2012年4月7日土曜日

ポーリン・ベインズ(Pauline Diana Baynes)は大好きな挿絵画家。
1922年英国ブライトン生まれ。
父親の赴任先インドで幼少期を過ごし、それが後々、彼女の絵に多大な影響を及ぼした気がします。
「指輪物語」のトルーキンに見いだされ、その後、彼の多くの作品の挿絵を手がけます。
のち、C・Sルイスの「ナルニア国物語」全7巻の挿絵も担当。
2008年に英国サリー州で85歳で亡くなりました。


私と彼女の絵との出会いはこの「ナルニア国物語」
小学3年生の夏休み、姉の本棚にあったこのシリーズをたまたま読み、以来いまに至るまで
お気に入りの本たちです。
先頃ハリウッドでシリーズが映画化されましたが、あれは私の中では全然違うもの。
原作と全く世界観が違います。
別物として観れば...まぁ、それはそれなりに楽しめますが。

だいぶ以前にBBCでもテレビ化して放映されたことがあるそうですが、これも酷評だったとか...。
ルイスの深い宗教観に裏打ちされた物語性とポーリンの絵が醸し出す一種独特の世界は、なかなか
具現化できないのでしょうね。
ナルニアの中で特に好きなのは「馬と少年」のアラビックな絵。
ポーリンの幼少期の東洋との出会いが、いかんなく発揮されている素晴らしい挿絵です。

我が家では息子のために、赤ちゃんの時に新たに全巻そろえました。
彼もナルニア・フリークになりつつあります。

こうしてDNAって受け継がれていくのね(笑)

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