風が涼しい朝です。
京都では祇園祭が行われている真最中。
私はまだ見物したことはありませんが、姉が昔この時期の雨の京都を訪れたことがあり、とても
優美なお祭りなんだって言ってました。
そこで思い出したのが、加藤文麗/かとうぶんれい(1706〜1782)の短冊。
祇園祭の山鉾をただ単純に描いたもので、だいぶ昔に白銀の骨董店「関」で手に入れたものです。
以前、福井に行った時のブログで谷文晁の「龍図」をとりあげましたが、加藤文麗は谷文晁の父親
と懇意にしていた関係で、文晁は彼のお弟子さん。
伊代大洲藩の藩主の家柄で幼少時から狩野派に学び、江戸に出て来て下谷の藩邸に住み、高位の
武士として役職につくかたわら本格的に絵を描いていたようです。
お墓は麻布の光林寺。
やはり家柄が高いせいか絵の筆致に高雅なものがあり、山鉾の一基、それも上部を描いただけの
小さなものなのにこの優雅さ!
祇園祭のニュースを見てゴソゴソとクローゼットを探し、いまは寝室にかけて楽しんでいます。
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