2015年2月24日火曜日

no.740 spanish dining

息子の受験期間中は久しく封印していた夜のお遊び、ちょっと復活してきました。
昨日の春のような陽気に誘われて、久しぶりにボーイフレンドと夕食。

今日はワインな感じだよね〜。赤かなぁ。


私は、お店の保存状態ですごくいいか究極にダメかのフランスワインより、絶対に当たり外
れがないリーズナブルなチリワインが好きです。
特にカジュアルなお店で、少人数でボトルを頼むなら尚更。
この方ならっていう信頼できそうなソムリエがいるようなお店なら、その方の助言に従えば
いいし、そうじゃないなら冒険せずに手堅くいくべきじゃない?
変にウンチク傾ける人と食事に行く時ほどツライことはないよね〜。
いるでしょう?男性でも女性でも、ワインなんとかの資格を持ってて鼻持ちならないヤツ。
アンタの味覚と私の味覚は違うし、その時の体調にも左右されるし、それにお店のワインの
保存状況も測りかねるのにグタグタ言うなって感じ。
なんてお話は脱線したけど、昨晩のチリワインは味わい深くて大正解でした!ということ。

お腹が空いていたので(昨日はジムで筋トレしてからお休みしていた水泳。食事は軽くしか
摂っていなかったので)最後に珍しくド〜ンとパエリアを注文。
いろいろな種類があったのですが、オーソドックスな海の幸のパエリアにしました。
しあわせ!


ワインもボトルを綺麗に空けて、デザートと食後のコーヒーも堪能し、大満足で外に出ると、
夕方に降った雨上がりの歩道が濡れていました。

そんな春の宵。


2015年2月22日日曜日

no.739 harunobu

梅が咲き始めましたね。
冷徹な空気のなか清らかに咲く梅は、私がもっとも好きな樹木。
梅林の中を歩いたことはないけれど、そこに足を踏み入れてその花の馥郁たる香りに満たさ
れることを想像するとふわふわとした夢のような心地がします。

鈴木春信の浮世絵。
四季おりおりの風景の中に描かれた美しくたおやかな少年と少女。
この季節になるといつも幾枚かの春信の浮世絵が脳裏をよぎります。


夜の空気のなかにぼんやりと灯るぼんぼりの明かりと白梅の香り。

いいな。


2015年2月20日金曜日

no.738 kutani

先日の道後への旅。
息子が道後温泉にひとりで入っているあいだ「ママ。好きな古美術屋さん、見に行ってら
っしゃいよ。」と言われて(笑)ホテル近くの古美術店へ入りました。
そこで手に入れた九谷の器。
杯洗(はいせん)
盃洗とも書くようですが、読んで字の如く、酒席で盃を洗うための器です。


古いものらしく、絵付けにも経年によるスレが見られ、大きく割れた箇所にはあまりよろし
くない継ぎの補修がされています。


以前に失敗して懲りたので器の底部の銘を確認。またまた「九谷」
「福」じゃないんだぁ。


私は手元に持っていませんが、金継ぎや銀継ぎなどの繊細な継ぎ方法ではなく、金具を使っ
て繋ぎ止めるなんともゾンザイな「カスガイ継ぎ」という技法があって、もしかするとその
継ぎを試して途中で止めたのでは?と思える跡があり。
普通は、もっと大ぶりのざっくりした器や木の板などに施すのですが。


陶片に同じ間隔で緑の点があるのは、どうも金具で継ごうとしたその穴を埋めているらしい。
ほんと器に対する愛情がないなぁ。なにこれ。….なんて店先で腹が立ち。
これはなんとしても私が美しく直してあげなければ!という強い義務感にかられて、大事に
抱いて飛行機にのせ、うちに持って帰ってきました。
今度の金継ぎのお教室に持っていこうっと。


no.737 classmates

昨晩は大学で同級生だった木原実くん主催のお食事会で渋谷へ。
現在、博多で活躍してる同じく同期の二橋君がお芝居の仕事で東京に来ているので急きょお
誘いを頂きました。
なんと!木原くん以外は36年ぶりの再会です。

同期の4人。
日テレの夕方のニュース番組の顔、木原実さん、二橋康浩さん、そして花組芝居の総元締め
にして歌舞伎評論家の加納幸和さんと。


私なんてすごい中途半端な学生生活だったのに、こうやっていまだに声をかけて頂けるのは
本当に嬉しいこと。
木原くんのお声掛かりで集まった面々は、私の存じ上げない後輩の方達も多くどうなること
かと思っていたのですが、皆様に温かく迎え入れて頂いて楽しい夜を過ごせました。


この後、もう一杯飲んどく?となり、渋谷に来たらGo-miちゃんのお店に行っとかないと!
という訳で木原君とSweetback Bar へ。
明日があるからね〜。1時までね!と、お互いなんと節度ある大人になったことか(笑)
江古田。飲み屋。講堂。授業。久しぶりに聞く同期の人達の近況。若かった私たち。

劣等感や未来に対する恐れ、少しの自信とすれ違っていた想い。
そんなこともフラットに語り合える歳になったんだな。まぁ今でもいろいろあるけどね。
Go-miちゃんにもしばらくぶりに会えて、なんとも素敵な夜となりました。


2015年2月18日水曜日

no.736 lovely things

西予市にある卯之町は、江戸から昭和にかけての古い街並が残る素敵な場所です。
なかなか行きにくい所にあるためか観光の方も少なく、住んでいる方達もあまり表に出ない
のか、うらうらと暖かい春の日ざしが届く白い道はシンとしてとても静か。
私と息子の短い影だけが、のどかな春の道を前後して歩いていきます。

お散歩しながら入った「宇和民具館」で見つけた可愛らしいものたち。
ここにもお雛様。黒いお振り袖が素敵!


お蕎麦屋さんの岡持ち。
こんなので届けてもらったおうどんは絶対美味しいに違いない。
箱書きされた「うどん」の文字も、なんともいい雰囲気ですねぇ。


小学校で先生が弾いていたであろうオルガン。
ペダルを踏み踏みしても、もう音は出ないけれど、思い出がいっぱい詰まったその姿はやさ
しいオーラを放っています。
桜。子供達の声。春の光。涙。教科書やノート。キーに触れる白い手。


床屋さん?歯医者さん?どこに置かれていた椅子なんでしょう。
かくしゃくとしたおじいさんの様な回転椅子。


この小さな卯之町の民具館の収納庫には三千点の収納物があるんだそうです。
各地を廻って収集し、識別し、修理して展示する。
楽しいお仕事だなぁ。やってみたいなぁ。


2015年2月17日火曜日

no.735 uwa-jima

なんの予定もたてず、ただただ温泉に入りに来た今回の旅。
松山空港の手荷物受取場で荷物を待っていた時、壁一面に古い小学校をリノベーションした
「宇和米博物館」の写真が掲げられていました。
109mもの長い長い木造の廊下の写真。
それを見た息子が「ボクここに行きたい!」と言い出し、翌朝さっそく宇和島へのドライブ
へと出かけました。

松山からは松山自動車道にのり西予宇和ICで高速を降ります。
快適な1時間30分くらいのドライブ。
ナビのガイドに従って、細い道やら農道やら住宅街やら国道やらを通り、急な坂道を登った
小高い丘の上に旧宇和町小学校を移築した「宇和米博物館」がありました。


なかに入ると空港の写真で見たこのなが〜い素敵な廊下が!


ガラス窓はサッシではなく、木の枠に古いうねりのあるガラスのまま。
風の音のみが聴こえ、それがかえって「静粛」をより際立たせています。


かつて子供達がいた教室。


来月は桃のお節句の月にあたるので、古く床しいお雛様たちが廊下に飾られていました。
こういう御殿造りのお雛様、私は初めて見た。


調べたら「雛御殿」というお雛様だそうで、明治・大正から昭和初期くらいまで、主に
西日本を中心に人気があったんだとか。
昭和30年代には現在の段飾りのお雛様に主流が移っていったんだそうです。
どんな女の子たちがこのお雛様で遊び桃の節句のお祝いをしたんでしょう。


宇和米博物館にいらした女性のスタッフおふたりが、とても親切に私達二人しかいない拝観
者にいろいろと説明して下さいました。
木製の窓枠から聞こえる風の音を聞きながら、私が「暗くなるとここ怖くありません?」と
伺うと「そうなんです〜。もう鍵をかけに行く時は気合いを入れていかないと。」とのこと。


じっと誰かにみつめられているような感覚。
私たちの会話を、むかしむかしの精霊達が息をひそめて聴いているような、そんな不思議な
感じがする場所です。


no.734 dougo-onsen 2

夜の道後温泉。


本館エントランスの灯り。
シンボルマークの鷺が灯りをくわえた意匠。素敵。


全然ひと見知りをしない息子はひとりで平気で勝手のわからない温泉に入り(道後温泉本館
内は初めてだとちょっとわかり辛いので心配したのですが)、温泉街のお店のおばちゃんや
おじさんともどんどん話をします(笑)


道後温泉からちんちん電車に乗り、街中の「大街道」までお夕食を食べに出かけました。
今夜は軽めに瀬戸内ラーメン。わたしは塩です。


はじめて食べたけど、とろみがあって美味しかった!
帰りに二人で「カラオケ行っちゃう?」となり、息子、昭和歌謡を大熱唱。
声変わり途中だから、ちょっとキモい歌声なんですけど(笑)


no.733 dougo-onsen

私にとってはひさしぶりの松山。息子は初愛媛。
週末なのでいつも泊まる街中のANAやJALのホテルがとれず、今回は道後温泉近くのオール
ドイングランドというホテルにしました。
名前の通りイギリス風の外観と内観ですが、源泉を引き込む大浴場もあって浴衣でホテル内
を歩くことができるという観光地使用(笑)
室内は広くてなかなかです。


道後温泉本館。
映画「千と千尋の神隠し」の元となった建物。
息子は初めてなので、ちょっとランクが上の「霊(たま)の湯」にしました。
同じ券で大衆浴場の「神の湯」にも入れます。


浴場内部は写真撮影が禁止。残念。お着替え用の広間。


お湯をつかったあと、広間でお約束のお茶とお菓子のご接待。


床の間の大黒様が「まぁ、人生いろいろあるけど頑張んなさい。ムダなことはひとつもない
よ。」と言ってくれているよう。


ふくぶくと。ふくぶくと。


no.732 short trip with my son

受験で傷ついた心の傷を癒しに(笑)息子と松山へ短い旅に出かけました!
第一志望の学校が受かったらハワイへ本場のロコモコを食す旅の予定だったのですが、その
望みが叶わなかったため「んじゃ〜どこに行きたい?」と聞いたら「温泉!」という答え。
私が雪道の運転がイヤなので山沿いの秘湯などはリストから外し、どこがいいかな?と悩む
こと数分。
息子が突然「ボク、道後温泉に行きたい!」と言い出し。
受験勉強をしたおかげで、地理で土地勘、歴史で各地の歴史の時系列、国語で文豪の作品や
生涯に触れたのは無駄じゃなかったね〜などと妙なことに感心し、松山行きに決定!

羽田でお昼。
ハワイに行けないから代わりにロコモコをオーダーだぁ〜!と息子。
もうすっかり立ち直ってます。


食欲ないからサンドイッチかなぁ…と、いまだに受験結果を引きずっているわたし(笑)
でもこのボリューム…。息子に手伝ってもらいました。


先日行った南紀白浜もですが、ちょっとマイナーな空港の登場ゲートまでは保安検査場から
かなり歩きます。
その端の端のゲート前で、立ち食いのお寿司屋さんを発見!?
こんな所、あるんだぁ。びっくり!店内は清潔ですごく美味しそう。


出張帰りの男の人達が、ちょっとお寿司をつまんでから飛行機に乗り込んでいました。
なんていいアイデア♡


2015年2月10日火曜日

no.731 early spring of wakayama

息子の受験のケアですっかり更新がご無沙汰していたBlog。
年が明けてからの色々な出来事を少しずつ更新していきますね〜。
1月後半に所用があって和歌山に行ってきました。

海。
一昨年の夏以来の和歌山の海。どこに行ってもほんとうに綺麗。


私はいつも自分のペースで移動したいので、絶対レンタカー派です。
海外でもどこでも車を借りちゃうけど、さすがにアジア圏はね〜。きついかも。
シンガポールならいけるかな。
なので早速、南紀白浜空港から海沿いをドライブして那智駅へ。


朝のフライトだったのでお腹が空いて空いて。
日置海岸というビーチの道の駅でお昼。
せっかく和歌山だから「マグロ定食」
うわっ。これが一人前!?っていう量!ご飯少なめってオーダーしてこれです。
これでもお店の女の人に「量が少な過ぎましたぁ?ごめんなさいねぇ。」って言われ。
いえいえ。私にとっては1日分の量です(笑)


さすがに本土最南端の地を有する和歌山県。
駅のロータリーに大きな桜の樹があり、花が咲き始めていました!
もう春の気配。


運転していると、いろんな風景に出会います。
飼い主のおじさんの車が停車する度に、ゆらゆらと揺れながらも大人しく風景を眺めている
ワンちゃん。
海沿いの道。30分くらい道中が一緒でした。


知人が、住むんだったら和歌山に住みたいとセカンドハウスを和歌山に探していましたが、
なんだかその気持ちがよくわかる。
とっても風通しのいい場所です。


2015年2月9日月曜日

no.730 exams were over

中学受験シーズン。終わりました〜。
第一志望の男子校。残念な結果となり…。
難関校の壁は厚かったです。

塾の先生とも相談し、仕上がり具合が良かったので難関校のみにターゲットを絞って1ヶ月間
の追い込みをかけましたが、やっぱり難しかった。
試験会場から出てきた息子は「全体的に過去問でやってきた感じじゃなかった。本当に難関校?
って思うくらい、超難しいけど特徴のない普通っぽい問題。なんでだろう?出題者変わったの
かな?」と、首をかしげて出て来ました。
こいつ、できなかった癖に変に余裕があるんだよなぁ(笑)


息子はもうすっかり気持ちを切り替えて、松坂屋に制服を作りに行って採寸担当のおばちゃま
と仲良くなったり、塾のお疲れさま会に出ておバカなギャグ大会でお菓子をゲットしてきたり、
ジョニーデップ出演の映画「チャリー・モルデカイ」を観に行って大笑いしたりしています。
ああしたら良かったんじゃないかとか、もっと早くに塾通いをさせれば良かったとか、引きず
ってるのは私だけ。
わたし自分自身が博打打ちみたいなところがあるから、息子にも伸るか反るかの勝負ごとみた
いな受験をさせちゃったけど、もっと堅実な確実にとれる学校を吟味すべきだったのかなぁ、
なんて責任感じていたりして。

ちなみに、本人、せっかく中高一貫校に行くのに、高校受験で再度難関校にリベンジをかける
んだそうです。
わたしは…もうやだ(笑)