2012年7月31日火曜日

以前にオークションで落札した藤田のサインのある肉筆画「madomoiselle」の額装が出来て
きました。
額の現物を見ないで決めたので、少しきらびやかすぎるかな〜。
まぁ、時間がたてば落ち着くかもしれません。


華やかですね。
当初は私の仕事部屋に...と思っていましたが、リビングの方が合うかもしれない。

ちょっと飾る場所を考えている7月最終日の午後です。


2012年7月30日月曜日

アンリ・マチス「金魚のいる室内」
なんとも涼しげな一枚。
掛川のお夕食で行ったお店の名前「KINGYO」で思い出しました。

マチスはフランスの画家。
フォービズムの巨匠で「色彩の魔術師」とも言われている。


プーシキン美術館所蔵のこの絵は何とも言えない鮮やかな色彩で彩られ、あたかも自分がこの
部屋にいて、涼やかに泳ぐ金魚たちを見ているかのようです。

うちのどこかにこの絵の複製画がありました。
探して部屋に掛けてみようかな...。
少しは室内の温度が下がる気がするかも。

今日も暑い1日です。


2012年7月29日日曜日

さきほど掛川から戻りました。
早く帰宅したかったので、コーヒーも飲まずに高速をぶっ飛ばしてきました〜。

明日も暑そうなので、うちに着いてから深夜の庭に水まき。
かなり怪しい...(笑)


従兄弟の裕子ちゃんから夏のご挨拶でもらった六花亭のお菓子を食べながら、カフェオレで
真夜中のティータイム。
あぁ...。明日は息子のお相手と月末の支払いと入院した母のお見舞いと請求書送付...。
それと1日からの旅行の準備。

ふにゃ〜な月曜日です(泣)


今夜は、掛川のお店「KINGYO」へ、みんなでお食事に出かけました。
このお店「KINGYO」は、以前は別の場所にあったダイニングバーだったのですが、場所を移して鉄板焼きをメインにリニューアルしました。
牛すじの煮込みやアスパラガスのバター炒めなどの一般的居酒屋メニューの他に、お好み焼きや焼きそばも種類があり、ホットケーキまであります(笑)
店名「KINGYO」は、マチスの絵「金魚のいる室内」からの命名とか。


写真はローディーズのアイドル南君。
メンバーに水性ペンでひげをかかれてしまい(笑)
ダリみたいだよ〜南君。

なかなかこういうスタイルにされて似合う人はいないかも。
メンバー間でも「なにげにUKロックシーンにいそうなタイプ」ともっぱらの評判でした。
モンティパイソン風でもある...。

愛されてるね(笑) この人気者〜!


私は花火のことを考えていたのです。我々の生(ヴイ)のような花火のことを。

今夜は隅田川の花火大会。
私は静岡なので一緒に行けませんでしたが、姉と息子は見物にでかけたようです。
夏の夜空を彩る花火。
華やかなのにどこか寂しさがつきまとう光。
それは、お盆の時期などと重なるからでしょうか。

花火という単語を聞くといつも思い出すのは芥川龍之介の「舞踏会」
17歳の時に父親と訪れた鹿鳴館の舞踏会の夜のことを、老婦人がたまたま列車で隣り合わせた
青年に物語る短いお話です。
芥川が、実在したフランス人、ピエール・ロティに語らせた言葉の奥底に漂う深さを、教科書で
学んだ時は若すぎて理解できなかった。


夜空に次々と打ち上げられる花火。

屋台で綿飴を買ってもらったこと。履き慣れない下駄の鼻緒が痛かったこと。
そして白熱灯の光が揺れる水の中で涼しげに泳ぐ金魚や、ぼんやりと光に照らし出された人々の
楽しそうな顔。
幼い時の儚い夢のような夏の夜の記憶。

「私は花火のことを考えていたのです。我々の生(ヴイ)のような花火のことを。」

いまの私なら、同じようなことを想うかもしれない。


2012年7月27日金曜日

今日は朝から息子の歯医者さん(泣)
家族がいると、自分のことはなかなかできずに後回しになっちゃうな〜。
それでも私はかなり恵まれている方だと思うけど。
都内の仕事がなければ平日は自由になるし、いろいろ煩わしい人間関係は皆無だし、あんまり
息子は手がかからないし。

今日も猛暑の一日。
噴水の中に入ってほとばしる水に全身打たれた〜い!
というわけで、ロンドンのトラファルガー広場の噴水をアップ。
息子と行った時に、自分一人じゃ絶対乗らない二階建ての観光バスに乗り、市内をぐるりの
ショート・トリップ。
ダイジェストに要所要所を回れるので、ロンドンの全体像をがっと掴むにはいいかもしれません。
近くにナショナルギャラリーもあり、ここは絶対はずせない観光スポット。

大晦日にここに集まってカウントダウンに参加するとキス攻めにあうんだとか(笑)
みんな酔っぱらってるので、ちょっと治安も不安だからなのかポリスも巡回してるんだって。
行かない方がいいよ〜と言われ、私はまだ未経験です。ちょっと面白そうだけど。


あぁ。水着になってプールに飛び込みたぁ〜い!
そのあとの日焼けやシミの心配なんかしないで(笑)


2012年7月26日木曜日

あっ!と思ったらもう月末。
今週末に静岡に行き、あと少ししたらもう8月に突入です。はや。
歳をとると時間が加速度的に進むっていうけれど、ここ数年は本当に実感しております(笑)
そして暑い暑いと言いながら、いつの間にか涼しい風が吹き出して秋になり、寒い寒いと言い
ながら冬になっていくんだな...。


それにしてもここ数日は暑い。
午後に車に乗る時や、徒歩で買い物に出かける時が恐怖(涙)

大阪、枚方市のカフェ「Sewing table」
星ヶ丘洋裁学校の古い建物(現役!)裏のお庭の片隅にあるカフェ。
真夏に訪れたとき、蚊取り線香が焚かれた屋外でコーヒーを飲んだことを思い出します。
周りに緑があって風がよく通る木造の建物だったら、こんな夏の苦痛は味うことはないのかも
しれません。

うちは、常にエアコン、フル活動です(苦笑)


暑い〜(泣)
もう年々、夏が苦手。
ドライな暑さならいいけれど、こう蒸し暑いと身体が参っちゃう〜。
昨晩は蒸し暑くて眠れず、やむなくエアコンを除湿にしたまま寝てしまって、今朝は少し喉が
痛かったりして。
今年は猛暑っていうニュースを聞いて(毎年、猛暑だと思うけど)あと2ケ月をどう乗り切ろう
かと思っているところ。
最近は9月も夏の部類に入りますもんね。

北海道はいいなぁ。梅雨も湿度もなくって。
毎年、秋口に帯広を訪れていた時、毎回立ち寄ったレストラン「メロディー」でのスナップ。
名前もいいでしょう?「メロディー」だよ(笑)
キッチュな外観とはイメージが全く違う、普通の内装の普通のレストラン。

ここで毎回、息子はミートソース。私はオムライスのデミグラスソースがけ。


うちの子は食に関しては全く冒険しないヤツ。
定番の絶対はずさないメニューを頼みます。

おかげで私は、どこに行ってもミートソースがある所に行かされます(笑)


2012年7月25日水曜日

先日行った、成田空港近くの多古町「TAKO PIZZA」のピザ。
この他にチーズバーガーも頼んだので、BFと二人でピザはMサイズにしてシェアしました。
マリナーラとマルガリータのハーフ&ハーフ。


このお店は国道296号沿いにあって、以前は古いバスを改造した店舗で営業していたそう。
いまはドーム型のかわった店舗に綺麗にリニューアルされて、お店の中はちょっと日本じゃ
ないみたいです。
バンズもお店で焼いたハンバーガー、はさんだハンバーグはステーキと呼ばれ重量感たっぷり。
スィーツも有名みたいですが、1ピースの量がすごい!?
これだけでお腹いっぱいになりそうです...。なので今回はパス。

敷地内にオーナーの奥様がやっている古道具屋さんもあり。
アンティーク屋さんというよりは、ブロカントというのがぴったりの何でもありのお店です。
古着、レコード、家具、壷、イタリア製のブーツ、絵画、もう山積みで、オーナーも「私も何が
なんだかわかんないの!歩ける範囲で見て!」だそう。
更に「片付けたいけど更年期でね〜。いまは無理。あ〜やんなっちゃう!」という奥様に妙に
共感した私でした(笑)
わかってはいるのに...。そんな自分がすごくイヤなのに...。

更年期って、ほんと辛くて何にもできなくなるのよね〜(苦笑)


八坂神社の狛犬。
狛犬は神社仏閣の本殿両脇に配置され、阿吽の形をとるのが一般的です。
古くは角があったり、どちらも口を閉じているものもあったとか。
右側が阿形、左側が吽形と決まっているみたい。
阿吽というのは、梵語(サンスクリット語)の「a-hum」を音写したもので、呼気と吸気を現す
ものなんだそうです。
転じてぴったり息のあった状態を意味するようになったとのこと。阿吽の呼吸。



この想像上の獅子とも犬ともつかない動物が割と好き。
お詣りした時には必ずチェックします(笑)

八坂神社の狛犬は明治15年建立と台座に彫ってありました。
この阿吽両狛犬は、息を合わせて明治以降の八坂神社をお護りしているんだな。
密教では、阿吽は「一切が帰着する知徳」とか「万物の根源」を意味するんだそうです。

始めに呼吸ありき。


2012年7月24日火曜日

蒸し暑い京都から戻って来た私は、またまたタイフード屋「ゲウチャイ」へ。
夏はがっつりと辛いものを食べたくなりますよね〜。
今晩のお夕食は、チキンとカシューナッツの炒め物、タイ風焼き飯、それとココナッツミルク
のスープ。デザートはココナッツアイス。
何も考えなかったら、お料理は何故か鶏肉ばかりになりました(笑)
銘々皿に取り分けて、香辛料とナンプラーをかけて頂きます。


私の「正しい夏の過ごし方」は。

お昼寝とタイフード、スキッとする炭酸飲料と音楽...。あとは木陰で読書かな。


祇園の街をブラブラと歩きながら、お昼前に入った喫茶店。
私は割と地元の人が集まる「THE 喫茶店」という感じのお店が好きで、よく立ち寄ります。
商店街のおじさんが仕事の合間にコーヒーを飲みに来てたり、暇そうなおばあちゃんがお店の人
と他愛ないおしゃべりをしていたり。
お洒落なカフェも素敵だけど、せっかくそこの土地に来たんだもの。
地元の人のおしゃべりに耳を傾けたり、情報を仕入れたりして「エセ地元民」になるのも楽しい!


これはそこの喫茶店で頼んだモーニング!
モーニングっていうネーミングも昭和っぽくて好き(笑)
息子が好きそうなメニューでしたので、思わず頼んでしまいました。

無愛想なおじさんと愛想のいい女の子の二人でやっているお店。
このモーニングが一番高くて750円。
コーヒーもきちんと落としたもので、トーストに塗ってあるバターもこんがり焼かれたベーコン
とふわふわスクランブルエッグも美味しかった!

祇園に来たらまた寄ってみようっと。
ガイドブックには絶対載っていない地元の素敵なお店。


祇園祭りの後半にさしかかった京都。
今日は中休みのような形で特別なイベントも無い日でしたが、やはり外国の方はじめ観光客が
たくさん歩いていました。
これは祇園祭の中心、八坂神社。


祇園祭は八坂神社の祭礼として863年から続いているお祭りです。
当時、疫病が流行し、それを祓うために行われた御霊会が起源とされています。
なので明治までは「祇園御霊会」と言われていたそう。
約1ヶ月に渡って開催される京の夏の風物詩です。

この八坂神社の参道を中心に祇園の街が構成されていて、昔ながらのお茶屋さんなどが町家と
並んで軒を連ねています。
街を散策していると...。
まだ朝早かったので、髪の毛を結った浴衣姿の舞子さんの姿もチラホラ見かけました。
これからお稽古にでも行くんでしょうか。

こんな「街としての特色」を、日本各地でもっと大切にすればいいのにな。
今はどこの街に行っても同じ風景が広がります。
京都はそういった意味でアイデンティティがとてもはっきりした場所。

だからみんなを惹きつける。


2012年7月22日日曜日

大阪からの戻り、ひとり京都駅で降りてみました。
駅の近くの新しいホテルを選んでチェックイン。


夜にコーヒーを飲みに出かけます。

ひとりの時間。


昨日から大阪に入っています。
東京は寒いくらいでしたが、大阪は曇りで気温は低めでも蒸し暑い1日でした。

昨晩は、また京橋の「金国」へコーラスの陽子さんと行ってきました。
湿度が高い夜でしたので今日の一杯は珍しくハイボール!

お通しに出たのが「香椿豆腐/シャンチィンドウフ」
お豆腐の上に香椿(シャンチィン)という山菜の塩漬けが刻んでのっています。
金国のママに香椿の現物を見せてもらいました。
食感はきゃらぶきのよう。
夏の食欲がない日でも、これならさっぱりとしてて頂けます。
最後に念願の金国塩ラーメンも頂いて、満ち足りた京橋の夜でした(笑)

香椿はママも日本では見たことないって。
香椿豆腐って、上海のお父様が大好きな一品だったんだそうです。
北京料理や上海料理に出てくるけど、どこが発祥の地なのかはわからないらしい。
冷やし中華やお素麺、あつあつご飯にのせても美味しいんじゃないかな。

大人数で行くとワイワイ楽しいけれど、こんなお話はできない。
少人数だと、カウンターに座りながら地元の人みたいに四方山話ができて、リラックス
する別の楽しさがあるよね。

今回の大阪はいろんなコンサートが重なっていたらしく、いろいろなミュージシャンの方が
ニューオータニに泊まっていたみたい。
私はニアミスで皆様にお会いできなかったけど、トロンボーンのSASUKEさんやドラムの
松川さん、しばらくお会いしてないけどお元気だったの〜?

今度は夜中じゃなくて、もっと早くに連絡取り合おうね(笑)


2012年7月20日金曜日

今日はポツポツと雨が降る中、車で渋谷セルリアン・タワー1階のカフェ「CARAMELO」へ
行ってきました。
しばらくお会いしていなかったお仕事仲間の方とのお茶。
少し遅れます...のメールを頂いていたので、ケーキを頼むことにしました。
ローラン・ジャナンのケーキ・セット。


ホテル・ル・ブリストル・パリのパティシエ、ローランのケーキ。
濃厚なチョコレートとレモンの酸味が効いたクリームが美味しかった!
ちょっと甘かったけどね(笑)

長い日程をとらないと廻れないヨーロッパは、最近とんとご無沙汰です。
パリには行ったことがないので、本当はゆっくりと蚤の市とかを歩きたい。
ル・ブリストル・パリは100年前の建物で、オーナーがアンティーク・コレクターとか。
調度品がとても素敵らしい。
特にバー&ラウンジに飾られているマリー・アントワネットの肖像画は、美術館の所蔵品なみ。
すごく価値のあるものと聞きました。

見てみた〜い!


2012年7月19日木曜日

あたしがいつも飲まないと思ってるでしょう〜?
仕事の時は酔うほど飲まない。仕事でミスする自分がいやだから。


でも夏のお昼間、オリーブやライ麦のブレッド、ナッツやクリームチーズ、サーモンなんかを
食べながら、ぺルノーの水割り飲んじゃうこともあるんだからね(笑)
お水を注ぐと白濁してグリーンがかる素敵なお酒。

苦手な人も多いらしいけど、アニスのお酒は好き。
ギリシャのウゾも大好きです。


小学校6年生の時に母に買ってもらったSEIKOの腕時計。
持ち続けていたことさえ忘れてしまっていて、いまの家に移った時に貴金属を入れた箱の中から
偶然見つけました。
純正のバンドは既になく、ムーブメントだけ。40年前の時計です(笑)
動くのかどうか不安でしたが、オーバーホールに出して、今日、時計屋さんから戻ってきました。
今度は小学4年生の息子が使う番。


高校受験の時も大学受験の時も、この時計が私の左手にあったんだ。
解けない問題に焦りながら時間を見たり、試験会場に向かう電車の中で遅刻しないか確かめたり。
桜が舞い散る入学式の時も、夏のバスケットの試合の時も、寒い冬の受験生の時も、ずっと10代の
私の傍らにいてくれてたんだなぁ。
スムーズに秒針が動いて、昔通りの時を刻んでくれています。

これを買ってもらったのは、小学校を卒業したあと病気で2週間以上寝込んでいたとき。
なかなか下がらない熱に家族がみんなで心配してくれてたのを思い出しました。
きっと病床の私が喜ぶと思って買ってくれたんでしょう。
その時の嬉しさは忘れてしまった。

学校から帰ってきた息子にこれを見せると「わぁ!すご〜い!ぼくの?高いの?」と、一応、
驚いてみせたあと「じゃ、大ちゃんと遊んでくる!」と、暑い中、自転車でとっとと出かけて
行きました(笑)

親のノスタルジックな想いがわかるようになるには、あと何年の時がいるんでしょうか(笑)


2012年7月18日水曜日

いまはもう存在しない、銭函にあったバー「ユーラシア404」
札幌と小樽の間、函館本線の駅「銭函/ゼニバコ」から車で10分くらい走ったところの海岸沿い
にガラス張りのモダンな建物がありました。
お店の名前「ユーラシア404」は、ユーラシア大陸から404kmの場所にあるからなんだそう。
日本海に向けて180度視界が開けたガラス張りの店内には椅子がひとつもなく、直接、絨毯の
しかれたクシッションの点在する床に腰をおろします。

段々と夜のとばりが降りてくる頃、日本海沿いを走るライトをつけた函館本線が遠くから姿を現し
ゆっくりと近づいてきて、そして通り過ぎて行く。

晴れ渡る日も雪の降る日も、キャンドルが灯された店内は荘厳とも言える空気が流れていました。
何度か足を運びましたが、BGMのイメージはいつもグレゴリアン・チャント。
もしかすると、初めて訪れた時にチャントが流れていて、このお店の雰囲気と共にイメージの奥
深くに印象づけられたのかもしれません。

こんな空間を有したバーは、後にも先にも経験したことがありませんでした。


もともとオーナーの意向で10年の期間限定でオープンしていたお店。
惜しまれながらも2003年の春に閉店しました。
最後の日の閉店の時刻も、いつもの通り最終の函館本線が通り過ぎて行ったとき。
限りあるものは、本当に美しい。

後にここはオーナーのセカンドハウスになり、今は著名な芸術家(誰なんだろう?)に買い取られ
アトリエとなっているそうです。

札幌市内に、このオーナーの1軒目のお店「N43」があります。
ここは伏見の高台にあり、1枚ガラスの向こうには素晴らしい夜景が望めるのだとか。
名前の由来は北緯43度。
札幌の緯度からつけられた店名だそうです。

今度、札幌に行ったら、絶対行ってみよう...!


2012年7月17日火曜日

何度目かの息子とぶーちゃんとの北海道旅行。
ふと車で通りかかった所に、ひまわり畑がありました。
黄色い群生は、陽気で華やか、それでいてとても静か。不思議な花です。
花言葉は憧れや崇拝、熱愛。偽りの富。
ペルーでは、神殿に仕える処女が金で作られた「ひまわりの冠」を戴いていたんだとか。
神聖な花でもあるんですね。


ひまわりの原産地は北アメリカなんだそうです。
紀元前にはすでにインディアン達先住民族の間で食用とされていて、15世紀のスペイン大航海時代にヨーロッパにその種がもたらされたとのこと。
そこからフランスやロシアにも伝わり。
特にロシアでは、ロシア正教会の間で斎(ものいみ)の時期に食べれる食物が大幅に制限されていたところ、そのリストに載っていなかったひまわりの種は貴重な油脂食品として重用されていたんだそうです。

日本に伝わったのは17世紀。
江戸時代の人々は、この大輪の花(厳密に言うと小さい花が寄り集まってひとつの花の様に見えて
いるらしい)を見て、そのエスニックな風貌にさぞやびっくりしたでしょうね。

小学校の校庭や家に帰る道すがら、真夏の暑い日、真っ青な空の下にはいつもこの花がありました。
麦わら帽子、かき氷、プール、ソーダ水、花火、蚊取り線香、サッカー地の袖なしワンピース。

この花を見ると、あぁ今年も夏が来たんだなぁって思います。


2012年7月16日月曜日

ズブロッカはポーランドのウォッカ。
キンキンに冷凍庫で凍らせても、アルコール度が高いので凍らずにトロトロになり、それをショット
グラスで頂きます。私はソーダ割りも好きだったなー。
パイソングラスという草が、ポツンと一本入っている爽やかな香りのお酒。

目白通りと山手通りの交差点、ファミマの2階に「B-girl」というお店がありました。
朝4時まで営業。中は薄暗くて卓球台(!?)のテーブルがあり、所狭しとマンガや本が並べられ、
よく見ると小学校の椅子や机、古いブリキのデスクライトや灰皿。
そこここに、こじんまりとした空間が作られてて、深夜に一人で本を読みながらご飯を食べてる人
あり、テーブルで卓球をしてるグループや、暗い照明のもとでラブラブな恋人達もいて、とっても
ユニークなお店だった。
BGMはもちろん渋目のロックかブルース。

そこのオーナーやスタッフの女性達は、みんなハーレー乗りですご〜く無愛想(笑)
メモもとらないのに絶対オーダーは間違えないし、お客の目の動きだけですぐに要望を察し、
スタッフがスマートにサーブしていました。
ほっとかれてるのに、必要な時にはサッと手を差し伸べてくれる感じが妙に居心地が良くて、
大好きなお店だった。
お食事も美味しくてドリンク・メニューもすごく豊富!
その頃、ズブロッカが好きだった私は、このお店でオーダーするのはいつもこれでした。


本当のサービスやリラックスってことを考えると、いつも思い出すのはこの「B-girl」です。
常連になったからってお世辞もお愛想もなんにもないお店でしたが、ジャニスみたいな格好の
女性スタッフが醸し出す雰囲気は、凛としていながら究極のリラックス空間を作ってた。

ちょっとあの新米モンスーンカフェの店員に見せてあげたい。
見てもわからないかもしれないけどね(笑)

大事なのはね...媚びないこと。


暑い...。
この蒸し暑さには、ほとほと閉口します...。
今日は「海の日」だとかで祭日でしたが、うちはもうみんなダラダラの一日。
私なぞはリビングのソファでずっと部屋着のまま、本を読んでは眠り...の一日でした。

先日、ボーイフレンドとモンスーン・カフェに食事に行きました。
うちの周りは田舎なので、食事をする場所もある程度は我慢しなければならなくて。
まぁ、その中でもちょっとはましなレストランのひとつがここなのです。
二人とも車でしたのでアルコールも飲めず、彼は中国茶、私は発泡性ミネラル・ウォーター。
メインはレッドカリーでした。


見るからに新米という感じのお店のスタッフ。
動きも無駄ばかりで、話す事も要領を得ないの。
ダイナマイト・パクチー・サラダに肝心のパクチーが入っていなかったり、食べた先からお皿を
片付けられるので、最後にもう一品オーダーしようとした時にはお箸がなかったり(笑)
一生懸命なんだろうし、悪気もないので怒る気にもならないけれど、想像力がないんだよね。
サービス業で人をリラックスさせられないっていうのは致命的。

このケースに限らず、本人に悪気がないっていうのは本当に「罪」なこと。
我慢しなければならないのは、お金を払う顧客の方だったり、それに気づいて全体をまとめよう
とする立場の人だったり。
それでいて本人に悪気がないから、こちらは気持ちのやり場がないじゃな〜い?

思うに、ものごとの全体を俯瞰的に見る訓練を、小さい時からさせるべきなんではないでしょうか。
まだ20代で若くて可愛ければ人も注意してくれるけれど、歳をとった人になんか誰も注意して
くれないでしょう?
歳をとってそのことに気がつけないのは、本当に不幸なことだよね。

先ほども息子に「全体像をよく見て観察し、それから判断しろ」と教えたばかり(笑)


あ〜あ。21日から夏休み突入(泣)
ず〜っと子供がうちにいる状態がどういうものかは、経験してみないとわからない。
仕事をしながら3回の食事に部屋の片付け、お勉強を見つつあまりのできなさに怒りまくり、
あげくの果てには「暇だからどっか連れてけ〜!」が始まり。
お正月や秋の旅行は完全にプライベートなので楽なのですが、夏休みは長期な上、宿題がらみで
旅行記を作らせているので、それにつき合う労力はかなりの重労働です。
暑いし、くたびれるし、げっそり。

今年は、最近、東インド会社に興味があるそうなので、シンガポールに連れていく事にしました。
真面目に史跡を巡ったりしてるだけだとすぐ飽きるので、セントーサ島や街のアトラクションなどの
バカンスも織り込んだツアーを構成(笑)
加えて文化になじむために、街歩きや現地の人との会話、露天での買い物、高級ホテルのサービスや
いろんな乗り物に乗車したり、ローカルフードにトライさせたり。


いまはネットでいろんなサイトから、宿泊もイベントも全て予約していけるので、本当に楽に
なりました。
とは言うものの、旅の企画構成はセンスが大事。
自分で言うのもなんだけど、私、絶対ツアコンになれるなー(笑)

写真は2年生の夏の香港、ビクトリア・ピーク。
実は私もビクトリア・ピークは初めてでした。
トラムに乗るまでにすごい混雑だし、時間はかかるし...と敬遠していたのですが、やっぱり
行ってみたら素晴らしい100万ドルの夜景でありました。
どうせなら息子に見せてあげようと思う、ただそれだけで、今までの私なら絶対にしなかった
ことをしている自分。

逆に幅を広げてもらっているのは、私の方だった(笑)


2012年7月15日日曜日

昨日は赤坂のライブハウス「CRAWFISH」で行なわれた陽子さんのライブに行って来ました。
楽器チームのフカポンと制作のリエちゃん、現場で合流したヘアメイクのアッチャン。
グルーブ感のある和気あいあいとしたライブ。
私には懐かしい曲も、全く違ったアレンジで演奏されたりして意外性もあり、改めてその曲の
歌詞の良さにも気づいたり。
そして第二部には、Ayuちゃんも親しい方達と観にいらしてた(!)
陽子さんのお誕生日でもある今日、大盛況のライブでした。

赤坂と言えば...私にとっては青春を過ごした街でもあります。
なんだか一時期、色々とこの街に縁がありましたね...。
MUGENやビブロス。
GALAXYなんてディスコもあったな。私、そこでバイトしてたんだった(笑)

その頃の赤坂は、今の様な感じではなく、料亭やクラブ、そして古くはマービン・ゲイから
J・Bまで、外国人アーティストが来日時に必ず訪れるディスコが主流の大人の夜の街でした。


あの頃、出会って一緒に遊んだ人達の多くはもう連絡も取れなくなり...。
今はいったいどこで何をしてるのかな。
25年以上前、私はここで誰と過ごし、何を思ってどこに向かっていたんだっけ...?
久しぶりに仕事以外で訪れた赤坂の街で、ちょっとノスタルジックな気分になりました(笑)

その頃の私が、この街のどこかに佇んでいたりして。


2012年7月13日金曜日

蒸し暑い日が続きます。
この時期は健康な人でも、なにかしら体調を崩しますよね。
私もなんだか身体が重い。
湿度が身体によくないのかと思い、うちでは最近、除湿三昧です(笑)


北海道のお土産に六花亭のバターサンドを頂きました!
明日、早速、お紅茶と共に頂こうと思っています。

北海道は梅雨がないから、からっとしてて気持ちがいい季節の到来ですね。
昔、担当していたソニーのアーティストが札幌のラジオ局AIR-Gで番組を持っていて、1ケ月に
一度札幌を訪れていた時期がありました。
お魚もお野菜も乳製品もお肉も美味しくて、その頃は胃も丈夫だったからワシワシ食べてたなぁ。
冬に街中で、急にドカドカと雪が降り出して、待ち合わせのイタリアンレストランに行くのに
遭難するかと思ったり(笑)
気候風土が違う北海道は、何をするにも新鮮だった!

東京では好んで「ちゃんこ鍋」は食べないけれど、札幌のちゃんこ「相撲茶屋」は美味しいので
よく行きました。
ここのちゃんこ、隠し味にバターが入ってるんじゃないかと思ってるのは...私だけ?


2012年7月12日木曜日

そんな NewYork/ Mayflower Hotel の奇妙な思い出をもうひとつ(笑)

ロスから入るコーディネイターのお仲間とこのホテルで合流することになり、先に入っていた私は
到着の連絡をもらい、夕食を一緒にとるために待ち合わせの時間にロビーに降りていきました。
だけど、待てど暮らせど彼女は来ず。
電話にも出ないので心配になってお部屋に行くと、さっきベッドサイドのテーブルに置いたメガネ
がないとのこと。
一緒にお部屋のありとあらゆる場所を探しましたが見つからず。
もう仕方ないからお食事に行かない?という話になり、電気を消そうとミニキッチンの観音扉を
開けると、キッチンの床にそのメガネが!
でも、そこって...私も彼女も代わりばんこに見た場所なんだけど...。

二人で顔を見合わせましたが、なんとか気を取り直してその夜はお食事にでかけました。


そして翌朝。
仕事に出かけるために、朝、ロビーで彼女と会うと、昨晩は眠れなかったとのこと。
今度は書類がファイルごとなくなり、ようやくベッドの下で見つけたそうです。
スーツケースから出してないのに(笑)

そう言えば、私の部屋の二つ隣のお部屋のドアに、映画でよく見るあの黄色地に黒で「KEEP OUT」
と書かれたテープがバッテンに貼られていて、立ち入り禁止になっていたこともあった。
ホテルの人に聞いたら、このホテルに住んでいた女性が亡くなって、警察が入っているとのこと。
そして、その男性スタッフはいともにこやかに「大丈夫ですよ!自然死ですから!」

Mayflower クローズしちゃったんだぁ。なかなか面白いホテルだったのに(笑)


もうすぐ夏。
髪の毛の量が多い私は、すぐうっとうしくなってしまう季節です。
昨日はキャスト・ヘアメイクをやっているアッチャンのサロンで髪を切ってもらいました。
ずいぶんと軽くなって、今朝は気分爽快です!

髪を切ってもらいながらアッチャンと旅行の話になり、彼女はNYに行きたいのだとか。
そんなことから、なんだかNYの思い出が甦ってきました。
私が初めてNYで泊まったホテルが、アッパーウェストサイドのMayflower Hotel。
調べてみたら2004年にクローズになっていました。
アッパーサイドでは比較的リーズナブルに泊まれ、セントラル・パークを見下ろせる立地で、
メトロポリタン美術館、ブロードウェイや五番街、あとあのダコタ・アパートも徒歩圏内。
典型的な大型ホテルで、あまり構われないのも潔くて結構好きでした(笑)


何回めかのNYでここに一人で泊まったときのこと。
お部屋は全部ファミリータイプなので、寝室とリビングはドアで仕切られて別。
ミニキッチンもあって、ちょっと一人の宿泊には広すぎるお部屋。
夕方に着いて軽く食事をし、時差ぼけなので早くベッドに入りましたが、夢うつつの中で寝室の
ドアが開く音がしました。
誰かが部屋に入ってきた気配がして、ベッドサイドのライトをつけようとしたのですが、身体が
全く動かなくなって金縛りに(涙)
大急ぎで般若心経を唱えました。
そのとき冷静に「ここアメリカじゃ〜ん(汗)梵語、通じんのかな?」なんて思いながら(笑)
そしてまた力が抜けた様にフーっと眠りについて。

翌朝、起きてみると、昨晩閉めて寝たはずのそのドアは全開に開いていて!?
まぁ古い街だもの。生きている人間だけじゃなくて、いろんなものがいて当然だよなぁ〜と
NYの朝のまぶしい光の中でお湯を沸かし、インスタントのやす〜いコーヒーを飲みながら
妙な感心をした私でした。

それよりドア、開けたら閉めてよね(笑)


2012年7月11日水曜日

風が涼しい朝です。
京都では祇園祭が行われている真最中。
私はまだ見物したことはありませんが、姉が昔この時期の雨の京都を訪れたことがあり、とても
優美なお祭りなんだって言ってました。

そこで思い出したのが、加藤文麗/かとうぶんれい(1706〜1782)の短冊。
祇園祭の山鉾をただ単純に描いたもので、だいぶ昔に白銀の骨董店「関」で手に入れたものです。
以前、福井に行った時のブログで谷文晁の「龍図」をとりあげましたが、加藤文麗は谷文晁の父親
と懇意にしていた関係で、文晁は彼のお弟子さん。
伊代大洲藩の藩主の家柄で幼少時から狩野派に学び、江戸に出て来て下谷の藩邸に住み、高位の
武士として役職につくかたわら本格的に絵を描いていたようです。
お墓は麻布の光林寺。


やはり家柄が高いせいか絵の筆致に高雅なものがあり、山鉾の一基、それも上部を描いただけの
小さなものなのにこの優雅さ!

祇園祭のニュースを見てゴソゴソとクローゼットを探し、いまは寝室にかけて楽しんでいます。


2012年7月10日火曜日

若い時のグールドの写真。
グールドはずっと犬が好きだったそうで、この写真からも、犬との間にとても強い信頼関係が
あるのがわかります。
犬は決して裏切らないから。

昨日、先日発売になった「グレン・グールド/天才ピアニストの愛と孤独」のDVDが届きました。
人との関係に終生満たされることがなかったと言われるグールドの心の内を、彼を愛した女性達
が語るドキュメンタリーフィルムです。


自分で努めてバッハを練習するようになったのは「バッハ弾き」グールドが好きだったから。
でも、しごく簡単に思える曲でもバッハは指運びがとても難解。
一度弾けるようになったからって安心して時間を置くと、すぐ弾けなくなる。
グールドの弾いた曲と同じ曲を弾くとき、彼の楽曲への解釈の特異性とその深淵さに、改めて
驚きます。

卓越した演奏技術と高い芸術性。
今の私より年下で亡くなりましたが、死の直前の顔は、もうすっかり人生を生き切ったという
老成した面持ちです。

才能がある人は孤独。
でもだからこそ深い感動を私たちに与えてくれる。


先日、広島に行って来たわけですが。
訪れるのがいつも仕事ということもあって、私はいまだに原爆ドームに行っていません。
日本人として、必ず直視しなければいけない現実ということは分かっているけれど、仕事のある日
の午前中に見てしまうと、ショックでとても現実モードになれない気がして未だに踏み切れない。

ドライでビジネスライクというのが信条で、そう人にも言われたり自分でも言ったりしていますが
本当のところはすごく感情のうねりが激しい。
そんな自分の心の奥底を、私は封印して見ないように生きているのかも。
こうして親しい人ばかりに見てもらってブログを更新しているけど、そんな心許せる人達の前でも
自分の本当の赤裸々な部分をさらけ出すのが怖いのかもしれないな。
怖いというのは、人に見られて恥ずかしいとかではなく、感情を抑制できず人前でも思い切りそれ
を引きずる自分が怖いわけです。制御不能になるから。
コントロールできない自分への恐怖。

感情移入が激しすぎる...と実は子供の時から感じていて。
悲しみの場所に行ったり、映像や本を読んでも、怒濤のような想いの波が押し寄せてくる。
でも、いつかは正視して、様々な事実を自分のものにしなければいけないなと思っています。
人生の半ばをとうに過ぎても、情けないことにこんなに弱いんだなぁ。


写真は南米フエゴ島の早朝、神様が見せて下さった虹の雲。

仙台に行った時にも思いましたが、つらくても、悲しくても、号泣しながらみっともなくなっても
現実を直視して克服し、受け入れていく強さが欲しい。
次世代の息子達に「想い」を引き継ぐためにも。


2012年7月9日月曜日

息子の4歳の時のお誕生日ケーキ。
シェ・シーマというお菓子屋さんにオーダーしたもので、直径40センチ位の大きなもの。

やはり息子がうちに来てくれてからは、こういったイベントはかかさずやるようになりました。
お正月やお節句、家族のそれぞれのお誕生日に冬至や夏至。そしてもちろんクリスマス!


一人暮らしをしていた時は、自分のバースデーも人から言われて思い出したりして(笑)
お正月のお花、千両も、あまりにもつので2月まで飾っていたり...。
家族と暮らすことで、季節ごとに絵やお花を飾りかえて季節感を大事にするようになりました。
それでも仕事にかこつけて、時々、手を抜きまくりますが。

先日買った有元葉子さんと三人の娘さんの共著「母から娘へ伝える暮らしの流儀」を広島の行き
帰りの移動中に読みました。

丁寧に暮らすこと。
そして物や食材を大事に最後まで使い切ること。

少しズボラに暮らしている最近の私にはいい刺激になりました。


六嶋由岐子著「ロンドン骨董街の人々」
この本を読んで、ロンドンのパーシバル・デビッド・コレクションが所有する「染付象耳大壺」
をぜひこの目で見たくなり、仕事の合間に出かけたことがありました。
今は大英博物館に全てのコレクションが移されたそうですが、当時は古い建物の中の実験室の
ような無機質な空間に、中国本土や台湾の故宮博物館、また世界の中枢たる大英博物館にも所蔵
されていないという貴重なインペリアル・コレクションが整然とディスプレイされていました。
拝観者は私だけ...(笑)
おかげで、この大壺の前で独り言を言いながら(かなり怪しい!)ゆったりとした時間を過ごす
ことができました。


ここを訪れる発端となった本「ロンドン骨董街の人々」には、ユニークでさまざまな人達が
あらわれます。
著者も希有な経歴の持ち主で、ロンドン大学卒業後にデビッド財団の修士課程を取得。
のちに、今はもうない「SPINK&SON」というロンドンの骨董店に勤務されていました。
この本には、骨董店の常連で国宝級の美術品は買っても飛行機はエコノミーしか乗らない大金
持ちの貴族のことや、ゲイで結局はエイズで亡くなった東洋陶磁器の素晴らしい目利きの同僚の
ことなど、魅力あふれる人々が描かれています。

そう言えば私も、20代の前半、まだこの業界に入る前に、日本橋の骨董店「壷中居」の面接を
受けたことがありました。

次席で落ちたけど...(笑)


先ほど広島から自宅に戻りました。

今日、楽屋で、ベースのエンリケさんとツアーで行った上海の話になりました。
上海在住で音楽制作の仕事に携わっていらしたエンリケさんのお知り合いの竹田さん。
何度も行った新天地の台湾料理屋「鹿港小鎮」や、深夜のカッピングでみんながアザだらけに
なった郊外の昔は娼館だったんじゃないかと思われるマッサージ店も、上海にお住まいの竹田
さんの紹介でした。
懐かしい写真があったのでアップしておきます。
鹿港小鎮でのスナップ。
左から陽子さん、私、友成さん、エンリケさん、そして右はじが竹田さんです。


竹田さ〜ん!お元気ですか〜?
そう言えば竹田さんは、息子のベビーシッターズに名を連ねてくれている堀内君のお知り合い
でもあったんだった。

Small  World(笑)


2012年7月8日日曜日

楽屋にて購入したばかりの古いギターを弾く義男さん。
広島訪問の際は必ず立ち寄るというギターショップで、今朝、購入したものだそうです。
義男さんは自他ともに認めるギターマニア。
所有している倉庫には、高〜いレアものから安〜いレアものまで、コレクションしている
ギターがぎっしり詰まっていて、それはそれは圧巻なんだそうです。


60年代の日本製。
この頃のB級のギターを「ビザール」という呼称で呼ぶそうで、このギターは1966年製の
「プレザント」というギターなんだって。
ちなみにA級の古いギターは「オールド」と呼ばれているそう(さっき教えてもらいました)
マニアじゃないと使い分けがわからない用語がたくさんあるね。

骨董の陶磁器の世界でも「かけ」とか「てり」とか「にゅう」とかの専門用語がたくさんある
けれど、それはあくまでもその品を客観的に説明するひとつの方法。
やっぱり実物を手に取り、毎日の生活で愛でながら所有して、人と語りあうようにその「もの」
と対峙しなければ本当の味はわからない。

先日、オークションで落札した藤田の「mademoiselle/マドモアゼル」
額装屋さんに持っていったら「どうも本物っぽい」らしい。
じゃあ、鑑定に出す?という話になったら、そこの店主の方曰く「本物か贋物かは本質的には
関係ない。その作品を所有して、それを眺めたり使用したりした時に、自分の心が洗われたり
豊かになればそれでいいんじゃないでしょうか」とのこと。

私も心からそう思います。


昨日から広島に来ています。
梅雨前線が列島にかかっていて、出発の時の東京も雨。
広島も曇り空から時々ポツポツと雨が降ってくるお天気でしたが、大幅な崩れはなし。
今、会場でリハーサルのスタンバイ待ちです。

昨日は義男さんご推薦の「ちづ」というお好み焼き屋で、メンバーみんなでお夕食を頂きました。
写真は「うにホーレン」 すごいネーミング(笑)
名前の通り「うにとほうれん草」をソテーしたもの。
ミスマッチな感じを想像してしまっていましたが、これが意外に美味しい!


そう言えば、以前、やはり広島の「中ちゃん」という屋台フレンチ!?で「うにクレソン」を頂いたことがあった。
この時もその美味しさにびっくりしたけど、ここのメニューもその流れかな。

ホテルに帰ったら、全身が油のニオイでシャワーを浴びるまで大変でしたが、この美味しさには換えられない...か(笑)


2012年7月7日土曜日

My First Car !
ISUZUの「117クーペ」赤。丸目。
マフラーが壊れててイグニッションキーを回すとすごい爆音がしたっけ(笑)
知り合いから当時5万円で買ったんだった。

イタリアの工業デザイナー/ジウジアーロのデザイン。
彼はこの他、フィアット、アウディ、アルファロメオなどにすぐれたデザインを提供しています。
流線型のフォルムが美しい1968年発売の傑作。
奇しくも私の初めての車がこの117。
車に対するベーシックな私の考えが確立したのは、この車に乗った時かもしれない。
初めての車が古くても「名車」だったのは幸運でした。


この頃の車にはそれぞれに主張がありますよね。
いでたちだけで、それとわかるほどのオリジナリティ。
一度モデルチェンジしますが、外観上の大きな違いはライトが丸目から角目になったくらい。
車体の赤はなんとも言えないブラッドオレンジで、その後こんな色の車は見たことがないなー。
やっぱりイタリア人の色彩感覚って、ちょっと違う。

古いランドローバーや、この117クーペ、車体はそのままでエンジンなど内部を日本の車と
スワッピングして売り出さないかなぁ。

私、絶対買う...(笑)


2012年7月6日金曜日

今日は、なんとなくかつて食べたお料理の「味の記憶」がいろいろと思い出される日。
お料理がとても美味しかったのなら、レストランの名前や場所を控えておけばいいものを
若かった時は「いつでも来れる!」なんて思っていたから結構ズボラにしていました。
マメじゃなかったのが今になって悔やまれます。

スコットランドの湖水地方、さるB&Bのダイニングで出されたフィッシュ・スープ。
クリーミーな、塩と胡椒のみで味付けされた鱈のスープ。
もともと、白身のお魚、特に鱈が大好きな私は、割烹に行っても居酒屋に行っても「銀ダラの
味噌漬け」がメニューにあれば必ず頼みます(笑)

そして、ここのスープは...私がこれまで頂いたスープの中で一番美味しかった!
なんという街の、なんというB&Bだったかも忘れてしまいましたが、川の側のコージーな宿。
そこでサーブされたフィッシュ・スープと「今まで食べた中で一番美味しかった!」と言った
私に、嬉しそうにデザートをプレゼントしてくれたおじさん。


舌の記憶と共に、いつまでも忘れたくない想い出。


日光金谷ホテルの百年カレー。
百年カレーというネーミングの由来は、大正時代に書かれたレシピが2003年にホテルの蔵から
発見され、それに基づいて再現されたメニューだからなんだそうです。
ビーフ、チキン、鴨の三種類のカレーがあり、昨年秋に行った時の私のチョイスはビーフ。
金谷ホテル1階のカフェ「メープルリーフ」で頂けます。
味はクリーミーであまり辛くなく、一言で言うと「まろやか」
私みたいに、辛いお料理はがっつりと辛く...という人には多少ものたりない感はありますが
別のカテゴリーだと思えばコクもあり美味しい一品です。


金谷ホテルの歴史は古く、1873年創業。
先日ブログにアップした箱根冨士屋ホテルとは縁続きにあたり、明治時代から外国人の避暑地で
人気の高かった日光で、随一の設備を誇ったクラッシックホテルです。
創業者の金谷善一郎は、たまたま自宅にお泊めした宣教師でヘボン式ローマ字の創設者、
ヘボン博士(1815〜1911)の勧めで外国人向けの宿泊施設を設立。
私の好きなイギリス人の女性旅行家、イザベラ・バード(1831〜1904)も、東北旅行への行き帰り
この金屋ホテルの前身「金谷カッテージイン」に宿泊したそうです。

実はここもまだ泊まったことがないの(涙)
これだけクラッシックホテルが好きなのに、金谷ホテルも富士屋ホテルも、なかなか泊まる
チャンスがないなんて。

世界の「クラッシックホテルを巡る旅行記」なんていうものを自分で書いてみたいな〜。
建物の細部やお食事のディテールにこだわった写真も載せながら。


2012年7月5日木曜日

蒸し暑いですね〜(汗)
曇りで風もあまりない今日の午後、息子のパスポートの更新に行ってきました。
街中を歩いているとジワ〜と汗だく。
もうすぐ夏が来るんだなぁ〜。子供の時代が過ぎてからは暑い夏は苦手(泣)

姉と夏休みに行った、ある夏のバリ。
バリ島の昼間はすごく蒸すけど、朝晩は爽やかな風が吹いて、特にスコールの後なんかは
肌寒いくらいだった。
私たちは、宿泊していたコテージのレセプションの女の子、ワイヤンと仲良くなって、
彼女の知り合いのタクシードライバーに格安で1日島内を回ってもらいました。
ウブドの美しい緑色の棚田やモンキーテンプル。
街中のマーケットやサヌールビーチ、バリ絵画のお店やあまり観光客の行かないお寺。


軒の低い建物ばかりの街角に、朝晩、チャナンと呼ばれるお花やお菓子で出来た可愛い神様
へのお供え物が置かれ、お線香の香りもゆかしい。
なんだか懐かしい感じがするのは、今でも人々の生活が、神様と共にあるからなのかな。
人間の最もプリミティブな信仰心。
決して驕らず、そして卑下せず、分をわきまえて生きていくこと。
昔の日本もきっとこんな感じだったんだろうな。
だからみんなが、沖縄と同じ様にバリ島にも魅かれる。

写真はバリ舞踊の劇場。
バリは踊りでさえも神様への捧げもの...と書こうとしたら、日本でもそして世界中どこの場所
でも、踊りや歌、歌舞音曲の全ての起源は神様への「奉納」だったってことを思い出した。
大学時代、演劇史の授業で教わったじゃん。

人間、驕っちゃだめだよね〜。プライドはある程度、必要だけど。


2012年7月4日水曜日

茨城県の阿見という所にあったWAREHOUSE/ウェア・ハウス。
体育館の様に広大な2階建ての建物の中に、ヨーロッパのアンティーク物やレプリカが所狭しと
並べられていました。
敷地の広さを利用して、普通のアンティーク屋さんではディスプレイできないような大型の
家具や彫刻、グランドピアノなどもどっかりと置いてあって。
何か目的の品物がなくても、見て回るだけで十分に楽しめた。
セールの時期以外は混雑しないし、人ごみが嫌いな私にはうってつけのお店でした。


時間が空いてて天気も良く体調も万全な時には、フラリとドライブがてら出かけてみたり。
まぁ...行ったら3時間は居たかな(笑)

残念なことに今年1月に閉店。
今はネットなどでの販売業務をしているそうです。
姉妹店「THE GLOBE」が池尻にあり。

お散歩がてら息子を連れて、また今度、池尻のお店に行ってみようかな。


2012年7月3日火曜日

タイ・レストラン「ゲウチャイ」のグリーンカレーのランチセット。
今日、3時過ぎの遅い昼食に頂きました!


私はエスニック・フードが大好きなのであります(笑)
ベトナム料理もタイ料理も、シンガポール料理やインド・カリーも大好き。
1週間に1回は食べてるんじゃないかなぁ。

何年も前、新宿ルミネの「ゲウチャイ」で、私があまりにテーブルの香辛料を料理にかける
のを見て、タイ人の方に止められたことがありました。

「Too Hot, Too Hot, Too Hot... !!!」

でも、辛さって慣れてくると平気なんですよね〜。
高円寺の激辛ラーメン屋さんで、最大の辛さ10倍も試したことあるよ。

もう今は無理(笑)


空海入寂の日の21日に、神仏とこの世の人々を繋ぐ縁日として、毎月「弘法市」が立つ東寺。
骨董品、アンティークから古着、ガラクタから盆栽まで、境内には所狭しと露天が並びます。
暮れの21日は「終い弘法/シマイコウボウ」と言って、いつもより更にたくさんのお店が並び、
年末の凍るように冷たい空気の中、多くの人が訪れてとても活気があるそうです。
残念ながら私は「終い弘法」には行ったことはありませんが、たまたま京都滞在の日に21日が
含まれると、必ず顔を出すようにしています。

夏の暑い日に訪れたとき。
毛氈に骨董品を並べたある露天で藤田嗣治の絵を見つけました。
お店の方曰く、さる京都の大学教授宅から出たそうで、言い値は35万円。
少女が猫を抱いているもので、藤田がよく題材に使った愛らしい構図。
とても状態は良さそうでしたが、お散歩がてら気楽な気持ちで訪れた市です。
さすがにサインや落款などの有無を調べたり、真偽に疑問を持ってのお店の人との料金交渉を
考えると、とても買う気にはなれない金額だった(笑)

先日、藤田のサインがある、キャンパスに描かれた「mademoiselle/マドモアゼル」という絵を
オークションで落札しました。
描かれている繊細な線とアンニュイな女性の雰囲気が気に入って購入。
当然、真偽はわからず、価格も安値の落札。
でも模写だとしても、なかなかの人が描いたものだと思う。
肉筆の線描の確かさや繊細さは、別に藤田の名前が冠になくとも十分な存在感です。
そうそう。これも京都のさる旧家から出たものだとか...(笑)

昨日、手元に届いたので、気に入った額装に整えたらブログにアップしますね!


2012年7月1日日曜日

ちょっと欲しいな〜!
カーセンサーエッジで前から見てるトラベルティン・ベージュ・メタリックの E クラスワゴン。
座席は革シートでアイボリー。すごく綺麗で素敵なの。


でも13万キロでも快調に走ってくれてる私のトヨタ・クルーガー。
古女房みたいで可愛くて手放せないよ〜(笑)

2台持っちゃう? うちは...私しか運転しないのに(苦笑)?


昨日から名古屋に入っています。
昨晩から少しずつ雨がポツポツ降り出して、今日は本降り。
7月初日は梅雨空からの始まりです。

昨日はコーラスの陽子さん、川村さんと、山本屋本家の味噌煮込みうどんを食べに行きました。
夏期限定メニューのほうれん草が入った味噌煮込み。
私、これ大好きなの〜!
さくっと味噌煮込みを頂いたら、ホテルに戻ってゆっくりと...と思っていましたが、川村さんが
日本酒を飲む飲む(笑)
結局、閉店の午前3時までお話が盛りあがり、深い「山本屋の夜」を過ごしました。


先ほど、会場にいる私に息子が電話をしてきて、剣道3級に合格したとのこと。
父も姉も剣道をやっていた関係で、本人の意思の確認もせず、なんとなく始めさせた剣道。
やっと最近やる気を出して、自分から素振りをするようになりました。

どんどん成長していく息子が、誇らしくもあり、また寂しくもあり(笑)