2018年3月30日金曜日

no.1176 sakura

都内は桜が満開です。

さまざまのこと思い出す桜かな


先達て。中学最後になる剣道の冬季大会がありました。
ちょうど試合の一週間前から体調を崩した息子。二度ほど病院に連れて行きましたが、どち
らもインフルは陰性。でも夜になると38度台の熱が出てかなりの倦怠感があり。
心配だったので仕事で試合を見に行けない私の代わりに姉に会場まで行ってもらいました。

LINEで状況報告をしてきてくれていたのですが「団体戦で優勝したよ」という文字のあと、
その後のレスがなく。不思議に思って家に帰ったら「可哀想で見てられなかった」と姉。

決勝戦の前に姉のところに青白い顔の息子が寄ってきて
「引き分けに持ち込むから」と。
「どうして?中学生なんだから自分の剣道をすればいいんだよ!」と言う姉に
「そういうことじゃない。団体戦だよ。みんな優勝したいんだ。今日はぼく、体が動かない。
それに前に決勝の相手の子とやったことあるんだ。スキを見て打ってくる。」
「だから」
「引き分けてくる。あとは。二人に任せた。」

それで本当に引き分けてきたんだよ。守って守って。ちょっと涙が出た。
終わって優勝が決まって。滂沱の汗をかきながらこちらに歩いてきたから
「よくやった。打たれもせず。打ちにも行かず。長い試合だったね!」と言う姉に
「これが。今日のボクにできる精一杯だ。」と。

大人になってしまったんだね。あの幼気な息子が。しばし。姉と無言で感慨にふけり。

うちに帰ってきた息子に「お疲れさま!」と声をかけると「くたびれた。寝る」 
で。また38度。

息子以外のお二人が勝ち取ってくれたからこその優勝だったので、翌朝「お礼のメール
は送ったの?」と聞くと、「帰りの電車の中で送った。」と。
「お二人はなんだって?」と聞くと

「3人で勝ち取った優勝だかんね!」と
「先輩と一緒のチームでボクほんとに嬉しかったですよ!」って。

いいお友達に恵まれて。良かったね。
やるだけやる。あとは。仲間に任せた。そんな風に言えるあなたがいて。
ママは本当に嬉しかった。

さまざまの。こと思い出す。桜かな。


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