2014年6月30日月曜日

no.561 oharai-yoko-cho,okage-yoko-cho & others

伊勢神宮の内宮への参拝のあと、社へと続く800mにも及ぶ石畳の美しい通り「おはらい横町」
と、そのちょうど真ん中にある「おかげ横町」の散策を楽しんできました。
この古い昔の原風景のような街並。
写っている人達のお洋服をお着物に換えたら、もうそれだけで江戸時代のままでしょう?
あぁぁぁ。いいな〜。
私もここの参道のお店の人みたいに、柏手を打って日の出と共に起き、日の入りと共に神宮に
感謝のお祈りをしてガタガタと雨戸を閉めてみたい!


お家騒動やら賞味期限の改ざんやらで、いろいろと話題にはことかかない「赤福」
でも300年以上続く伝統の美味しさと、このレトロな風情で、お客様は入れ替わり立ち替わりで
常にいっぱいです。
いつも参拝客でご盛況な「おかげ横町」は、訪れる顧客数が減る中、ここ「赤福」のご主人が
提唱し、一種のテーマエリアとして大成功したものだとか。
さすが老舗。伊勢を知り尽くした上での快挙ですね。


2日間続けて私が通ったのは、ここ「五十鈴川カフェ」
初日はざくろのケーキ。甘すぎず、さっぱりとした風味。大きさもお手頃。


五十鈴川沿いにカウンターが設けられていて、ひとりでも居心地が良く、読書もはかどりそう
な落ち着いた雰囲気です。
2日目は昨日迷ったロールケーキとコーヒー。美味しかったー!


あまりの蒸し暑さにお素麵が食べたくなって入ったお店の「浪曲セット」!?
なんで浪曲なのか??? たぶんお店のご主人が浪曲好きなんでしょうね。
お店のBGMも浪曲(笑)
冷やしたお素麵がひんやりと喉越しよく、イカめしもゴマ豆腐もなかなかでした。
超ヘルシーフード♡


夕方、名残惜しく伊勢神宮をあとにして亀山でレンタカーを返し(お店の方がいらしたので鍵
をポストに入れとくなどという不用心なことはしないで済みました)関西本線で名古屋で。

乗客は車輌にわたしひとり...。関西本線のビジネスは成り立つのか??


そして名古屋からの帰途、新幹線でのお弁当。今回は幕の内ってみました。


初お伊勢さん。楽しいひとり旅でした。
日本という国は、本当に土地土地で、住んでいる人のお人柄も風土もバラエティにとんでいる
奥深い国。
ほんとは歩く速度でいろんな所を廻ってみたいけれど、体力的にも時間的にも、もうそれは許
されないんでしょうね。

これからも縁在って訪れることができる場所を、心ゆくまで満喫していきたいな〜。


2014年6月28日土曜日

no.650 good job?

今日は一ヶ月ぶりに金継ぎのお稽古に行ってきました。
やっと完成したガラス継ぎの器のリペア。


でも、複雑な継ぎを施してしまったこれとお対の器をはじめ、もっと手のかかるものがあと三つ
も控えているのです〜。
いったい、いつ完成することやら...。

そして今日の久保先生のお宅、なにやらお玄関に懐かしい香りが。
蚊取り線香の香りなのですが、よく嗅ぐ市販のものとは違い、田舎のおばあちゃん家に行った
ときのような古めかしい香り。
お稽古の合間に尋ねると、除虫菊粉からご自分で蚊取り線香を作ってみたんだとか!?

すご〜い。どこから調達して、どうやって作るんですか〜?などと興味津々に質問していたら、
帰りに「自宅で作る蚊取り線香キット」なるものを頂いてしまいました(笑)

湿度がある時は黴びてしまうそうなので、梅雨があけたカンカン照りの日に、水の分量に気を
つけながら粉をねって作ってみますか...。

人生初体験(笑)


2014年6月27日金曜日

no.649 o-ise-mairi nai-gu-no-maki ni

内宮へのご参拝のあと、神楽殿でご祈祷をして頂きました。
選んだご祈願の項目は「心願成就」
世の中が平和で皆が幸せであることを筆頭に、私の心にある様々なお願いごとがどうか叶います
ように。


神楽殿でのご祈祷は、ゆるんでいた心の中の「タガ」が、カチッとはまるような経験でした。
奉納の舞いの衣擦れの音、巫女さんが振る鈴の音、神主さんのあげる低い祝詞の声。
魂をかきたてられるような楽の音と香をたきしめたお装束の床しさに、まったくの別次元に連れ
ていかれてしまった。
そして...。かつて経験したことがないほど足がしびれた...(笑)

ご祈祷を終えて神聖な心持ちで外に出ると、なにやらものものしい雰囲気が。
警備の方が参拝客を道の片側に寄せて、しばらくすると声高の口上があり、しずしずと白い狩衣
を着た行列が現れました。

月次祭(つきなみのまつり)です。


6月と10月に行われる月次祭と12月に行われる神嘗祭、これら三つのお祭を合わせて「三節祭」
と言い、「皇室の繁栄」「国家の安泰」「五穀豊穣」「国家の平安」を祈る由緒ある大切な祭事
なんだそう。
奇しくもこのお祭りの日時に内宮に居合わせるなんて。
月次祭で祈られることが私の個人的なお願いごとと全く輪郭を同じくすることを知り、この佳き
日に伊勢に呼んで頂けたことを心から神様に感謝しました。

何時間でもいたいような心地よさ。
伊勢神宮にお詣りした人は、みんなそんな風に思うんじゃないのかなぁ〜。
大きな鯉たちが悠々と泳ぐ小さい水晶のような池。


神様の斎庭で清らかな水にゆったりと身をゆだねて泳ぐ人なつこい鯉たち。
涼しげなその姿に、暑い梅雨の蒸し暑さも日常の雑事も思わず忘れて見入ってしまった。
今度生まれ変わるとしたら、是非ともここ伊勢神宮の池の鯉になって、穏やかに静かに過ごし
てみたいとうらやましく思ったお伊勢さんの昼下がりでした。


2014年6月26日木曜日

no.648 o-ise-mairi nai-gu-no-maki ichi

お伊勢詣り。翌日の内宮ご参拝。

前日のリベンジで早朝にホテルを出発。
伊勢道を快適に赤のSWIFTでぶっとばし、今日は直接伊勢神宮の内宮へ向かいました。
前日の夕方に下見で駐車場と参道とを確認していたので、何も迷うことなく一途に鳥居の前に
到着。

早朝の伊勢神宮は、何かの樹木の香りでしょうか、空気に仄かな清々しい香りがして。
身体の奥深くまで、その透明な香りのする空気に満たされてみたくて、大きく深呼吸している
私がいました。

鳥居の前で一礼しご神域へ。


五十鈴川に渡された大きな橋を渡ります。


いままで、いろいろな神社を訪ねましたが、神様のお住まいというのはこういうことなのか...
と初めてやっと合点がいきました。
近隣に人の気配がする住宅街や遊興の場が迫ってくると、神様はそこに居続けることができな
くなるんだそう。
この清らかな場所を、信仰という人々の想いで永遠に守っていくことの大切さを思います。
昔々からずっと私達のご先祖様が守ってきたように、わたしも息子達の代に、この想いを引き
継ぐことを教えていかなければ。

五十鈴川で手を清める...。


身体の奥底までも水に浸し、隅々まで浄まることを想います。
本当に身体中を浸す必要はない。
ただ「想う」だけで、たちまちのうちに浄化されます。
だってここは本当のご神域だから。


麗しい緑の樹木に囲まれ、玉砂利の敷きつめられた道を進み、そしていよいよ内宮へ。


遷宮で建て替えられたばかりの美しい神殿を目の前にし、なんだかお願いごとさえしばし
忘れてしまうような幸福感に満たされました。

ただただ感謝を。
唯一お願いするとすれば、この世界が本来の姿のまま美しく平和であるようにと。
そしてそれに向け私達ひとりひとりが邁進できますようにと。

このことに気づくために、今までの私の人生があったのかもしれないと思う。


2014年6月24日火曜日

no.647 o-ise-mairi ge-gu-no-maki

さてさて。お伊勢詣り。やっと行ってこれました〜。
神社仏閣フェチの私としては、伊勢神宮と出雲大社は外せないところではあるのだけれど、
神様から呼ばれないと、そしてタイミングが来ないと参拝できないというのは本当のことみ
たいで、今まで何故かお詣りしたことがなかったのです。不思議。

大阪公演を終え、名古屋で予約していたレンタカーでホテルのある亀山という場所に向か

うと思っていたのですが、レンタカー屋さんの営業時間内にどうしても間に合わず。
致し方なく、名古屋から関西本線に乗って亀山に向かいました。
三両編成。途中から各駅...(苦笑)亀山に到着したのは深夜近く。
最後の1台だったタクシーに乗り、着いたホテルはなかなか綺麗なのだけど...どうも暗い。
こういう時に限って、いつも携帯しているお浄めの「お塩」を忘れちゃうんだよなぁ。
亀山は大本教の聖地と言われた場所で、特高による極端な宗教弾圧があった場所。
そんな普段は忘れている忌むべきことなども思い出し、名古屋にちゃんとしたホテルを取れ
ば良かったと後悔しても後の祭り。
明日は早朝からお伊勢さんにお詣りしようと思っていたのに、珍しく全く眠れませんでした。

翌日のお昼近く。気を取り直して近くのレンタカー屋さんで車を借り。
SUZUKIのSWIFT。SUZUKIの車って初めて乗った。
「返す時にあたしが居なかったら、そこのポストに鍵入れといてー!」って言うお店の女性
の言葉に思わず和んでしまった。いいなぁ。アバウトで(笑)
今日は伊勢の観光案内所に行き、お昼を食べてから下宮のみのお詣りかなぁ?と亀山を出発。

まずは下宮の観光案内所の方からご紹介頂いた伊勢うどん屋さん「じろべえ」で腹ごしらえ。


初の伊勢うどん。私が選んだのはメカブ入りです。
私たち関東の人間からすると「うどん」というカテゴリーからはちょっと逸脱した食べ物。
好き嫌いが別れるって聞いていたけど、わたしは結構好き!
ひとりで入ってきた私に、お店のおじさんがフルーツトマトを黙ってお皿にもって差し出し
てくれました。

そして、暑い中、歩き始めると大好きな作家、薮内佐斗司の作品が参道に。可愛いっ♡


おかげ犬なのかな?
おかげ犬っていうのは、首にしめ縄と路銀を包んだ小さい風呂敷を巻いて、お伊勢詣りに行
けないご主人の代わりに伊勢神宮に代参した犬のこと。
お伊勢詣りに行く犬を、道中の人々が可愛がって助けて送り出して、無事にお詣りさせてあ
げたなんて、なんとも長閑で気持ちが優しくなるいいお話ですよね。

参道のふる〜い旅館「山田屋旅館」


創業は大正時代なんだって。いまも営業中。
体重が重い私としては、軒がしなっているのが気になる〜。

鳥居をくぐり、ご神域に入ると徐々に心が「しん」と鎮まります。


下宮にお祀りされている神様は「豊受大神/とようけのおおかみ」様。
伊勢の内宮の神様、日本の神界の最高峰「天照大神/あまてらすおおみかみ」様にお食事を
差し上げるお役目の神様なんだそうです。
二礼二拍手一礼。
まず自分の出自と姓名を名乗り、世の平和と幸せを祈り、それに向けて私たちが邁進できる
よう祈ります。
それから息子のやる気スイッチオンと私の事業の成功、家族の健康など。


参拝して感心したことは、ほとんどの人が鳥居の前で一礼してからご神域に入り、出る時も
振り向いて一礼されること。
あぁ、まだ日本は大丈夫だな、魂の奥底に神様に対する畏敬の念が脈々とあるのだな、と感
じる事ができる瞬間。

白い玉砂利が敷きつめられた垣内の斎庭に、黒い礼服で平伏して額ずく初老の女性が参拝さ
れていました。
垣内は普通の人では入れない場所。
皇室の方か、伊勢神宮に多大な功績があった方しかお詣りできない場所だそうです。
何を祈っていらしたのか。
後ろ姿を見ながら、その真摯な姿に私もついご一緒に頭を下げてしまいました。

さて、明日は朝から内宮のご参拝だ〜。
帰りにさっき見て気になっていたソフトクリームを食べて帰ろう!っとばかりに勢いこんで
向かった先は大正8年創業の「山村牛乳」



手を洗う場所も店先にあり、牛乳瓶の回収やゴミ箱もきちんと設置されてて美しくて衛生的♡
さすがお伊勢さんのお膝元です。


お天気にも恵まれ、昨日のホテルでの不気味な怖さもなんのその。
身体中にパワーを頂いた下宮参拝の一日でした。
ちなみに参道で尾鷲のお塩を忘れずに調達し、ホテルの部屋の隅に撒いて、やっと人心地が
ついた2日目の夜でした。


2014年6月20日金曜日

no.646 white hydrangea

伊勢から帰宅した翌日の早朝。
berry中村さんにお庭のメンテナンスをして頂きました。
心配していた毛虫は、モッコウバラに1匹超でかいのが居たくらいで、まだ、さほどの被害は
なさそうです。良かったー!
中村さんは自然のサイクルに敏感な方なので、ケミカルな薬は撒かないガーデナーさんです。
その方向性に賛同して家の微々たる庭もお任せしているのですが、毛虫が出る度にお呼び立
てする訳にもいかず。
唯一の男の息子は、私達と一緒になって「きゃ〜!けむし〜!」とかいうひ弱なヤツなので、
全く役に立たない(笑)
必然的に毎年わたしが駆除剤を撒く役になり、実は夏はいつも怯えているのです。


今年はカシワバアジサイがたくさんお花を咲かせてくれました。
紫陽花は切り花にすると水揚げが結構むずかしいので切るのを躊躇していましたが、中村さ
んがどっさり切ってバルコニーに置いておいて下さったので、ネットで水揚げの最良方法を
検索し、どわっとお玄関とリビングに飾りました。


これだけの量があると迫力ありますね〜。

庭がすっきりとして、今日などは涼しい風が家の中を通り抜けます。
梅雨の谷間の爽やかな1日です。


no.645 cheers! osaka

大阪4days、無事に終了しました!
その後、お伊勢参りにひとりで行ってきたのでブログ更新が間延びしてしまい...。
伊勢神宮を満喫し写真もいっぱい撮ってきたので、詳細はまた後ほどまとめてアップしますぅ。

大阪でコーラス陽子さんのお友達M様から頂いたプレゼント!


私のブログを見て下って息子が中学受験をすることを知り、ご子息が行っていらした東大寺
学園(奈良にある仏教系の超有名進学校です。すごい〜っ!)の合格祈願鉛筆まで頂戴して
しまいました。
以前頂いた神戸モンシェリのジャムも我が家で大好評〜!
私が「そうそう。頂いたあのジャムは...?」と出張後に冷蔵庫を開けた時には、既に家人に食
べられて跡形もなく無くなっておりました(笑)
M様。いつも我が家にまでお気遣い頂き、本当にありがとうございます!

実は今回の大阪滞在中に塾の模試があったのですが、これが全教科惨憺たる結果で...(涙)
前回、社会で全国2位の抜群の成績を取ってきて「おぉ!これはいけるっ!」とばかりに先生
方や家で褒められた挙げ句の明らかな気の弛みです。
あと半年。気を弛めてる場合じゃないでしょう。
塾の先生にも「この模試は何かの間違い。たかが一回の塾の模試ごときで一喜一憂するなっ!」
とお叱りを頂いたようです。
しっかりー!「敵」は「自分自身」だぞぉ!

そして...cheers!大阪!
今回の四日間は、普段あまりお話ができない方達とご飯を食べに行くことができたりして、
私的にはとても楽しい有意義な大阪4daysでした♡


また来年ね!なんて、新大阪に向かうタクシーに乗り込む前、ライトアップされた大阪城を
仰ぎながら、感慨深くいろんなことを想った大阪最終日の夜でした。


2014年6月14日土曜日

no.644 yu-ka-ri

一昨日から大阪に入っています。
今回は大阪城ホール4days。
今までのツアーで、なか1日挟んで4日間という大阪滞在はあったけど、4日間連続公演
っていうのは初めてです。

昨日の公演終了後に行ったちょっとディープな町、曾根崎。
そこの商店街、お初天神にあるお好み焼き屋「ゆかり」にメンバーの方数名とスタッフとで
行ってきました。
商店街なので車は入れず、新御堂筋でタクシーを降車。
そしてこの「ごて地蔵通り」をまっすぐ進みます。



それは昭和の初め頃。
この曾根崎界隈で悪疫や不祥事が続発し、さるお寺の住職が「埋没しているお地蔵様を掘り
起こしお祀りせよ」というお告げを受け、その通りにお祀りしたら、たちどころに諸々悪
しき事が治まったとのこと。
でも「ごて地蔵」の「ごて」ってどういう意味???

そして少し進むと、この素敵な昭和の商店街がー!


曾根崎は近松門左衛門が書いた人形浄瑠璃の戯曲「曾根崎心中」の舞台になったところ。
実際にあった女郎はつと手代徳兵衛の情死事件を題材に大当たりして、のちに歌舞伎の演し
物にもなった有名なお話です。
元禄時代の古い古い本当にあった「恋」がこんな形で300年も残るなんてね。

「此の世のなごり。夜もなごり。死に行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜。」

当人たちは、あちらの世界でどう思っているんでしょうか。
そんなにしてまで一緒になって…。幸せだったの?


2014年6月13日金曜日

no.643 watermelon

新幹線に乗る前。
夏の気配を感じる東京駅/千疋屋のディスプレイ。

調べてみたら、西瓜って熱帯アフリカ、サバンナ地帯・砂漠地帯が起源の果物で、日本には
お約束通り中国からの伝来。
ちなみに「すいか」の語源は広東語の「スイクワァ」なんだとか。そのままだ(笑)


伝来時期は室町時代以降となっていて、高山寺(京都・栂尾にある明恵上人のお寺。緑深い
とってもいいとこ。お茶の栽培が初めて行われた場所でもあります。)に伝わる鳥獣戯画に
西瓜を持ったウサギの絵が描かれています。かいがいしい姿が可愛らしい。


夏の暑い日、木陰に入って涼しい風を受けながら、井戸水で冷やした西瓜をみんなで頂く。
本当にそういう体験をしたことがあったのか、どこかでそんな映像を観たことがあるのか。
それとも何かの本で読んだ文章からの自分の想像上の記憶なのかな。

夏の想い出。


2014年6月11日水曜日

no.642 ya-mori

昨日はほんとに蒸しましたね〜。
今日も雨が降ったり止んだりで、湿度が高そうな一日。
でも少し空気が冷たいので、昨日よりはしのぎやすいかな。

昨晩、窓のシャッターを閉めようとしたら、一階の網戸にチビヤモリ君を発見。
ピタっと網戸にくっついて微動だにしない様子はなにやら哲学的です。
うちのやんちゃ猫に見つかると大騒動になるので、そのままシャッターは閉めずにカーテン
だけを閉めて休みました。


ニホンヤモリという種類は日本固有種ではなくて外来種なんですってね。
いつ頃、どこから来たのかは不明らしいけど、古くは平安時代にも記述があるそう。
表記上は「家守」とも「守宮」とも。
読んで字のごとく建物を害虫から守ってくれる生き物。

さて明日から大阪です。
その後、ちょっと足を伸ばして三重県に行こうと思っているので帰宅は17日。
うちに帰ったら、きっと湿気で発生しているに決まってる毛虫などの害虫の駆除の薬を撒こ
うかと思ってたんだけど、こんなおチビちゃんがいるんじゃ広範囲に撒けないなぁ。
18日に予定しているガーデナー/中村さんのお庭のメンテナンスを待ってから、ピンポイン
トで撒きますか。
あの毛がふさふさのうねうね君が、庭の木に徘徊してるのを考えると居たたまれないけど(涙)


2014年6月6日金曜日

no.641 ko-tou-yaki

湖東焼(ことうやき)の小皿。
長浜のアンティークショップで「湖東焼」なる磁器たちを見つけました。
伊万里かなぁ?と思ってショーケースをのぞくと、品のいい上手のすっきりしたお皿が並
んでいます。
お店の方に伺うと、江戸末に彦根藩の藩主/井伊家が推奨して有田から職人を招き入れ、
藩窯として興された窯だそうです。
桜田門外の変で当時の彦根藩主でもあった大老、井伊直弼が殺害されると、居住に不安を
覚えた職人たちが次々に離散し、明治中頃にはすっかり途絶えてしまった「幻の窯」なん
だそう。
稼働していた時期が限られているため品数が少なく、全体的になかなかの高値です。


一般的な大衆の生活の器としてではなく、当時のいわゆる上流階級を相手にしていた窯ら
しく品格が高いのが特徴。
藍の色も落ち着いた渋い色で高級感がありますね。
裏の高台に「湖東」の文字。


こういった品格ある器にも、使いこまれた生活雑器にも、それぞれに味があります。
使用感があまりない完品。
三枚ある同じ図柄のお皿達の中から、一番しっくりする藍の色の一枚を選んできました。
井伊直弼かぁ。
こんな小さいお皿の中にも、教科書で学んだ時は遠い遠い過去の出来事としか捉えられなか
った「歴史」という時の流れが凝縮してるんだなぁ。


no.640 cello torio

時折つよく雨が降る中、昨晩は渋谷のセルリアンタワー内のライブハウス、JZ Bratへお知り
合いのミュージシャンのライブを観に行ってきました。
ロックテイストのチェロ3人組「canthana/カンターナ」
メンバーのおひとり、向井君とはもう10年来のお付き合いになります。
彼はいまは関西フィルハーモニー管弦楽団の主席チェリスト。
出会った時、向井君は23歳だったんだなぁ、大きくなって...って前から充分大きいか(笑)
140キロの体格から、どうしてああいう繊細な音が出るんだか。

チェロ3本、ベース1本、コントラバス1本、アコスティック・ギター1本、そしてドラムから
なる7名の変わった編成。
基本、低音のベースの音を司る楽器が5本も入っていて、通常のうわものの音を奏でているの
はアコギのみ。しかもアコギの方、お休みの曲も多いし(笑)


さすがに低音のチェロ、しかも男性3人が奏でる音圧は迫力もの。
いいライブでした。
昨今はチェロがブームなのか、2Cellosとかの面白いアーティストもどんどん出てきてるけど、
クラッシックという歴史の重みをバックグラウンドに持つミュージシャン達が新しいアプロ
ーチで切り開いていく世界は、奥深くも面白い。
実はわたし、数ある楽器の音色の中でもチェロの音が一番好きなの。
人の落ち着いた声音にトーンが近いんだそうです。

雨だからセルリアンホテルの地下に車を置いて濡れないでライブハウスに行こうかな、なん
て安易な思いから車で来てしまったけど、やっぱり夜のライブはワインでも飲みながらフワ
フワとした心持ちで観たい。

職業柄、細かいことに気が散って、純粋に音を楽しめない時があるのは困ったことです。


2014年6月5日木曜日

no.639 foods on travel

琵琶湖畔のホテルの朝食。
普段、朝は食べませんが、コーヒーだけと思って入った朝食のヴァイキングのお料理があまり
にも多岐にわたっていて美味しそうだったのでワンプレート頂いてみました。
十六穀の雑穀のリゾットと温野菜。美味しかったー!


近江の和菓子屋さん「たねや」でお土産を買った時に、併設されているカフェで頼んだ新芽の
ダージリンティーとキャラメルケーキ。
新芽のお紅茶は色が薄いんだけど、もう本当に芳香漂う爽やかな風味。
ヴォーリーズの建築物を炎天下の中いろいろと巡った時の疲れが一気に癒されました。


帰りの新幹線の中で食べた井筒屋のお弁当。
ご飯の下に、塩漬けされた青い桜のはっぱが敷いてあって、それも一緒に食べられます。


新幹線「ひかり」は久しぶり。
窓際の席でゆっくりお弁当を食べ風景を見ながら帰る列車の旅は、このままずっと乗っていた
い気分になりました。


no.638 sweet things

可愛らしいものたち。

古い日本家屋の奥の間に飾られていた打ち掛けの柄の中のおしどり達。


近江八幡のお祭り「左義長祭」の山車に飾られた今年の干支の白馬。


やっつけられている熊の表情も可愛いショッキングピンクの金太郎♡


旅の途中で見つけたスウィートなものたち。
派手で華やかだけど下品じゃない。
可愛らしいけど、凛とした気品がある。

作り手の品格が、作品に如実に出るんだね。
クリエイティブなもの作りって後世に残ってしまうことを考えると、ある意味、真剣勝負。


2014年6月4日水曜日

no.637 kurokabe square

長浜の「黒壁スクエア」の名称の元となった元第百十三銀行の建物です。
明治時代に建てられた時に黒壁だったので「黒壁銀行」という呼ばれ方で親しまれてきた
んだそうですよ。


いまはギャラリーも併設したガラス工芸の専門店。
周りにはおっされーなカフェや雑貨店がいっぱいです。
でも縦に通るメイン通りを横にクロスするように、地元の「ザ・商店街」のストリートが
通ってて、そのアンバラスなコラボがまた新しい感じ(笑)

これは元開智学校。
こんな風に素敵な建物が学び舎だったなんてうらやましい。


基本的にこの街は、下の写真の様な感じの低い軒をもつ落ち着いた建物が主です。


下の二枚の写真は、北国街道(江戸時代の北陸道の名称)の安藤家住宅の内部。
羽柴秀吉(ふるっ!)に指名された長浜十人衆の筆頭たる三年寄の家柄の名家です。
かの北王子魯山人も逗留し内部をデコレートしたことがあるんだとか。
お庭も小堀遠州の流れの庭師の方の作品だそう。



こんな街並が普通に残っている場所で、場が醸し出す古く美しい微粒子が成長とともに自分
のDNAに組み込まれていくってどんな感じなんだろう。
息子に体験させてあげたいな。

外は真夏並みの暑さなのに、木造家屋の中は木が呼吸するからでしょうか。
ひんやりと、このままゴロリとお昼寝したくなるような快適さです。


2014年6月2日月曜日

no.636 quiet twilight

琵琶湖に夕陽が沈んでいきます。
お夕食の前にウォーキング&ストレッチをしに湖畔へ。なんと贅沢♡
日が陰ったあたりから涼しい風が吹き始め、深呼吸したくなるほど気持ちのいい夕暮れでした。


コーギーをお散歩させているご夫婦。
二匹のコーギーはご主人にお構いなくバシャバシャと湖の浅瀬に入っていきます。可愛い!
テトラポットには毛並みのいい猫ちゃんが三匹夕涼み。
おっとりしているから誰かが可愛がってくれているノラちゃんなんでしょう。
ピースフルな一日の終わり。


しばし瞑想。
いろんな想いが頭の中をよぎります。


no.635 today's lunch , desert & dinner

竹生島から戻ってから長浜の街並みを散策。
明治33年に建てられた、国立第百三十銀行長浜支店の建物の保存から端を発した「黒壁
スクエア」プロジェクト。
北国街道を中心に古い街並が残る素敵な場所です。

そんな黒壁スクエアでのランチは、そば八というお蕎麦屋さんで「十六蕎麦」


ほんとに夏みたいに暑かった今日の午後、3時のおやつは叶匠壽庵という和菓子屋さんで
「あづきクリーム白玉とお抹茶」


ここ長浜は真夏みたいな暑さでした〜。
もう思わず麻のストールと日傘を買っちゃった。

そしてお夕食は、湖畔に建つホテルのレストランで珍しく「近江牛のステーキ」
くたびれちゃったからね。外に出る気になれず…。


気分いいから、ジントニックも飲んじゃった〜(笑)
これから最上階にあるお風呂に行ってきます!