瀬戸内海の小さな島、犬島。
仕事が一段落した10月、以前に雑誌でちらっと見かけた犬島に突然行きたくなりました。
午後に岡山に入り、倉敷の街を散策。翌日、レンタカーで宝伝港へ。
そこから小さいフェリー「あけぼの丸」で10分。犬島へと渡ります。
明治42年〜大正8年までここには銅の製錬所があり、今では朽ち果てた煉瓦積みの煙突数本が
島のシンボルになっています。
カラミ煉瓦という煉瓦で作られた建物の廃墟は独特の雰囲気。夜はちょっと怖いかも。
かつて人々でにぎわっていた時の記憶がまだ島のあちこちにある様で、静かな中に諦めにも似た
寂寥感が漂う感じ...?あるいは...過ぎ去った夢を見ながら眠り続けている感じ。
まるで、永い年月忘れさられた廃墟のお城のようでした。
今はベネッセの直島プロジェクト内の一環として、製錬所の保存、再生をテーマにした
「アートの島」へと生まれ変わっています。
太陽熱、地熱、水の循環を利用したエコプログラムを実際に実用化した三分一博志の建築。
三島由紀夫をモチーフにした5つのスペースを作品として展開させた柳幸典の美術館。
瀬戸内海の穏やかな海に囲まれて、ゆぅるりと犬島時間が流れていきます。
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