滋賀県、高月町の向原寺。
かつての古刹「渡岸寺」の十一面観音は、ふくよかなお顔で身体をゆったりとひねらせ、春風駘蕩
たる雰囲気でお堂の中に立っていらっしゃいました。
井上靖や白州正子の本で読み、一度は会いに行きたいと思っていた仏像のひとつ。
京都や奈良と違い滋賀県だけを訪れる機会がなかなかなく、仕事で数年前に名古屋に立ち寄った際、
1日お休みを取って足を伸ばしてみました。
昔から土地の方達に大事に大事に守られてきた天平時代の仏像。泰澄作と伝えられます。
1573年、織田信長の小谷城攻略の時に渡岸寺は戦火で焼けましたが、この観音様は村人が土の中に
埋めてお守りしたのだとか。
だからかな。全身にそこはかとなく「愛」が漂っているようなお姿です。
でも、十一面あるお顔の内、真後ろにある暴悪大笑面はおそろしい「悪」の顔。
全ての事象には「裏に見える表」と「表に見える裏」があるということなのでしょうか。
そして森羅万象それぞれに、すべてに役割りがあるのだということ。
明日と明後日、私の会社ビザーに税務署が初めて入ります。超ブルー(涙)
昨日までコンサート初日でバタバタでしたので実感がなかったけど...。
早く解き放たれて、春風に吹かれながら、また仏像を巡る旅に出てみたいです(笑)
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