2012年3月19日月曜日

no.37 puppy

京都から周山街道を北へとひた走ると、だんだん染まるような樹々の緑につつまれてきます。
清滝川のほとり、栂尾という所にある高山寺というお寺。
ここは、後鳥羽上皇から明恵上人が賜り、亡くなるその日までお住まいだった場所です。
私はこの周山街道のドライブが大好きで、5月の新緑の頃になるとそわそわと出かけたくなります。
清滝川沿いの茶店でお昼に頂く鮎も美味しい!

苔むした樹々に囲まれた高山寺には、明恵が愛したそのままの風景が残っています。
上人遺愛の品々もたくさんあるのですが、中でも特筆すべきは30cmにも満たない木彫りの犬。
運慶作と伝えられる小品で、あどけない表情が本当に可愛らしい。


その印象があったからでしょうか。骨董屋さんで銅製のこの子犬を見つけたとき、すぐ手元に置きたくなり買い求めました。
古いものの為、表情などははっきりとしない位に摩耗していますが(もしかすると一度火災にあっているのかもしれません)それでもちょこんと座ってこちらを見ている姿がなんとも言えず愛らしい。

以前に所有していた方も、見る度にほのぼのとした気分になったのではないでしょうか(笑)


0 件のコメント:

コメントを投稿