何年か前のとある5月の日、ディレイした飛行機に乗ってニューアークに着いた時には、外はもう
すっかり暗くなっていました。
この時の宿泊は、いつも泊まる大型ホテルではなく、有名なロックミュージシャンのクライアントたっての希望で、チェルシーエリアにあるあの「The Hotel Chelsea」
一度も行ったことのないホテルに夜に一人でチェックインするのは、私でもちょっと心細い。
しかもあのチェルシーホテル...。シド&ナンシーのナンシーが死んだとこでしょう?なんて...。
黄色いタクシーから降りると、Chelsea Hotelのライトの「H」が切れかかって点いたり消えたり。
レセプションのカウンターで体格のいい白人のオッサンが、フライドポテトにべったりケチャップ
つけてビール飲んでるし。
私のLast Name「Kobayashi」が聞き取れなかったらしく「WHAT!?」とデカイ声で聞き直され。
そして、宿帳にケチャップがデレ〜とついても全然気にしてない。
すごいとこに来ちゃったなぁ...が正直な感想。
でも翌日、陽の光のもとで見ると、さすがに内部は120年前の古き良きアメリカを彷彿とさせる内装が残り、現代アートとの絶妙のコラボレーションもス・テ・キ。
ロンドンのような安心感はないけれど。時々イヤになる位にさいなまれたりもするけれど。
ニューヨークって所はやっぱりすごく魅力的。
ちなみにその夜の受付のオッサン、朝にはすっかり素面。明日から、メイン州ポートランドまでドライブするという私達に、大層親切に道を教えてくれたのでした(笑)ちょっとくどい位に。
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