油日神社の古面。
正式には「田作福太夫神ノ面」と言い、滋賀県の油日神社に所蔵されている古面です。
田作という名称は田楽の面であったことを示しているそうで、毎年の豊饒を祈る時に使用された
ものかもしれません。
時代は私の好きな室町時代。
不思議なもので、海外の美術品や建造物においても、この1500年辺りのものに魅かれます。
例えばボッティチェッリとかフラ・アンジェリコとか。
イギリスのテューダー様式もこの時代ですね。
以前、この面が世田谷美術館の「白洲正子展」にて展示されたことがありましたが、回りには
すごい人垣(涙)
そして、その中高年の方々は(あっ私も中年だけど)声高に、いかにこの面が素晴らしいか、
白洲正子氏がこれについて何て言われたかをお話しになるので、すっかり気が散ってしまい...。
その時はゆっくり見入る気力もなくなってしまいました。
静かな場所で、ゆっくりと対峙したい。
仏像もそうですが、やはり信仰に関する美術品は特にそんな気がしてしまいます。
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