以前ベルギーのGalaxy Studioというスタジオで仕事があり、ロンドンからブリュセルまで
出向いたことがありました。
帰路の飛行機の都合で5時間ほど時間があいて、どうせなら...と、ビクトル・ユーゴーが
「世界一豪華な広場」と言ったとかいうグランプラスにひとり列車で直行。
早朝のグランプラスはひとっこひとりいず、広大な石畳の広場に私とお散歩の犬だけで...(笑)
2月のベルギーのあまりの寒さに、近くのカフェに飛び込みました。
ウェイトレスで働いていたのはスラリとしたベトナム人女性。
あの人たち特有の流れる様な身体の線にぴったりのパンツ姿で、スマートに上品に素晴らしく美しいフランス語で話しかけてくれました。
外の国に故国を奪われたことの無い日本人の間では、リアルに響いてこない言葉「植民地 Colony」
彼女の話す流暢なフランス語の奥底に、比較的裕福な北側のベトナム人がヨーロッパに移り住んだ時の歴史が想われて、午前7時のカフェでひとり、私は感慨深くカフェラテを飲んだのでした。
ヨーロッパにいると、ときおり教科書で学んだ「歴史」がそのまんまの姿で現れて、びっくりする事がよくあります。
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