2013年8月31日土曜日

no.516 a-nation 2013

昨晩はここ味の素スジアムで a-nation 2013 のリハーサル。
ここのところ夜には秋の気配が漂っていたのに、昨日は久しぶりの熱帯夜。


いろんな人達のいろんな想いを飲み込んで、夜が更けていきました...。


2013年8月26日月曜日

no.515 vegetarian meal

高野山、一乗院の精進料理には本当に感激した今年の夏。
息子にいたっては「ぼく、毎日これがいいっ!」と大興奮(笑)
手際よく洗練された盛りつけと、素材を十二分に生かした斬新なレシピの数々に、親子二人
で大感動したお夕食でした。
お膳の奥の器のは「いちじくの揚げ出し」 これがまた美味しいの!
お給仕して下さったお坊様の一押し♡


8月生まれの姉のお誕生日プレゼントに、一乗院の精進料理のレシピ本を買って帰って来ま
した。
オールカラーでお料理の写真がどれもこれも美しい!
見ているだけで癒されます。
一乗院の料理長は、石和田さんとおっしゃる、まだお若い方なのですね。
伝統的な中にもとてもモダンなイメージを持ったのは、切磋琢磨するお若いその方の手から
生み出されたお料理だからなのでしょう。


精進料理は菜食のみを許された大乗仏教の僧達によって考案されたお料理。
ごま油、お味噌、醤油、豆乳、湯葉、油揚げ、そして納豆もその産物なのだとか。

よく訪れるアジアの国で、「素食」や「素菜」と表記されているチャイニーズは中国の精進
料理。
オイルに至るまで植物性にこだわるそれらのお料理は、優しくすっきりした味わいで身体が
浄化されていく感じがします。

私も息子もこういうお料理が大好きなのは、本来、人間に許された「食」のあり方を、魂が
覚えているからなのかもしれません。


no.514 at shibaura studio

芝浦でのリハーサル5日目。
週末の a-nation に向けて徐々にチューンナップして仕上げていっています。

自宅近くの美味しいパン屋さん「リヨン」
ここのソーセージパンがバンドメンバーに大人気なので、久しぶりに買ってきました。


義男さんのこの笑顔!
「写真撮らせて〜!」と頼んでカメラを向けると、キーボードの友成さんがお茶目に現れ♡

変なひとたち(笑)


2013年8月24日土曜日

no.513 summer flowers

自宅二階の私の書斎と寝室のベランダは、エアコンの室外機以外置いていない殺風景な場所。
以前、お庭をやって頂いたガーデナーの方に綺麗な寄せ植えを作って頂いたのですが、日当
りが異常に良過ぎて枯らしてしまい、その後も何回か寄せ植えを試みましたが、うまく育ち
ませんでした。

前から植えてみたかったノウゼンカズラ。
夏になると美しい花をたくさん咲かせ、鮮やかなオレンジ色が夏の強い日差しによく映える
ところが好き。
ちょっと植えるベストシーズンは外してしまいましたが、この夏、思い切って苗を買い植え
てみました。


植えたあと、すごい猛暑が続いて心配していたのですが、今朝見たら、つるが出てきて絡み付
く場所をさがしているかの様に風にゆらゆらと揺らいでいました。

近代になって輸入された外来種なのかと思っていましたが、歴史は意外に深く、金沢には秀吉
が朝鮮出兵から持ち帰った400年のノウゼンカズラの古木があるのだとか。
原産は中国。丈夫な育てやすい品種のようです。

来年には花をつけてくれるかな〜。


no.512 happy happy birthday ♡

8/22は音楽監督の信吾さんのお誕生日でした!
リハ終了後にケーキをご用意してみんなで Happy Birthday の大合唱♡

この日はまたもや猛暑の一日。
夏のイベント、a-nation用のリハーサルの初日でした。
久しぶりにお会いしたメンバーの皆様は、いろいろな別現場から違う匂いをさせながらの
芝浦スタジオ集合。


このプロジェクトで共に歩いた15年。
本当にいろいろなことがあり、ご迷惑ばかりおかけしましたが...。

信吾さん。これからもよろしくお願い致します!

Happy Happy Birthday ♡


2013年8月22日木曜日

no.511 kumano-sanzan

熊野三山。
和歌山の旅の終わりに、南紀白浜から中辺路を辿り熊野のこのエリアに入りました。
草創は八咫烏に導かれた神武天皇にさかのぼります。
神代の昔。

熊野本宮大社。熊野速玉大社。熊野那智大社。
旅の最後にここを訪れたのは、何か見えない存在の導きだった気もしています。
私はさることながら、柔らかい感性と多感な感受性を持つ、いま十歳の息子にとって、なん
だか大きな意味があったような気がするのです。


熊野をひとしきり巡ったあとの那智大社。
山また山の頂きにあり、神社というより元々は修験道の色が濃い場所です。


那智大社の足元には滝がご神体の飛瀧神社が鎮座していて、長旅の疲れで少し不機嫌だった
息子がここに来てすごく元気になったのがとっても印象的でした。
何か神秘的なエネルギーをもらったかのごとく。

熊野の語源は「隈の処」なんだとか。
それは奥深い場所、神秘がひそむ場所という意味なのかもしれません。


2013年8月17日土曜日

no.510 kumano-kodou

熊野古道九十九王子。
九十九は正確な数字と言うよりも、ただ単に「数が多い」という意味の呼称のよう。
熊野本宮大社へと向かう熊野古道の要所要所に「〜王子」と呼ばれる支社(神社)が点在し、
巡礼の旅に出る者は各所にお参りして歩いたものだそうです。

南紀白浜から本宮に至る中辺路のスタート地点「滝尻王子/たきじりおうじ」
ここに熊野古道館という案内所があったので、ちょっと立ち寄ってみました。
そこに平安貴族の装束が着れるというコーナーがあり、装束好きの私と息子はノリノリ(笑)
こういうの楽しいよね〜♡


受付の方がわざわざお電話を入れてくれて、着付けの方達を呼んで下さり。
なんだか本格的...と思っていたら、装束は全て正絹でした。
一着30万円は下らないそうで、ポリエステルのまがい物が多い観光地にあって、ここだけは
本物の素晴らしい装束なんですよ、と着付けのおばあちゃまが話して下さいました。
ずっしりと重い。外はめちゃくちゃ暑い...。でも、とても優雅な気分♡

そして中辺路散策の超目玉「継桜王子/つぎざくらおうじ」
この見事な杉は「野中の一方杉」と呼ばれ、熊楠が保存に尽力を尽くし、そのおかげで今に
残る貴重な樹木群なのです。
一方杉という名称は、ここの山の斜面にある杉が全て同じ方向を向いていることからつけられ
たもの。
ここに至るまで、行き止まりの山道を何度も車を切り返してUターンしたり、これマジ〜!?
という位、傾斜が急な半ば崩れかかった階段を登ったり、すごく苦労してたどり着きました。


たどり着いてみると、そこは本当のご神域。
荘厳な杉と古式ゆかしい鳥居の元で、現代に生きる私達まで自然と手を合わせてしまうような
そんな尊い気配がする神さびた場所でした。


2013年8月16日金曜日

no.509 hot car can kill your dogs !

夏のa-nationのリハーサル前のここ数日、いつもの日々を送っていた私は、息子の塾の待ち
時間に歯医者さんにメンテナンスに出かけました。
暑いので地下の駐車場に車を止め、地上に出ようとエレベーターホールに向かっていると、
ワンちゃんの鳴き声が。
周りを見回しましたが犬の姿は見当たらず、ちょうどエレベーターが来たのでそれに乗ろう
とすると、また声がして。

しばらくウロウロと声の所在を確かめようと歩いていると、なんと閉め切った車の中にトイ
プードルがいるではありませんか。
地下の駐車場とは言え、体感温度は30℃。
車の中はもっと暑いはずです。
舌を出して息をしているその子を見て、飼い主への強い憤りを感じました。


車のNo.の写メを撮って、すぐ近くの交番へ。
ことの事情を話すと、警察官の方がすぐ駐車場に確認に行ってくれました。
残った若者の警察官に名前や住所、電話番号やら職業!?やらを聞かれ、全てに答えたあと、
もしナンバーからわかる電話番号で飼い主に連絡がとれなかったら、直ちに警察から車に張り
紙をして警告して欲しい旨を伝えると、「でも別に犯罪を犯しているわけじゃないですから。」
と言われ。

もうここで私は切れまくり、「あなた!動物愛護法も知らないの?劣悪な環境にペットを
放置するのはれっきとした犯罪よ。おいくらかは忘れたけど、保護責任遺棄で罰金のはず
です。だいたいあなた達警察の方がそんな低い認識でどーするの?時代遅れも甚だしい。」
と交番内で大激怒。
「お若いんだからネットやるでしょ?当然スマホなんじゃないの?だったら即ネットで調
べてよ。膨大な記事が出てくるから。これは法を犯している『犯罪』です!!」

暑い夏の昼下がりに、更に体温を上げてしまった(怒)
ちなみにその後、交番の方から携帯に電話があり、飼い主に連絡がとれ厳重注意した、と
の報告がありました。

ほんとに、意識が低いヤツは動物を飼うな!
あと、警察官はもっと勉強しろ!...な一日でありました。


2013年8月14日水曜日

no.508 cafe bocu

一昨日、和歌山から戻り...。
いや〜。息子の熊楠取材旅行のお伴は、ほんとにくたびれ果てました〜。
すべて車で回ったので、すごい移動距離!?
おまけに何を気に入ったのか、最終日にまた高野山に行きたいとかで、本宮から1000m級
の山々が連なる「高野龍神スカイライン」をひた走り、また空海のお膝元へ。

旅の途中にブログを頻繁にアップしたかったのですが、ネットがつながらない場所もあっ
て、すっかり日にちがとんでしまいました。
これから徐々に写真と共に今年の「夏の想い出」をアップしてみます〜♡

熊野古道。
近畿主要都市から熊野三山へ。そしてその先の伊勢へと至る祈りの道。
海沿いの白浜から本宮を結ぶ最もメジャーな道、中辺路沿いに「近露/ちかつゆ」という
場所があります。
国道から脇道にそれた、静かでのどかな場所にあるカフェ「朴/ BOCU」


スローな時間が流れる店内は、なんだか懐かしい雰囲気です。


マクロビオティックにのっとった息子の玄米ランチ。箸置きはピーナッツ(笑)


こちらは私のランチ。季節のお野菜、茄子とクリームチーズのサンドイッチです。


意識の高いお食事をサーブして下さったオーナーの中峯さんは、Uターン組なんだそう。
こんな素敵な場所が故郷なら、いつだって帰りたくなるよね〜♡


私も、ゆくゆくはこんな場所で人生の後半を過ごしてみたいなぁ、なんて思うハードな旅
の途中のつかの間の休息でした。


2013年8月8日木曜日

no.507 kusu-no-ki

今朝は朝5時起きで、海南市にある藤白神社に行ってきました。
先日、高野山から白浜に移動する時に途中立ち寄るはずだったのですが入り口がわからず。
高速の脇の測道、車がすれ違えないくらい狭い道を進むので、本当にわかりづらい。
でもだからこそ、昔の風情をそのままに残しているのかもしれません。

熊楠の名前の由来は、熊野権現から「熊」の字を、この藤白神社の楠木から「楠」の字を
もらったとされていて、もうこの命名の段階で、後に博物学を修める運命を示唆されていた
とも言えます。

藤白神社の千年楠。
周囲は10mを超え、根元でつながって3本に分かれて葉が生い茂っていました。
朝日の中で神々しいほど。
これほど長く生を受けている樹木。
この樹の生きてきた長さに比べれば、私たちの一生なんて瞬きの瞬間くらい短いもの。


病気になった3歳の熊楠を背負って彼の父親が藤白神社を訪れ、この楠木に病気平癒を祈る
とたちまち病いが癒えたとのこと。
自分も子供を持った今、百年以上も前のその時の彼の父親の気持ちがよくわかる気がします。

注連縄を張った楠木の木肌に触れて、息子の健やかな成長をお祈りしていると、なんだか
私までパワーをもらった気がして、とってもいい気分になりました。


2013年8月7日水曜日

no.506 summer holiday 2

暑いです〜。日中36℃...。
南紀白浜は朝方は涼しい風が吹いて爽やかなお天気でしたが、陽が昇るにつれジワジワと
暑くなり...。
息子のプールにつき合ってから、今日は田辺市にある「南方熊楠顕彰館」へ出向きました。


ここには膨大な書籍や資料を保管、展示してあるモダンな建築の資料館と共に、熊楠の旧宅
ができるだけ当時のままに保管されており、その日本家屋とお庭がとても素敵でした。
風が通る家。
かつてそこに生活していらした人達の気配や息づかいが微かに残る場所。

息子とお庭を拝見していたら、奥から出ていらした女性の方が声をかけて下さいました。
夏休みの自由研究で熊楠の軌跡を訪ねていること、これから熊野にも詣でること等、とり
とめのない四方山話をしていたら、ふとその方が熊楠のご家族の話をする時に敬称を使わ
れないこと、熊楠の奥様の松枝さんになんだかお顔が似ていらっしゃることに気づきました。
もしかしたら...と思い、お尋ねすると、やはりお身内の方でいらっしゃるとのこと。
先ほど顕彰館で見た別冊「太陽」にも寄稿されていた、橋本邦子さんとおっしゃる方でした。


実は今回の旅は不思議にラッキーなことだらけ。
初日に南方酒造を訪ねた時、世界一統の専務、やはり熊楠のご子孫にあたられる南方隆宏
さんがお忙しい合間をぬって応接室で熊楠の秘話をお話しして下さったり。
また、高野山の一乗院では、メールで熊楠の肖像画を拝見できないか問い合わせておいた
ところ、わざわざ私たちが泊まる石楠花の間の床の間に、貴重なその掛け軸をかけ換えて
おいて下さったり!
知り合いでもない一小学生の息子のために、そんな労をとって下さるなんて、本当に感激
しました。


初めてお会いした気がしない懐かしい気持ち。
旧熊楠邸の縁側に腰掛けて、熊楠一家のいろいろなお話を伺えた暑い夏の午後でした。


2013年8月6日火曜日

no.505 summer holiday

昨日から息子の夏休みのお付き合いで(とゆーかお抱え運転手で)和歌山に来ています。
早朝に羽田を出て、朝8時半に南紀白浜空港着。
とにかく暑いよ〜和歌山〜(泣)

旅の目的は、息子の夏休みのライフワーク「デジデジ日記」の作成のため。
今年のお題は「南方熊楠を訪ねて」なのです。

空港から和歌山市へレンタカーで向かいました。
まずは市内の熊楠の生誕地へ。
そしてご実家の南方酒造「世界一統」へ出向き(すごい壮大な社名。大隈重信の命名なんだって)
次に出身校の桐蔭学園へ。
そして和歌山城を見学後、ロンドンからの帰国時に最初に下宿した円珠院も訪れました。
1日目はかなりなハードスケジュール。

そして宿泊は高野山。一乗院という宿坊です。


精進料理のお夕食。これがほんっとに美味しい♡
野菜大好きの息子は完食。ご飯はおかわり。
「ぼく、毎日これがいいっ!」なんだそうです(笑)


夜は心を落ち着けて写経。
息子は「こんな漢字、わかんないよ〜。」と言いながら、それでも一緒にやっていました。


涼しい風が吹く、静かで穏やかな高野山の夜。
蛙の声が聞こえます。


2013年8月4日日曜日

no.504 kin-tsugi

今日は朝から金継ぎのお稽古。
途中経過の3枚を写真に撮ってみました。

平皿は印判手。
印判というのは、手描きではなく大量生産を目的に転写で仕上げた図柄の焼きもの。
明治時代に流行りだした手法で比較的新しい時代のものです。
これは銀粉をすでに撒き終わり、これから乾かしていきます。


2個の深皿は「兜皿」と言われるもの。
この間の平和島骨董市で買い、既に焼き継ぎされている繫ぎの部分を、銀でなぞって補修
していく途中のところです。
割れが細かいので、なぞるのにも時間がかかってしまいました。

こうして文章に書くと、さも手慣れているように感じるけど、今日は「錆漆で欠けを埋め
ていきましょう。」という久保先生の言葉に、何を思ったか「麦漆」という割れた部分を
繫ぎ合わせるための接着剤を作ろうとしてしまった私。
しかも中力粉と水をネリネリしたところに生漆(きうるし)を加えるところを、中力粉と
生漆を直接まぜてしまい...。
先生がぎょっとして「えっ。何をやろうとしてます?小林さん。」と飛んで来られ、実は
手順が全然頭に入っていないことがしっかり露見してしまいました(笑)
まぁ、人はみな、失敗を重ねて覚えていくんだよね!...なんて、歳とると復活が早いよな〜。
開き直りとも言うけどね。


近くのバラ園で午後のお茶。

テーブルの一輪挿しに挿された、バラ園のバラが綺麗でした♡


2013年8月3日土曜日

no.503 cafe dining 「hwaja」

ツアーファイナルの翌々日、同じ代々木体育館でFNS歌謡祭のリハーサルが行われました。
一昨日、深夜まで一緒だったメンバーとまた同じ会場で別現場。
ちょっと不思議な感じ(笑)
先日までのツアー中の曲、2曲の演奏だったので、音のみのチェックに専念できて集中して
リハーサルを終えることができました。

リハ後、数人の気の合うメンバーとcafe dining 「hwaja」へ。
ここは東急本店近くにある24時間営業のカフェで、韓国風の美味しいフードと豊富なドリ
ンクメニューが嬉しいお店。
何年か前のBunkamura studioでの仕事のあと、偶然見つけたお店です。


食後のケーキとコーヒーを頼む頃には、時計の針は3時を回っていました。

お肌に悪いから、みんな早く帰らないとー(笑)


no.502 the 15th anniversary live

7/28に今年のツアー、ファイナルを迎えました。
3月からリハーサルに入り、約5ケ月に渡る28本のコンサート。
あっと言う間の様にも、とても長かった様にも思えるかけがえのない時間。
この15年を凝縮したツアーだっただけに、セットリストの曲のひとつひとつが自分の人生の
15年とも重なります。

深夜まで続いた打上げの時のAyuちゃんの挨拶には心を打たれました。
喜びや悲しみ、そして、出会いと別れ。
刻々と私達を取り巻く環境は変わっていくけれど、その全てを受け入れ、前を向いて歩いて
ゆくことを恐れない勇気を、私はこれからも持ち続けていきたいと思っています。


15周年記念ライブ。

皆様、本当にお疲れさまでした!