2017年1月27日金曜日

no.1040 a kind of synchronicity

本郷に用事が会って出かける時、入試で学校がお休みの息子を誘ったら「行く行く〜!」と
珍しくついて来ました。まぁ、夕方から日本橋まで塾で出るしね。
寒風吹き荒ぶ中、出たついでに天下の最高学府「東京大学」に立ち寄ってみました。

安田講堂。息子「ここが東大紛争の本拠地かぁ。」だって。知ってんだ。歴史好きだからね。


東大の中ってゆっくり入ったことが無かったけど、古い建築物がそのままに残っていて素敵
なの。ヨーロッパの古い街並のよう。


普通にお散歩の人とか外国の観光客の人なんかも散策してて結構一般にも開かれてるところ。


マンホールもこれ。
20代の夏、そう言えばなんでだかここに来たことあったのを急に思い出しました。
当時から漱石フリークだったからな。三四郎池を見に来たのかもしれない。


赤門。国指定重要文化財。東大はもと前田家の上屋敷でした。
11代将軍、徳川家斉の娘、溶姫(やすひめ・ようひめ)が前田家に嫁いだ時に建立された
門。息子に話して聞かせたら「知ってるよ。」とつれない返事(笑)
当時、将軍家のお嬢さんをお嫁にもらう藩はお迎えにするにあたり赤い門を建てなければ
いけなかったそう。お金かかるからイヤがったろうな。
文政10年。1827年の建立。


先日、あたし金沢に行って来たばかりでしょう?
加賀前田家と所縁のある場所に偶然とはいえ来ることになったり、金沢出身の泉鏡花のお芝
居を奇しくも見に行くことになったり。共時性。なにか意味があるんだね、きっと。


no.1039 izumi kyoka yashaga-ike

私の日芸時代の同級生、加納幸和さんが主宰する花組芝居の公演を観に二子玉川のセーヌフ
ルリへ行って来ました。
実を言うとわたし二回も行っちゃったの。夜叉ケ池。
創立時からのオリジナルメンバー、若くして亡くなられた俳優・水下きよしさんの追悼公演。


一回目は木原実さんと。「たまにはのムゥ?終演後飲みに行っちゃう〜?」となり、日程を
合わせてご一緒に。
現地集合だったのに半蔵門線で二子玉川に向かって座ってたら斜め前に木原君が座っていて。
あまりの偶然にお互い笑っちゃいました(笑)
早くに着いたので一緒にカフェでちょっと一杯。MONKEY47というジン。
美味しかった。たまにはジンもいいなぁ。


結局終演後にセーヌフルリ内のお身内だけの軽い打ち上げに参加し、ここでワインやら日本
酒やらを頂いたので外には飲みに行かず。有名な俳優の方や日芸の後輩。色々な方とお話し
できて楽しかった。わたしの日常の世界とはまったく違う世界。

で、二回目は息子と。息子は加納さんの大ファンなので。
泉鏡花は読んでないはずなのであの独特で幽玄な世界観について来れんのかいな〜?と少し
懐疑的なわたくしでしたが、もう全然大丈夫でした。
先日、奇しくも金沢に行って来た私。その時に「泉鏡花記念館」にも立ち寄り非常に感銘を
受けていたので、この公演はより心に響きました。
皆さま紋付袴の素舞台。だからこそ力量が試される。

やはり同期の原川さんと、それこそもう30年以上ぶりに直にお会いできました。
公演ではお姿を拝見してましたが直接話すのは江古田の教室以来(笑)
最後に加納さんと原川さんとお写真を撮って頂きました。


かなぁ〜り緊張してるなぁ〜。すこしはにっこりせんかい(笑)



2017年1月20日金曜日

no.1038 my parents

歴史好きの息子。彼に前から自分のうちの家系図が見たいとリクエストされていたのですが、
何しろクロゼットの中から探し出すのが大変で...(泣)
やっと書斎のクロゼットを整理したので家系図を持ってきてリビングで三人で見てみました。
それと私が実家から持ってきた古めかしい父方の祖父のアルバムと父のアルバムも。

私と姉が父のことを「お父さん」と呼ぶので、いつの間にか息子も「あっ。これお父さんじゃ
ない?お父さんだよ!」と話しだし...(笑)
画質の悪い集合写真から父を見つけ出すのが早い早い。さすが14歳。目がいいわぁ。

結婚前の父と母の写真を見つけました。


ふたりの人生の最後の時が私たちの一番新しい記憶だったので「痛くて可哀想だったね。」
とか「もっとこうしてあげればよかったね。」なんて後ろ向きの発言が多かったのだけど。
こんな風に幸せな時があったんだって認識ができて、思いがけず嬉しい発見をしました。
ふたりの子どもで。ふたりの孫で。私たちは本当に幸せです。

一生懸命に育ててくれてありがとう。


2017年1月19日木曜日

no.1037 gallery Mita Kanazawa

仕事が一段落してからずっと放ったらかしにしていた家の整理に取り掛かっています。
今日は息子の部屋のクロゼット。以前は母の部屋だったのでいろんなものが混在していて(涙)
今やっと終わりコーヒーを淹れて一息。チョコを食べながらブログを更新してます。

金沢で素敵なアンティーク屋さんを見つけました。
目ざとい私は1日目のひがしに向かうタクシーの中でチェック済み(笑)
ひがし散策からの帰りに外観を写してみました。もうお店自体がこのアンティーク感!


1日目に実はひがし内のアンティーク屋さんでちょっとしたものを買ってしまっていたので、
この日は立ち寄らずに(幾ら何でも買い過ぎだぁ...って後悔するのが嫌だったから、ちょっと
気持ちをリセットする為に)ホテルに戻り、最終日の近江市場を覗いた足で寄ってみました。


お昼の光の中ではまた違った美しさがありますね。建物は国の登録有形文化財なんだって。
私は全然人見知りをしないので、オーナーの三田さんに色々お話を伺ってしまいました。
お店の歴史は店主の三田さんの高祖父の時代にさか上るんだそうです。藩政期に唐物屋を始
められたのが最初だとか。祖父の代にこの素敵な建物で西洋小間物屋を商い、その後はテナ
ントとして人に貸していらしたそう。三田さんご自身は銀行員を辞めて、東京の八重洲地下
街で「アポロ」という喫茶店をされ(あたし、大学生の時に八重洲でバイトしてたからね。
アポロよく知ってます! 笑)二子玉川で画商をされた後、テナントが引き上げたこの建物で
絵と骨董のお店を開かれたんだそうです。


いいなぁ。素敵だなぁ。真冬はすんごく寒そうだけど。


お隣にある喫茶店(この建物内です)のコーヒーは美味しいよ!と教えて頂いたのでそちら
も立ち寄ってみるとそこここに戦前のステンドグラスが。


三田さん曰く「戦争の時ね、鉄砲の弾にするってステンドグラス全部取り外されて鉄の枠だ
け持って行かれたの。何枚かはその時に割れてしまった。いま戦前の日本で作られたステン
ドグラスってあんまり残ってないんだよ。」


ちょっとマッキントッシュな感じもあり。白金の庭園美術館、旧朝香宮邸を思い出しました。
こういった植物をモチーフにした飾りものに私は何故だか心惹かれる。

そしてギヤラリー三田さんで買った染付のお皿2枚。


奇しくも2枚とも鳥がモチーフでした。植物の図柄もですが、蝶や鳥など動物を図案化した
ものも素敵なものが多いですよね。つい目がいってしまいます。酉年だからか...。いやいや。


こちらの二つは若杉窯という九谷焼の古窯で焼かれたものなんだって。
1811年(文化八年)に加賀国若杉村(現石川県小松市若杉町)に築かれた窯で、染付の
日用品が主だったらしい。


いろいろな不遇が重なり明治八年に廃窯。
完品で残されていたなんてそれだけで奇跡だよね。
うちなんて家人がしょっちゅう割るし。なぜか高いお品から先に(笑)

整理が終わり家の中がすっきりとしたら、集めた品を季節ごとに入れ替えて飾れるスペース
を作りたいなぁって思っています。


2017年1月17日火曜日

no.1036 travel report of kanazawa

金沢の街はいろんな素敵なものが広範囲の中に点在していて網羅するのはなかなか大変そう。
やっぱり用事のついでじゃなくて腰を据えてゆっくり見て回らないとダメねぇ。

近江市場。近江商人が作ったとされる金沢の台所。
元禄時代には既に市場の原型ができていたらしいです。
主に生鮮食品を扱っているお店が多く観光客が鮮度のいい海鮮丼目当てにランチ時には行列
を作っていました。
私は並んでまで食べるとか乗り物に乗るとか全然興味がないのでスルーしましたが。
ほんと言うと朝早く通りかかった時はガラガラだったのでちょっと心が動いたんだけどね。
お腹が空いてないのに食べることがもうできないお年頃になり(笑)
もちろん地元の方も買い物にいらしてます。
おじいちゃん、蟹をじっと見てたけど、結局買ったのかな?


こんな古い看板をそのまま使ってるお店が普通に営業中。素敵!


今回はあんまりいろんな場所は回れないので、プライオリティをつけて回りました。
ここは「金沢くらしの博物館」 明治32年に建った第二中学校をリノベーションして伝統
的な金沢のくらしに関する展示がなされています。


入ってすぐの壁には大きな時打ちのボンボン時計。生徒に愛されてたんだろうなぁ。


特別展示で加賀獅子の獅子頭の鎌倉時代の素晴らしいものがあったのだけど(麦喰獅子って
言うんだって。金沢最古の獅子頭とか。夜な夜なこの獅子頭が神社近くの麦畑に麦を食べに
行くので金網をかけて出られないようにしたって言う伝説があるんだって。可愛い。)撮影
禁止だったので写真に収められなかったの。残念。

天神様の土人形。男の子が生まれると天神様(菅原道真)の土人形を飾って無病息災をお祈
りする風習があったとか。


福井では男の子が生まれた年の大晦日に祖父母から送られた天神様の掛け軸を床の間に飾り、
これまた無病息災、そしてもちろんお勉強ができるように祈願されるのが今でも風習として
残っているんだって。この間の福井滞在で地元の方に聞いたの。北陸だけの習慣なのかなぁ。

花嫁のれん。加賀友禅の美しいもの。
幕末から明治にかけて石川県を中心に北陸全般に見られた風習らしく、婚礼当日に花嫁の実
家から婚家先に嫁入道具のひとつとして届けられ婚家の仏間の入り口に下げられたんだとか。


仏間に鎮座する先祖代々の霊にこれからここの家の嫁になりますよ!と報告する意味合いが
あるらしいです。とっても床しい風習ですね。

どんな花嫁御寮がこの暖簾をくぐってお嫁入りしたんでしょうか。見てみたかったなー。



2017年1月16日月曜日

no.1035 new year's visit to the shirayama-hime shrine

先日の金沢への旅。もちろん白山比咩神社へも詣でてきました。実質わたしの初詣。幸せ!
社殿もお正月のお飾りで飾られて、いつもより華やかな出で立ちです。


昇殿参拝。大勢の参拝の方達と新年のご挨拶。
なぜか玉串を奉納する役を仰せつかって、直々に神様にお榊をお供えすることができました。
控え室では見事な加賀獅子がお出迎え。すごい迫力。


参拝のあと、家人に頼まれた大吟醸「菊姫」を親戚に送るべく大好きな鶴来の町へ。


この日は少し雨模様。まだ雪が降る気配はない。それでも...。北陸の冬は十分寒い。
その後、用事を終えてから富山の氷見の海岸までドライブしてみました。凪いだような海。


若い頃はあまり興味が唆られなかった北陸に、いますごい魅力を感じていて。
京都のような派手さはなく。奈良のように古色蒼然たる雰囲気でもない。近江のような大ら
かさとも瀬戸内の長閑かさとも違う不思議な魅力。今年はこの地にご縁があるのかな。

夜は一人でお魚を食べに行きました。おひつご飯。なんと「のどぐろのお刺身」なの。豪華!
もう素材がね、違うから。出てきただけで二重丸(笑)


ホテルに帰る前にちょっと考えごとがしたくって近くのバルへ。グラスワインの赤とチーズ。


わたし今年はね、控えめに!なんだって。何事も。深く慎み、私欲を捨てよ。とのこと。
自分の願い事は叶わないらしい。でも人様に対するお願い事は叶うんだって。
と言うことで。今年1年は皆様に対する奉仕の精神で過ごさせて頂きます(笑)
時々、理不尽なことにあうとすぐ感情的になっちゃうからなぁ。それもマズイんだってー。

目立たぬように。控えめに。内側を見つめ外側を整えつつ。浄化と精進にあい努めまする。



2017年1月13日金曜日

no.1034 beginning of the year

松の内に、姉と私たちの産土の神様「香取神宮」へ新年のご挨拶と昨年のお札のお焚き上げ
に伺って来ました。
快晴。空気が澄み渡って空は吸い込まれるような青。
黒漆の社殿が、澄み渡る空にくっきりとした輪郭を描き新年にふさわしいお姿です。


昇殿参拝して身も心も洗われたようになり。
前日の夜に金沢から戻ったばかりなので草臥れてるかなぁ...と不安でしたが、無理して伺って
良かった。
その後、佐原の道の駅でお昼を。食後に産直販売所でお買いもの。白菜120円!?安っ。


利根川沿いの道の駅は、もうキンキンに冷えた北関東の地の果てという感じです。
川沿いのカフェでコーヒーを飲んでいると利根川の水門付近に白鳥が冬越えにやって来てい
るのを見つけました。近所の方が餌をあげているよう。人馴れしていて可愛いのです。


本当に美しい青空だなぁ。深呼吸すると透明な冷たい空気が身体の内側に満ちてきます。浄化していくようで本当に気持ちがいい!

で、夜は最近都内の塾に通い始めた息子のお迎えで都心へ。
この日の夜は上野の東京文化会館小ホールで東京管弦楽団のバッハの演奏会があるのを急に
思い出し待っている間にちょうどいいかも!と行って来ました。当日券出てたし。


少人数の室内楽って好きだなぁ。
チェンバロ、オーボエやファゴット、フルートのソロなんかもあってすごく良かった。
心洗われた一日の終わり。たまに思いついたようにコンサートに行ってみるのもいいね。

アンコールは久しぶりに聴く「G線上のアリア」 なんだか嬉しくなりましたー。
外に出たら今年初めての満月が神々しいまでに夜空にかかり。いい一日だったなぁ。



no.1033 kanazawa-higashi-shima

お文姐さんのお宅を出たあと、夕暮れの街を昔のお茶屋さん「志摩」へと向かいました。
夕暮れのひがし。また違った趣きがありますね。


文久3年に創立した格式の高いお茶屋さんの「志摩」 国指定重要文化財です。
早いお時間は芸妓さんたちの歌舞音曲がここのお座敷で貸切で披露されていたらしく、入場
規制が入っていて見学できなかったの。


花街として今でも形骸化せずに体裁を保っていけているのはやはり京都のみなんですね。
昔はここでも歌舞音曲の類、琴、三弦、笛や舞、謡曲、茶の湯から俳諧まで幅広く芸事を収
めた旦那衆達がいらして、客、芸妓ともに高い教養と技能をもってしての「遊び」がなされ
ていたのでした。
床の間を背にして旦那衆が座り、その前の控えの間が舞台となります。


べんがらが塗られた赤い壁。金沢には群青色を塗ったジュラク壁(原料はラピスラズリなん
だって!)というのもあって、もうそれだけで非日常の空間が演出されていますよね。
襖の取っ手は七宝。こういう細部に本当の贅が尽くされています。


しかもお部屋ごとに細工が違うのねぇ。あたし、こういうパーツを探し出すのが好きなの。


盃を置く台。漆もの。こういうお道具は使ってなんぼだからねぇ。
お酒から切り離された酒器の類はなんだかカサカサとしてて気の毒になる。
またお酒とお三味の音色で潤わせてあげたいな。展示されているだけだとお道具は生きない。


二階がお客様達のお座敷。一階はお店の人たちの空間だったんだって。
一階のお茶室でくたびれたのでお抹茶を頂きました。季節の和菓子は南天を模したもの。


なんだぁ。金沢すごくいいところなんじゃない。一日にして魅了されてしまったわ。
やっぱり印象に惑わされないで一度は来てみないとダメね。こんなに素敵だと思わなかった。


no.1032 go to Kanazawa

所用があって、先週末、松の内の金沢へ行って来ました。
金沢はずいぶん前にツアーで来ただけ。バリバリの観光地っていうイメージが強くて私の好
みからは少しずれている感じがしてプライベートでは来たことがなかった。
あの頃は仕事に対して常にいっぱいいっぱいで風景や食事を楽しむ余裕もなかったからなぁ。
ただ日々、責務をこなすだけの毎日でした。もったいなかった。今にして思うと。

到着した日の午後はまったくのオフ。
古い建造物フェチのわたくし。早速「ひがし茶屋街」という昔の花街に出かけました。
生憎の曇り空。ひと雨来そうなお天気です。


キムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子がある古い古い街並み。
1820年というからほぼ200年前にできた街です。重要伝統的建造物群保存地区。
お正月なのでお着物の方もちらほらと。さむっ。でも寒い時に寒いとこ好きなの。

朝から何も食べずに飛行機に乗っちゃったのでお腹が空いて空いて〜。
武右衞門という古い町家を改装した雰囲気抜群のお蕎麦屋さんに入りました。


加賀野菜の天ぷらとかけ蕎麦。
あっ。そうそう。赤いお箸はマイ箸です。こないだから使ってるの。最近の割り箸、なんか
色々風評があるしスッキリ割れないのが多いでしょう?
お店の内部はちょっと凝った音響システムでジャズが流れていて。夜はお酒中心なのかな。
外が冷えるのであったまるー。お塩で頂く加賀野菜の天ぷらも美味しい。


お蕎麦屋さんのご近所になんだか気になる風情の町家があって。こんな文字が。

『雀のお座敷。13時30分〜。「ひがし」の今昔のお話とお座敷踊りをお気軽に。』

こういう時に私はまったく物怖じしないので早速ガラガラと格子戸を開ける。お正月のお花
が生けられたお玄関には駒下駄がお一つ。お香の香りが漂いなんとも素敵な雰囲気です。
2回ほど「こんにちは。」と声をかけると、ほどなくして静かな足音が聞こえて芸者さんの
出で立ちの女性が応対に出ていらっしゃいました。
お文姐さんとおっしゃるのだそう。いまは芸妓さんは引退されたそうですが往年の「加賀鳶」
の第一人者として芸を後世に残していこうとご自宅を開放されているのだとか。
お正月のお神酒を一献。


黄金期のひがし界隈今昔のお話。二枚重ねでお召しのお着物のお話。裏地の紅絹のお話から
往年の政財界のお客様のお座敷のお話や踊りのお話。もう亡くなった名妓の芸妓さんや地方
の名演奏者の方達のお話。時間を忘れるほど興味深いお話がどんどんと。楽しかったー!
季節の踊りも二曲、踊って頂きました。当時の風景が踊りに寄り添って垣間見えるよう。
踊りの時のお写真はちょっと...。との事でしたので、お見送り頂いた時のお玄関でのスナップ。


なんの気なしにスッとポーズを取られるところはさすがですねぇ。
こんな出会いがあるから「旅」はやめられなぁーい。
金沢「ひがし」の生き字引のお文姐さん。「たぶん私が黄金期の『ひがし』を知ってるただ
一人の芸妓かもしれませんねぇ。」お文さん。自叙伝をお書きになったら絶対いいと思うの。

今度は息子を連れてまたぜひ伺います。アイツ相当喜んじゃうかも!


2017年1月8日日曜日

no.1031 seri-nazuna-gogyo-hakobera-hotokenoza-suzuna-suzushiro

春の七草。生協で買った神奈川産のパック。お正月のお飾りをさげながら頂きました。


スープストックでは七日の日のみ「鯛だし」で煮込んだ七草粥をご提供です!とラジオで言っ
ていました。それはそれで美味しそうだけど。


私はシンプルに塩のみの味付けがいいなぁ。身体にやさすぃ〜やつ。


2017年1月4日水曜日

no.1030 new year concert

新年はゆっくりまったりと過ごしています。
ベッドやソファでいくらでも眠れちゃうのは何故...?
そんな中、1月3日は墨田トリフォニーホールへニューイヤーコンサートを聴きに息子と出
かけました。新日本フィル。客席にはお着物の方も多くお正月気分満載です。


曲はヨハン・シュトラウス中心の選曲。明るいワルツが新年の雰囲気を盛り上げます。
オーケストラのメンバーも肩から力が抜けていてとっても自由な感じ。
楽しんでリラックスして奏でられている音楽は聴いている私たちも幸せにしてくれますね。
珍しいトロンボーンのソロ楽曲も聴けてお正月らしいなんとも優雅な1日でした!


開場前に息子の日舞の亜紅先生がお目出度い「獅子舞」を踊られるのでそちらも拝見しに。
一番前でお獅子に頭をガチガチ噛んでもらうとその年一年幸せに過ごせるというのでお獅子
の周りはすごい人!
おひねりもポチ袋に入れて用意していたのですが人垣がすごくてお渡しできず、ロビーでの
獅子舞時に息子が一人でお渡ししに行きました。
獅子舞って動きがあるから写真に撮るの難しいのねー。


そのあとは上野の松坂屋へ。
ここのところ急速に背が伸びた息子。制服のズボンや靴、何から何までが小さくなってしま
っていたのでそんなこんなを注文しに。
朝から何も食べていなかった私が「お腹すいたぁ〜!」となり、息子を付き合わせて5階の
「銀サロン」へ。菜の花と蛤のパスタ。春らしい。乾燥トマトも美味しっかった。


息子は抹茶と小豆のパフェ。へぇ。抹茶味なんか頼むんだなぁ。趣味って変わるのね。


上野松坂屋、黄色味がかった大理石の階段。内部は1929年に建築されたままだとか。
いろいろな人の手が触れてまろやかな味わいが出ていますねぇ。


昔懐かしいエレベーター。子供の頃、母に連れられてよく来た。上りと下り。わかりやすっ。
上野の松坂屋は外側は改築されたりして今時の建物なのですが、内部はほとんど当時のまま
を残しているんだそうです。贅沢な当時の百貨店の様子が垣間見れますね。


年末なんやかんやと忙しかったので、只今、宿題と格闘中の息子。
私は12月ほとんどうちにいれなかったので少しずつのお片付け中。
夕方からコストコに買い物にでも行こうかな。そんなこんなの。我が家の松の内。