さと題材へのこだわりに驚かされる。
これから受難を受ける運命への当惑と選ばれし者としての喜びが画面から伝わってきます。


子供を持ってみて初めてわかることって絶対にある。
自分のこと以上に心配したり悲しんだり喜んだり。誰しも。


でも。時には、困難な道を歩む我が子をそっと見守るしかない時もあるでしょう?
その時の母親の苦しさは如何許りか。


マリアの悲哀からは比較にならないレベルだけど、受胎告知を見てそんなことを考えている
自分にちょっと驚いた午後でした


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