2012年3月31日土曜日

昨日からスタジオが江東区の大きなスタジオに変わり、通しリハーサル。
4月上旬の初日に向かってリハも大詰めです。


ここはお芝居やミュージカルのレッスンもできる大型のスタジオ。
たまにロビーで子役の子達とすれ違ったり、意外な俳優さんを見かけたり、通常の音楽スタジオ
とはまた違った雰囲気。
一口にエンターテイメントと言っても、いろいろなジャンルがあるんですよね。

夜遅くまで音を聴いているので、ベッドに入ってもなかなか寝付けない。
昨晩は帰ってからお風呂にゆっくり入ったまでは良かったのですが、そのまま仕事のメール
チェック...そして...よせばいいのにYou Tubeを見てしまい、結局寝たのは4時過ぎ。

1957年のエリザベス女王のクリスマス・メッセージなんか見ちゃった(笑)
モノクロの映像で...お若い! そして、さすがに英語がわかりやすくて綺麗!
世界で一番のお金持ち。
ビヨンセ・Jay-Z夫妻やビル・ゲイツよりお金持ちなんだもんね。想像を絶する(笑)



2012年3月30日金曜日


私のプライベート最初の海外旅行はスリランカ。
普通、ハワイとかロスとか香港だよね〜。とっかかりは(笑)

初めてのコロンボの夜は、ねっとりした湿度のある、でもなんだか懐かしい闇。
ガタガタの舗装されていない道路の両脇には、ぼんやりと灯りがついているお店があって、
人々が外に出て、宵闇と一体化しながら牛と一緒に夕涼み。ゆったりと夜を過ごしていました。

そして翌朝、コロンボからモルディブ諸島マーレに渡り船でロヒフシ島へ。
当時、モルディブはまだ日本ではメジャーなリゾートじゃなくて、ヨーロッパ系の人達のリゾート色が強かった。オーストリアやフランス人の観光客。アメリカ人はゼロ。
だからなのかな。南の島なのに、なんとなく落ち着いた雰囲気のリゾートでした。

見たこともない様な空と海の青。
遠浅の海は、潮が引けば隣の島まで歩いて渡れました。
透き通ったブルーの海にゆうゆうと泳ぐ魚達。
その魚達と一緒に午前中飽きずに泳いで、お昼過ぎからちょっとお昼寝。
午後は読書か砂浜をお散歩し、日が暮れたらゆっくりとお夕食。


もう30年近く前の1週間。
あそこに居たのは...本当にあたしだったのかな...。

遠い遠い思い出。


2012年3月29日木曜日

BurberryじゃなくてAquascutumのコートを。
今度買う時はそれがいいって思っていた私は、ある日、リージェント通りのAquascutumの
お店に出かけました。
Aquascutumとい言えば1851年創業の老舗中の老舗で王室御用達。
イギリスの友達からは「え〜っ。なんでそんなの欲しいの?」と言われましたが、その時は
どうしても欲しかったんだもん(笑)

サイズなどをお店の人に相談したかった私は、フロア・マネージャーとおぼしき初老の男性に
「コートを購入したいのですがサイズがわからなくて..」と声をかけました。
彼はにっこりと「Yes, Ma'am.」と微笑み、そして「エリザベ〜ス!!!」と声をかけ別の
女性店員を呼びました。
「彼女が担当させて頂きます。どうぞなんなりとお申し付けくださいませ!」と、丁重に、
そしていともにこやかにその場を去って行ったのでした。

そして現れた「エリザベ〜ス!!!」は黒人の女性。
カラードにはカラードの方が、お互い気まずくならなくて良い...ということなのでしょう。
私は気分を悪くするというより、その「生活の知恵」になんだかすっかり感心してしまい...(笑)
だって私は、確かに気軽になんでも相談できて、ステキなコートを2着(しかもエリザベスは、
親身になってあちこちフロアを廻り、何着も私に試着させ...)買うことができたのですから。


誤解を恐れずに言うならば...やっぱり長年、植民地支配してきた「歴史」が違うんだよな〜。
お互いの心の平安を維持するための、うまい対処方法を知っているというか。

やはり恐るべし。大英帝国。


桜と少年。
子供の時に住んでいた吉祥寺界隈はいまでも大好きな場所。
息子が生まれてからも、休日には井の頭公園へよくお散歩に出かけました。
これは5才くらいの時かな。


今は春休みなので、うちで3年生のお勉強の復習の毎日。これがもう全然で(涙)
先ほども、あまりにも整然と書かれた「式」と「答え」に疑問を持ち問いただすと、答えを丸写し
したと白状し...(苦笑)
「そんなんじゃ自分の実力にならんだろ〜!!」と激怒して、今またやり直しさせてるところ。
あ〜あ。テキも知恵がついてきたから、ますます手強い。

昨日の仕事からの帰宅は久しぶりに深夜2時。
それでも朝起きて「算数」をみようと思う母の心を君はわかっているのか!もう!(笑)


2012年3月28日水曜日

ニューヨークからメイン州ポートランドまでのドライブ。
アメリカ特有の広い大きな道を、延々と5時間くらい走ります。
この時は、Bob Ludwigという著名なマスタリング・エンジニアのスタジオ、Gateway Mastering Studiosでのコーディネイトの初仕事。
アメリカでの運転はちょっと不安でしたが、走り出したら案外平気(笑)
ニューヨークの街は一方通行が多いので、右側通行もさして気にならず。
東京でガンガン運転してれば、だいたいどこでも運転できるんだなぁ。アジアはちょっと怖いけど。

メイン州に入ってから有名なアウトレット「フリーポート」に立ち寄りました。
その後、ポートランドに向かう途中フリーウェイから見た月が!
今まで見たことのないくらい大きく、神々しいくらいに美しい満月でした。


一生に一度の出会い。


京都から周山街道を北へ北へと走ったところに皇室ゆかりの寺、常照皇寺があります。
もとは、北朝初代天皇「光厳天皇」の庵があった場所。

桜の時期に訪れたことはありませんが、樹齢600年あまりの九重桜や御車返しの桜(後水尾天皇が
あまりの美しさにお車を戻してご覧になったという桜)を始め、桜の名所として有名です。
花の頃は人々でにぎわうようですが、オフの時期は本当に静かな場所。


南朝と北朝の争いが激しくなる中、光厳天皇は数奇な運命をたどられました。
残っている肖像画は、色々な想いの中で全てを受け入れて生きてこられた方、特有の優しい面差し。
地元の方たちには、いまだに「光厳さん」という呼び名で親しまれているそうです。

京都に行くと必ず訪れる常照皇寺。
桜の頃もさることながら、月の耿々と照る美しい晩に、ぜひ訪ねてみたいものです。


2012年3月27日火曜日

自宅の庭にクリスマス・ローズが咲きました。
去年はすごくたくさんの花をつけ、庭一面にみっしりと咲き誇りましたが、今年はひっそりと...。
植物は(実生のものもそうですが)隔年で大きく子孫を残し、バランスをとっているのですね。


クリスマス・ローズの花言葉は「追憶」「わたしを忘れないで」など諸説あるようです。
明治時代に渡来した時には薬用として入ってきたとのこと。
そのせいもあるのでしょうか。
花言葉のひとつに「わたしの不安をとりのぞいてください」があるそうです。

バランスと言えば、私の星座は天秤座。
自分で言うのもなんですが、バランスとるの結構得意かも(笑)
心の均衡、お金の収支、人間関係の機微、俯瞰的なものの見方。

でも時々...感情に左右されて大幅にこけるんですけど...(泣)


わぁ!富士山!
出張やプライベートで新幹線に乗る度に、この山の姿を探します。
冬晴れの朝には首都高からも見える!

6月15日の「県民の日」は息子の学校もお休み。
平日に休めるなんて滅多にないので、ここ数年、この日は「富士急ハイランド」に行って
私と息子が大好きなアトラクション『ナガシマスカ』に乗ることに決めています(笑)
昨年は、前夜、大雨の中ドライブし河口湖畔のホテルに到着。
明日のお天気を心配して眠りについたのですが、翌朝はなんと快晴!そしてこの富士山!

明治の文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も、太平洋から船で日本に到着した際、初めて見た
この山を「こよなく美しい」と言っています。


やっぱり神様が宿る山。ご祭神は「木花咲耶姫/このはなさくやひめ」
鎮まっている神様のお名前も...こよなく美しい。



2012年3月26日月曜日

ロンドンのトラファルガー広場近くのセントマーティンズ教会。
ある夏の日の夕方、ヴィヴァルディ「四季」の演奏会があり、友人と出かけたことがありました。
教会の内部は神社仏閣と同じく、信仰の場であると同時に奉納の場でもあるんですよね。
そこで演奏されていたバロック音楽はシンと心に沁み渡りました。


お寺や神社と同じく教会も、行った先々で私が訪ねる建物のひとつ。
薪能や謡、クラッシックのコンサートや映像を絡めたイベントなどを、こういった歴史が背景にある場所で行うと、とても雰囲気が良いものですよね。
以前からずっと「声明」のイベントをやってみたく思っています。
僧衣をまとった大人数のお坊さんの参加で声明の唱和のイベント。
このセントマーティンズ教会やNYのクロイスターズ(アッパーマンハッタンにあるメトロポリタン
美術館の分館。フランスやスペインの中世の修道院を移築している)でやってみたい。
いつか実現するかな(笑)



自宅のリビング兼ダイニングにある私の椅子。
古道具屋さんで5000円(笑)
もともと中国製の中古のダイニングチェア、明るい木目で背もたれに少しがたつきがありました。
専門の業者に他の家具との色に合わせてマホガニー色に塗り直してもらい、がたつきも直して
もらって、もう5年位使っています。
少し重たいのですが、今は食事の時も、息子のお勉強を見る時も、結構役立ってくれてます。


私は、いわゆる「ブロカント」と呼ばれる古物も大好きで、たまにどーしようもない物を安く
買ってきて、あれこれ自分色に染める作業をして楽しんでいます。
昔から完璧な美よりも少し欠けたもの、ちょっと崩れたものに魅かれる傾向があり(笑)

これって私の人生全般に反映している性癖だよなぁ(苦笑)




2012年3月25日日曜日

イングリット・フジコ・ヘミング。
ある日、大きなアワードの収録でNHKホールの舞台袖に立っていた時のこと。
リハーサル中の担当アーティストの舞台を見守っていると、右後ろの方から光がさしてきた気がしてふと右側を見ると、フジコさんが隣に立っていらっしゃいました。
マネージャーもレコードメーカーの方の付き添いもなく、おひとりで。
彼女の身体の周りには、ぼ〜っと白っぽく光るミルク色のオーラがあって、何かの光が動いてきたと私が錯覚したのはそれだったみたい。
ナチュラルでどこにも力が入っていない、髪に花をさしたその人は少女のようにも見えました。

なかなかこの方の様になりたいと思える人物には巡り会えませんが、私もフジコさん位の年齢に
なったら、こんな風に自然体で空気のようにスッと立ってみたいなぁ。
驕ることも、卑屈になることもなく、ただあるがままの自分でいる。

でもそれって、たくさんの涙とそれを乗り越えた自信がなくてはできないことなのかもしれません。


仕事で横浜に行った時、ある画廊でたまたま見つけたフジコさんのリトグラフ。
女性が抱いている猫がうちの猫に似ているのも気に入って購入しました。

玄関の壁にあるフジコさんの絵は、外から帰った私たち家族をいつも優しく迎えてくれています。




2012年3月24日土曜日

瀬戸内海の小さな島、犬島。
仕事が一段落した10月、以前に雑誌でちらっと見かけた犬島に突然行きたくなりました。
午後に岡山に入り、倉敷の街を散策。翌日、レンタカーで宝伝港へ。
そこから小さいフェリー「あけぼの丸」で10分。犬島へと渡ります。


明治42年〜大正8年までここには銅の製錬所があり、今では朽ち果てた煉瓦積みの煙突数本が
島のシンボルになっています。
カラミ煉瓦という煉瓦で作られた建物の廃墟は独特の雰囲気。夜はちょっと怖いかも。
かつて人々でにぎわっていた時の記憶がまだ島のあちこちにある様で、静かな中に諦めにも似た
寂寥感が漂う感じ...?あるいは...過ぎ去った夢を見ながら眠り続けている感じ。
まるで、永い年月忘れさられた廃墟のお城のようでした。

今はベネッセの直島プロジェクト内の一環として、製錬所の保存、再生をテーマにした
「アートの島」へと生まれ変わっています。
太陽熱、地熱、水の循環を利用したエコプログラムを実際に実用化した三分一博志の建築。
三島由紀夫をモチーフにした5つのスペースを作品として展開させた柳幸典の美術館。

瀬戸内海の穏やかな海に囲まれて、ゆぅるりと犬島時間が流れていきます。




2、3日休暇を取って、ロンドンからストラトフォード・アポン・エイヴォンまで小さな旅にひとりで出かけたことがありました。
ロンドンのメリルボーン駅から直行の列車に乗って2時間くらい。
ここは言わずと知れたシェークスピアの故郷で、イギリスの代表的な観光地。
ネットで予約したプチホテル「The White Swan」は木組みの可愛いホテルで、昔の造りをそのまま
利用しているので廊下がUp Downしてたり、迷路みたいに枝分かれしていて面白かった!
天井が低く、アンティーク色が濃厚でまさに私好み。お部屋も清潔です。
1階の1600年代からパブだったレストラン(!?)で一人で食事をしていると、食後にウェイターの
おじさんが内緒でチョコレートをくれました(笑)


ここにはロイヤル・シェークスピア・カンパニーなる劇団が居を構え、チャールズ皇太子が総裁。
この街だけでも劇場が3つあり、その時はスワン劇場という一番小さな劇場のみがオープンしていたので、当日券を買って夜に「詩の朗読会」にでかけました。古語で全然わからなかった(笑)

帰りはひとり、ぼんやり街灯に照らせれた石畳の道を歩いてホテルまで戻りましたが、礼拝堂の様な劇場といい、月明かりが落ちる低い屋根といい、なんだか15世紀にタイムスリップしたかのよう。
街中にはテューダー様式の住宅がそのまま残っていて(すご〜い!500年前のうちに普通に住んでるなんて!)「過去」と「現在」が交錯しながら、同時に存在するような不思議な雰囲気...。

ひょいと街角から、その時代の人たちが世間話をしながら出て来そうな夜でした。



2012年3月23日金曜日

no.45 travel to fukui with my son

仕事で毎年訪れる福井県ですが、プライベートでは訪ねたことがなく...。
恐竜に興味を持った息子と共に、6才のGWに初めて福井県の恐竜博物館に行きました。
博物館のそばのホテルを...と思ってネットで探したのですが、大型のホテルはなくて、
B&Bタイプの「平尾ペンション」に宿泊。
ここはお食事も美味しくて、コンパクトではあるけれど、お部屋もとても清潔。
ヨーロッパの田舎のB&Bみたいで大正解でした!


宿の周りは、ご覧の様に緑に囲まれた静かな山里。
小川が流れ、田んぼには満々とお水が張られ、空気も清々しく、そしてなにより素晴らしいのが
たくさんの蛙の声! 蛙の声にこんなにも心が安らぐなんて...。
この日の夜は、息子と二人、窓を開け放して涼しい風を入れながら、蛙の声を子守唄に眠りに
つきました。部屋の電気を消すと、窓からは満点の星々が見えて、子供の頃のキャンプの夜のよう。
自然に抱かれながら、ゆっくりと眠ったステキな夜でした。

福井県は子供の学力、運動能力ともにレベルが全国一位。
この「幸せ感」が住んでいる人に影響して、何事にも前向きになれるのかもしれませんね〜!
移住してみたいなぁ。仕事があれば(笑)




no.44 harunobu suzuki

ここ数日の間に梅が咲き出しました。
ほのかな香りが大好き。上品でひそやかで、もっとも早春にふさわしい花。

この季節になるといつも思い出す鈴木春信の浮世絵「夜の梅」があります。
若い娘が早春の夜、咲き誇る梅の花を雪洞をかざして見ている図。
いまのように夜が明るくなかった昔、陽が落ちるとそれこそ漆黒の闇、ぬばたまの闇。
そんな闇の中に雪洞でぼんやりと照らし出された梅の花は、なんとも言えず幻想的だった
のではないでしょうか。
私もそんな真の闇の中で、この花を愛でてみたい気がします。あったかくしてね(笑)


静謐で冷たい夜の空気の中、気品ある梅の香りが漂ってきそうな春信の絵。
大好きな一枚。

ニューヨーク、メトロポリタン美術館蔵。



2012年3月22日木曜日

no.43 beautiful sea aquarium

沖縄。美ら海水族館。
3年前、息子の春休みに急に思い立って、二人で着替えだけ持って出かけました。
午後遅くに羽田を発ち夕方に那覇に着いて、そのままレンタカーでリゾート・ホテルへ。
そして、翌日は朝から水族館を満喫。


レストランでは、天井まである大きなガラス越しにジンベエザメを眺めながらランチを食べたり、
海の生物に実際に触れられるコーナーではヒトデや珊瑚にさわったり、マナティブースを覗いたり、ココナッツジュース飲んだり。
旭川動物園もそうでしたが、最近の動物園や水族館は見せ方にいろいろと工夫があって、しかも建築や展示が美しい。本当に大人でも十分楽しめます!

近くの砂浜でしばし荒れた海を二人で眺め。意外なことに今帰仁の城跡を息子がすごく気に入り。
お約束の首里城で琉球舞踊と工芸、建築を見て琉球王国に想いを馳せ。
サンセットビーチの夕陽(ほんと綺麗!)を見に行ってハンバーガーを食べ。
市場で豚の頭とウミヘビの瓶詰めのディスプレイにびっくりし。

急に決めた割には充実した内容の二泊三日でした。私って...さすがコーディネイター?(笑)



no.42 nursing chiar

もう20年以上、うちにあるナーシング・チェア(赤ちゃんにミルクをあげる時に使うソファ)
もとは大正か昭和初期の、揃いの応接セットの内のひとつだったのかもしれません。
元々は着物の生地が張ってあり、光沢のあるベージュ地に風景の文様がありました。
年月と共にさすがに痛んできてしまって張り替えましたが、やはりもとの豪華さには
かないません(泣)

購入したのは大原交差点近く、井の頭通り沿いにある「山本商店」 
基本、日本のアンティーク家具にこだわった品揃えで、たまに戦前のものもでてきます。
照明でも家具でも、戦前の物は本当に作りが贅沢。
ここはお値段も良心的で、家具の修理も自社でしてくれます。
この椅子も現状渡しで2万円しなかったかな。逆に張り替えの方が高かった...(笑)


一度いろいろな物を処分した時にも手放さなかった家具のひとつ。
いまは寝室での軽い読書やバッグ置きに使っています。



2012年3月21日水曜日

no.41 prikura

プリクラなんて絶対しないでしょう?(笑)
私も全然やったことなくて。
でもなぜか息子といると出来てしまうというか、やりたくなるというか(笑)


私は子供をもつことで、確かに楽しみの幅が広くなった気がします。
以前の自分だったらやらないこと、行かないところ、着ない服、買わない本、つき合わない人たち。
子供がいると好むと好まざるとに関わらず人生の選択肢が広がります。
そして自ずと価値観も変わっていく。
私の精神性を、より深く、より高く、そしてしっかりと自分は何者なのかを知らせるために、
この子は登場してくれたのかもしれません。
毎日毎日「片付けなさ〜い!!!」の連呼はくたびれますが...。

京都、二条城で撮ったプリクラ。コンサート会場の関係者パスの写真にもしています(笑)

no.40 the chelsea hotel NY

何年か前のとある5月の日、ディレイした飛行機に乗ってニューアークに着いた時には、外はもう
すっかり暗くなっていました。
この時の宿泊は、いつも泊まる大型ホテルではなく、有名なロックミュージシャンのクライアントたっての希望で、チェルシーエリアにあるあの「The Hotel Chelsea」
一度も行ったことのないホテルに夜に一人でチェックインするのは、私でもちょっと心細い。
しかもあのチェルシーホテル...。シド&ナンシーのナンシーが死んだとこでしょう?なんて...。

黄色いタクシーから降りると、Chelsea Hotelのライトの「H」が切れかかって点いたり消えたり。
レセプションのカウンターで体格のいい白人のオッサンが、フライドポテトにべったりケチャップ
つけてビール飲んでるし。
私のLast Name「Kobayashi」が聞き取れなかったらしく「WHAT!?」とデカイ声で聞き直され。
そして、宿帳にケチャップがデレ〜とついても全然気にしてない。
すごいとこに来ちゃったなぁ...が正直な感想。


でも翌日、陽の光のもとで見ると、さすがに内部は120年前の古き良きアメリカを彷彿とさせる内装が残り、現代アートとの絶妙のコラボレーションもス・テ・キ。
ロンドンのような安心感はないけれど。時々イヤになる位にさいなまれたりもするけれど。
ニューヨークって所はやっぱりすごく魅力的。

ちなみにその夜の受付のオッサン、朝にはすっかり素面。明日から、メイン州ポートランドまでドライブするという私達に、大層親切に道を教えてくれたのでした(笑)ちょっとくどい位に。



2012年3月20日火曜日

no.39 lunchtime on the veranda

春分の日の今日。春らしい穏やかな天気になりました!
息子と二人だけのお昼。どうせなら...とベランダで頂くことにしました。
レトルトのミートソースにお野菜、ドライトマトとガーリックを足しただけのパスタ。
デザートは頂き物の美味しい岩泉のヨーグルト、蜂蜜がけ。


たったこれだけなのに、外で食べるだけでなんだかリッチな気分になりますね〜。
そうそうオリーブオイルも頂き物。バルセロナのお土産で頂きました。
春分の日、秋分の日、夏至に冬至。
季節の境目の日を息子に話しながら、なんだかとても幸せな気分になりました。
外国に行くと、みんなよく外でお食事している光景を目にしますが、幸せのモチベーションを上げる方法のひとつなのかも。お天気のいい日、これからも時々やってみよう。

猫のミントも私たちが外で寛いでいるのが嬉しいのか、ベランダでお昼寝をしていました。



no.38 kai-yo-do hobby-kan

高知県四万十町にある「海洋堂ホビー館」
世界一へんぴなミュージアム...と銘打つだけあって、ガードレールなしの山道を延々とのぼる
行きにく〜い場所。
高知市内からだと車で3時間くらい。途中、本当に着けるのか不安になりました(笑)

廃校になった打井川小学校をリノベーションして、大阪にあるフィギアの会社「海洋堂」が造った
ミュージアムです。児童数減少で廃校になる学校の再活用、これから注目されそう。
敷地が広いからアイデア次第ではいろいろな事ができますよね。
海洋堂の創立者が四万十のご出身で、過疎化が進むこの地域の活性化もかねて設立したとか...。


一瞬、この写真、何かわからないのですが...。
海洋堂がコレクションしているプラモデルの箱を積み上げてディスプレイしたもの。
この他にもレア物の昭和30年代プラモ、どでかい恐竜、マニア垂涎のミリタリー物など、すごい数の展示物。周りを見ていると、子供達についてきたパパの方が夢中になってたみたいです(笑)
海洋堂の従業員も基本「マニア」みたい。「好き」を仕事にしてるからみんな生き生きしてて。

息子に「あんたも海洋堂に就職させてもらったら?」と本気で勧めた私でした(笑)



2012年3月19日月曜日

no.37 puppy

京都から周山街道を北へとひた走ると、だんだん染まるような樹々の緑につつまれてきます。
清滝川のほとり、栂尾という所にある高山寺というお寺。
ここは、後鳥羽上皇から明恵上人が賜り、亡くなるその日までお住まいだった場所です。
私はこの周山街道のドライブが大好きで、5月の新緑の頃になるとそわそわと出かけたくなります。
清滝川沿いの茶店でお昼に頂く鮎も美味しい!

苔むした樹々に囲まれた高山寺には、明恵が愛したそのままの風景が残っています。
上人遺愛の品々もたくさんあるのですが、中でも特筆すべきは30cmにも満たない木彫りの犬。
運慶作と伝えられる小品で、あどけない表情が本当に可愛らしい。


その印象があったからでしょうか。骨董屋さんで銅製のこの子犬を見つけたとき、すぐ手元に置きたくなり買い求めました。
古いものの為、表情などははっきりとしない位に摩耗していますが(もしかすると一度火災にあっているのかもしれません)それでもちょこんと座ってこちらを見ている姿がなんとも言えず愛らしい。

以前に所有していた方も、見る度にほのぼのとした気分になったのではないでしょうか(笑)


2012年3月18日日曜日

no.36 my sweet boy

9歳の息子です。厳寒のソウルでのひとこま。

こうして見ると、大人になった時の面影が見え隠れして、頼もしいやら寂しいやら。
彼が着ているダウンは海外もののボーイズサイズなのですが、なんと私にもぴったり!?
1年で10センチくらい身長が伸びます。靴のサイズは3年生で23cm!
この先どーなることやら...。


この間まで、西荻窪を「ニシババエクボ」、ゲルマニウムを「ネルマニニュニュ」、パイナップルを「パイナッテル」なんて言って可愛らしさ満点だったのに〜(苦笑)
今はなかなかの理論派で(中身はうす〜いのですが)親がムッとくることもしばしば。

でも基本的にはとっても優しくて素直。気のいいヤツなのです。
君と一緒でママはいつも相当楽しませてもらってるよ(笑)

ママを選んで来てくれて本当にありがとう!



no.35 brussel

以前ベルギーのGalaxy Studioというスタジオで仕事があり、ロンドンからブリュセルまで
出向いたことがありました。
帰路の飛行機の都合で5時間ほど時間があいて、どうせなら...と、ビクトル・ユーゴーが
「世界一豪華な広場」と言ったとかいうグランプラスにひとり列車で直行。
早朝のグランプラスはひとっこひとりいず、広大な石畳の広場に私とお散歩の犬だけで...(笑)
2月のベルギーのあまりの寒さに、近くのカフェに飛び込みました。


ウェイトレスで働いていたのはスラリとしたベトナム人女性。
あの人たち特有の流れる様な身体の線にぴったりのパンツ姿で、スマートに上品に素晴らしく美しいフランス語で話しかけてくれました。
外の国に故国を奪われたことの無い日本人の間では、リアルに響いてこない言葉「植民地 Colony」
彼女の話す流暢なフランス語の奥底に、比較的裕福な北側のベトナム人がヨーロッパに移り住んだ時の歴史が想われて、午前7時のカフェでひとり、私は感慨深くカフェラテを飲んだのでした。

ヨーロッパにいると、ときおり教科書で学んだ「歴史」がそのまんまの姿で現れて、びっくりする事がよくあります。



2012年3月17日土曜日

no.34 brighton

あるバンドのPV撮影で訪れたイギリス南東部のビーチ・リゾート、ブライトン。
その時はヘリテイジに指定されていたウェスト・ピア(1866年完成。2002年の12月嵐により倒壊。
翌年焼失)も、現存するパレスピア(1899年完成。ひなびた遊園地あり)と共にソーダ色の海にせり出していました。
桟橋の底部はたくさんの海鳥の住処になっているらしく、桟橋からパンを投げるとどこからともなく飛んで来て、曲芸のように上手にさらっていきます。


モッズの聖地(映画「さらば、青春の光」の舞台)でありながら、ゲイのコミュニティもある
リベラルな土地。
お散歩をしていると、超ハードな入れ墨、革ジャン男性カップルが、赤ちゃんを乗せた乳母車を
大事そうに押している光景に出くわしたりしました。
ビーチは砂浜ではなく、ベージュの平たい楕円形の石(たぶん斑レイ岩)の浜。
記念にひとつ持ち帰った石は、いまうちの庭の置き石になっています。

一風変わった雰囲気が魅力のブライトン。
歴史的な建造物もたくさんあり、今度ぜひゆっくり訪れてみたい街のひとつです。



2012年3月16日金曜日

no.33 the memories of shintaro nakaoka

真夏に訪れた高知県。
台風で有名な室戸岬を廻ったあと、龍馬と共に暗殺された中岡慎太郎の故郷、安芸郡北川村にも
足を伸ばしました。ここは彼が推奨して栽培させた「ゆず」も有名。

近くに奈半利川が流れていて、慎太郎が少年時代に飛び降りて周囲をびっくりさせたとされる崖が
そそり立ち、せせらぎの音が響く静かな村。
私は所謂「歴女」の類だと思うのですが、基本、興味は飛鳥時代から室町時代まで。幕末は論外。
でも...息子が龍馬に興味を持ってから、私も次第にはまってきて(笑)

龍馬達グループのシンクタンクであった慎太郎の写真の中で、この頃の人達には珍しい笑っている
写真があります。 京都で、芸者さんの腕に頬杖をついている時のものだとか。
彼の短い人生に、凝縮した多くの達成感、喜び、楽しさがあったことを祈ります。

白洲正子の祖父、樺山資紀が言っていたと記憶しますが、
「立派な人はみな維新で死んでしまった。いま残っているのは(自分も含めて)クズだけだ。」

身を挺して国家のために。いままさに必要なことなのかもしれませんね。


北川村、慎太郎生家の石壁。
志半ばで若くして逝ったその人の気配が、ひそやかに残る場所。




no.32 korean cosmetics

子供と一緒に旅行に行くと、帰る空港で自分の物は何も買っていないことに気づくことが
よくあります。仕方ないので、飛行機の中でなんとなく香水買ったりして...(笑)

今年1月の韓国は、エステもダメ、垢擦りも行けない(僕がさらわれたらどうするの!?と言われ...)、韓国料理もなかなか食べれず(息子は焼肉がダメ)...。大人のリラックスを求めるにはちょっと味気ないソウル滞在でした。


唯一、空港でお土産に買ったのが、この美思MISSAシリーズ。
DFSの化粧バリバリの綺麗な女の人が「アンチエイジングには絶対これだって!」と太鼓判(笑)
本当は、南大門とかで購入した方が安くてオマケもたくさんあったらしいけど、子連れには化粧品をゆっくり見てる時間なんてなぁ〜い(泣)
「まぁ、記念に買ってく...?」程度に思って購入しましたが、これ結構なすぐれもの。
クムソルエッセンス/クムソル化粧水/クムソルナイトクリーム! 
香りも漢方っぽくて、いまの私の一押しです。

あなどれず!韓国コスメ! ちなみに日本でもネットで買えます。




2012年3月15日木曜日

no.31 obihiro hiro-cho

北海道、帯広の広尾町。
そこに親方と浩子ちゃんが二人でやっている牧場があります。
もともと、息子のマブダチ、西荻の橋本ふさよさん(息子は愛を込めて「ぶーちゃん」
と呼んでいます)のお芝居仲間だったお二人。厳しい自然の中、たくさんの牛達の世話を
しながら、素敵なログハウスに数匹の猫ちゃん、愛犬ポウと一緒に暮らしています。


毎年秋になると、札幌からレンタカーを海沿いに走らせ、競走馬と昆布で有名な日高町をぬけ、
どこまでも続くまっすぐな道路を走って、3時間くらいかけて広尾町のおうちに伺う旅にでかけて
いました。

襟裳岬のお祭り秋サバ(鮭のこと)のつかみ取り、海の温泉「晩成温泉」のコーヒー色のお湯、
お菓子の街帯広の「六花亭」本社を訪れたり、名物「豚丼』も食べたなぁ。
広尾町にはノルウェー公認のサンタランドもあって...。
ドライブしていると、目の前を鹿の親子が通ったり、きつねがじゃれあっていたり。
おっきな自然がいっぱいの楽しい帯広ライフ!

ここ2年位伺っていませんが...。親方、浩子ちゃん、お元気ですかぁ?



2012年3月14日水曜日

no.30 narcissus

以前、鋸南町の水仙をたくさん頂いたことがありました。
私は春の初めに咲く花が好きで、特に水仙や梅など上品でほのかな香りをもつものに魅かれます。


昨日、大船渡に住む古い友人とやっと連絡が取れました。
息子が生まれた時に電話を頂いて、その後、私が今の家に引っ越す際に古いアドレス帳を紛失した
ため、電話番号がわからなくなっていたのです。
お友達にアドバイスされ、大船渡市役所にメールで問い合わせをしましたら、迅速に対応して下さりすぐに今の連絡先がわかりました。
お父様、お母様、そしてご主人と息子さん達、皆様ご無事だったとのこと。
本当に良かった!
ただ、私も何度か伺った海沿いのご実家は津波で全壊したそうです...。

大船渡の田村家の無事。春の初めに届いた嬉しい知らせでした。


2012年3月13日火曜日

no.29 afternoon napping

2歳の時の息子と猫のミントのお昼寝タイム。
子供って、3歳までに子育てで得られる全ての幸せを親に与えてくれるんだって。
本当にこの時期の可愛さといったら...天使だった!

言い換えると、3歳以降に自我が目覚めてきたら、もう、ひとりの「個人」として尊重して
対等な目線で接しなければいけないということ。
今なんて超生意気だもんな〜。「クソババー!」とか言うし(苦笑)


この頃「ママのお腹の中はピンク色だった」とか「ぶーちゃん(息子の年の離れたマブダチ、西荻の橋本ふさよさん)、お墓が隣だったじゃん。忘れたの?」なんて不思議なことを言っていました。
生まれる前や前世の記憶が残ってるんですね。

深夜に喉が渇いたという息子に、灯りがぼんやりと灯る1階のリビングのソファで飲み物を飲ませていると、暗い廊下を見ながら「ママ、あの人誰?」....これには参りました(笑)


2012年3月12日月曜日

no.28 my car

私の愛車、トヨタのクルーガー。色はゴールド。
購入した時「普通はこの色、買わないよね〜。白か黒じゃない?」と言われました。
大型駐車場などで目立つから、見つけやすい、見つけやすい(笑)
いろいろ遠出するので、8年前に購入して、ただいま12万6千キロ!
本当によく走ってくれています。今までトラブルはゼロ。


この車の前にはルノーのルーテシアという車に乗っていましたが、7人乗りのSUVタイプが欲しかったのと、家族との移動の時に外車特有のあの突然のトラブルは困るので、人生で初めてトヨタの車にしてみました。そして...このトラブルの無さは革新的!
ハリヤーも試乗しましたが、以前ずっとヨーロッパ車だったので、質実剛健な車が好きな私には
ラグジュアリー過ぎてNG。逆にクルーガーのインテリアは本当にシンプルで飽きがきません。
車自体はあまり高くなかったので、唯一贅沢をしたのはシートを総革張りにしてもらったことかな。

さすがにM社のMクラスとかGクラスはいいなとは思うけど、ガソリン車がいつまでもつのかなどを
考えると、買い換えは気に入ったスタイルのHV車が出てくるのを待つ方がいいかもしれませんね。
息子もこの車が大好きなことですし...。これからもよろしくね。クルーガー。


no.27 o-mizu-tori

奈良ではお水取りが14日まで続けられています。
今日12日の深夜が「お水取り」のクライマックス。
お松明に先導されて、練行衆によってくみ上げられた「お香水」を仏前にお供えします。
文字通り、火と水のお祭り...。春を呼ぶ、とてもプリミティブな行事です。
天平時代752年に実忠和尚(この方、インド人だったとか?)が始めてから、一度も途絶えること
なく続けられているお水取り(別名は修二会。旧暦の二月に修められるから。二月堂の名もこれに
由来。)という不思議なイベント。
また行きた〜い!底冷えする中、5時間位並ぶけど...(涙) 

初めて奈良の東大寺、二月堂を、ひとりでゆっくり訪れたのはいつだったかな。
春爛漫の頃で、二月堂のお堂の上から眺めた奈良の街は、桜と、それから一面に咲き誇るレンゲの花が絨毯の様に敷きつめられていて...ピンク一色!
桃源郷ってこういうこと言うんだなぁ...って春風に吹かれながらうっとりしていました。
余計な建物などがなかった頃の奈良の街は、きっとどこまでも続くレンゲの花と春霞で、古い絵巻にある夢の様な風景だったんだろう....などと想像してみたりして。


思えばその春の日がきっかけで、私の神社仏閣&仏像フェチに火がついたのでした(笑)


2012年3月11日日曜日

no.26 requiem

昨年の今日、いまいる芝浦スタジオでこの日を迎えました。
あの日は曇り空で寒い真冬の様な1日。


今日の青空にすべての御霊の幸せを願って...。

鎮魂の日。


2012年3月10日土曜日

no.25 afternoon tea

今日は冬に逆戻りしたかのような冷たい雨...。
朝から息子のお教室の送迎で車で送り迎えです(泣)
息子のレッスン中は、アフタヌーン・ティーで本を読みながらのティータイム。


今日のお茶はグリーン・ハーブ・ティー。
レモングラス、ミント、ローズマリーなどのハーブがぎっしり入ったティーポットから、
なんとも清々しい香りが立ちのぼります。
朝のホッとするひととき。


2012年3月9日金曜日

no.24 travel to ushuaia

先日、アルゼンチン、ウシュアイアのブログを見て、ヴァイオリニストのお友達からメールを頂き
ました。フエゴ島にとっても興味がおありとか。

この時は通常のロス乗り換えのエアチケットが取れず、成田→ダラス→マイアミ→リマ→ブエノスアイレス→ウシュアイアとなんと5回も乗り換えての旅でした(涙)
その時期、仕事で日本航空の方とアジアツアーをしている真っ最中でしたので、5回トランジットのお話をしましたら「間違いなく荷物はどこかでなくなります!!」と断言されてのスタート(笑)


でも本当に奇跡的に荷物は無くならず、帰途ブエノスアイレスからの飛行機がディレイした時も
なんとか間に合い(ダラスで1泊を覚悟したのですが...)無事に帰ってくることができました。
この写真はウシュアイアの街の風景。神様に守られての思い出深い旅でした。




no.23 historical architectures

今日は朝から雨...。やらなきゃならない事が山積みなのに、スイッチ入らず...(苦笑)
まずはブログを更新して...と。

旅することと骨董好きな私は、各地で歴史ある建築物も必ずチェックします。


これは京都の立誠小学校跡。1928年(昭和3年)に開校し、1993年に児童数減少で閉校。
この見事なファサード。こんな学校に通えた子供達ってホントに幸せ。
中は公開していないので拝見できませんでしたが(残念)、きっとワクワクする様なレア物アイテムがそろっているに違いな〜い!
校内を巡るイベントやってくれないかなぁ...。絶対行くのに。
こんなに素敵な建築物は、どんどん再活用して守っていきたいものです。

ちなみにここは木屋町。高瀬川沿いの土佐藩邸跡。
息子の「デジデジ日記」作成のため、去年の真夏に訪れた場所です。


2012年3月8日木曜日

no.22 rosina charlotte bean


ロンドンに居た時、Chiswickという街に住んでいました。
郊外の落ち着いた住宅街でChiswick High Roadというメインストリートの両脇は、他の街同様に
レストランやカフェ、チャリティーショップ(日本でいうところのリサイクル屋さん。でも売上は
全て慈善団体に寄付する)やブックストア、マークス&スペンサーなどが並んでいました。
当時、Chiswick HotelというB&Bの通りを隔てた向かいに小さなアンティーク屋さんがあって、
そこが私の行きつけのお店。仕事がオフの日になると、午後の遅いランチをとった後、ブラブラと
お散歩がてら歩いて見に行ったものでした。


そこで見つけた手作りの額装の小さなエッチング。
海岸で釣りをしている父親と子どもの姿が微笑ましいのと、風景を彩るウォーターカラーの絵の具の色、確かなデッサン力に魅かれて購入しました。
15年位前、£40(およそ8千円くらい)だったかな。下にR.C.Beanとサインがあります。
先日、調べたらRosina Charlotte Bean(1893〜1961)というアーティストで、ドーセットに住んでいた割と有名な方の作品だとわかりました。

巡りめぐって今、私のうちにある小さなエッチング。
Beanさんってどういう方だったんでしょう。今度ぜひ調べてみたいものです。


no.21 o-kouchi-yama

仕事で福岡に行った後に数日お休みを頂いて、熊本や天草、伊万里焼のふる里、大川内山などを車でひとり、廻ったことがありました。
大川内山は山々に抱かれた静かな山里で窯元がたくさんあり、たぶん建物の規制があるのでしょう。大型スーパーやパチンコ屋などのあざとい看板はひとつもなく、眠っているような町でした。


友達に勧められて訪ねた光山窯は、大川内山でも奥の方に入り、ゆるやかな坂道を上ってすぐの
平屋の民家。
縁側続きの日本間に何点かの焼き物がディスプレーしてありましたが、なにしろ普通のお宅。
躊躇していると可愛い5才位の女の子が「入っていいですよ〜!」と声をかけてくれました(笑)

1675年の鍋島藩による大川内山設立からの古い窯。普通の民家に見えたおうちも、壁を剥がすと
300年前の土壁だそうで、文化財保護法で立て直しはできないのだとか。
おうちの前の樹齢500年位の銀杏の樹は、鍋島焼きの古い図柄、窯元一覧図にも描かれている樹
なんだそうです。
不便なことも多いのでしょうが、深い歴史とともに暮らせるのは...なんて幸せなこと!

鍋島青磁の、なだらかな曲線もゆかしいお香炉を購入しました。
穏やかな大川内山の風景を想い出しながら、寝室で時々お香を焚いています。


2012年3月7日水曜日

no.20 shanghai

仕事で何度か行った上海。古いもの好きの私としては、新天地はやっぱりお奨めです。
上海独自の「石庫門」建築を生かして、中は超モダンな内装の様々なお店がたくさんあり、
20世紀初頭の上海に紛れ込んだみたいな場所。


上海在住の方に連れて行ってもらった新天地の台湾料理屋「鹿港小鎮」は、何を頼んでも美味しくて台湾スィーツもたくさん種類がありました。
お客様はやっぱり外国人が多く、インターナショナルな雰囲気。インテリアはすごくモダン。
深夜まで繁盛している超人気店です。上海に行く度に何度か足を運びました。

今度また行く機会があったら、やっぱり絶対行くレストランのひとつ。
旅先で美味しいものに巡り合うと幸せな気分になりますよね〜!


no.19 eau d'orange verte

昔から「香り」が好きで、ルームフレグランスはじめ、いろいろな香水を試してきました。
冬になる前に日本橋高島屋で購入したPENHALIGONのAmranthine(アマランシィ)というのが一番
最近の香りだったのですが....ちょっとこれからの季節には香りが重すぎて。
クセのあるところに魅かれたのですが、いまの自分にはしっくりこない感じ。
で、久々にHERMESのオードランジュヴェルトを買ってみました。自宅用と携帯用。
先ほどつけてみたら、私には懐かしいユニセックスでさわやかな香りが広がって...。
なんだか春を迎える準備ができたようで嬉しくなりました!

ちなみに猫と子供がいる我が家では、最近、クナイプ(入浴剤)のラベンダーを小さなガラスの器に盛って玄関などに置いています。これ、さりげなく香ってお奨めです。
聞いた話ではリッツカールトンのエントランス(いい香りがします)でも同じ様にやっているとか。真偽のほどはわかりませんが(笑)


箱根の富士屋ホテルでもホテル独自のオイルをエントランスで焚いています。
こちらは「お香」の様な上品な香り。ホテルのグッズショップで購入できます。あとネットでも。


2012年3月6日火曜日

no.18 keith jarrett plays bach


今日は12時〜夜まで長時間のリハーサルとなり....。くたびれた...。
先ほど帰宅してお夕食。ちょっとリビングでボ〜ッとして、これからお風呂。
くたびれた時って、あざやかな樹々の緑やゆる〜い音楽に癒されますよね。
いま聞いているのはキース・ジャレット。しかも彼がバッハを弾いているアルバムです。
純然たるクラッシック奏者のバッハとはちょっと違った解釈で、私にとっては究極のイージーリスニング。バッハは比較的、朝に聴く時が多いのですが、これは深夜にゆったり聴くのに最適です。


そして目が緑を求めていて....今日ピックアップした写真は、昨年の夏、嵯峨野の天龍寺に咲いていた蓮の花。色鮮やかな緑と優しいピンクに心がなごみます。
天龍寺の創設者は足利尊氏。私はなぜだか室町時代の美術品や文化に魅かれます....。


2012年3月5日月曜日

no.17 don't look back in anger

今日のリハーサルが始まる前の風景。
リハ前にOASISの「Don't look back in anger」を熱唱するのが、ギターの義男さんと
ローディーの南君のマイブームらしいです(笑)


その他のレパートリーは今のところ「Hotel California」のみ。
まぁ一種の...セレモニー(笑)?


no.16 three cold days followed by four warm ones

朝から雨...。今日は最高気温が6℃で、明日は15℃位になるらしい。三寒四温。
うちの猫の額ほどの庭にも、なんとなく春の気配を感じる今日この頃です。

今日も芝浦スタジオでリハーサル。
まだ個々のアイテムの完成を目指している段階ですが、これが後半、加速度が着いた様に
コンサートの輪郭が現れだす瞬間が来るの。


その特別な「一瞬」を味わうために、この仕事を続けてるのかもしれませんね。


2012年3月4日日曜日

no.15 I am my own Lord throughout heaven and earth.

子供を育てる...なんて、かつての自分には考えられなかったこと。
そんな子育て中に一番強く感銘を受けたのは「自己肯定感」を幼少時に与えてあげることの意義。
これは「そのままのあなたで唯一無二。そのままのあなたが大好き!」と、親、もしくは親代わり
に育てている大人が、言葉に出し態度に現して子供の存在を肯定し、共に居ることで植え付けられる
ものらしい。この大事な経験を経てきた子供は、何かトラブルがあっても決して屈しない。
自分を大切に思えるから、人にも周りの物事にも思いやりを持てるんだって。


私は...。知らない間にこの無形の宝物を両親からもらってたんだなぁ...。気づかなかったけど。
最後まで決してくじけない「根拠の無い自信」  今度は私が息子にこの宝物を伝える番。

写真は白金にある骨董店「関」で、昔、購入した誕生仏。
「天上天下唯我独尊」の本当の意味。
この年にならないと実感できないことってたくさんある。


2012年3月3日土曜日

no.14 trouble sweets ?

先日の芝浦でのリハーサル時に、コーラスの陽子さんが買って来てくれたホットドリンク!
ナチュラルローソンにあったとか。
名前がなんと「結美」です(笑)ユフミと読ませるようですが。
私の名前の結美(ユミ)は苗字ととても強い組み合わせらしくて、波瀾万丈とよく言われます。


気にしてないですが...「62才までは平穏無事な生活は送れない」とも言われました(苦笑)
あと何年あるんだよ〜(涙)
確かに(一見そうは見えないけど)あたし結構トラブルメーカーかも。
以前のブログに書いたけど、Travel(に耐えうる日持ちの良い) Sweetsならぬ、Trouble(に耐えうる後味の良い) Sweetsがあればいいのにね〜(笑)


2012年3月2日金曜日

no.13 an unchanged place

和辻哲郎の「古寺巡礼」や亀井勝一郎の「大和古寺風物誌」に触れ、ある時期、奈良の神社仏閣や 仏像に傾倒したことがありました。
特に聖徳太子ゆかりのお寺、法隆寺とそこの仏像群。もう何回訪れたでしょう。
お正月休みに法隆寺近辺に宿をとり、朝5時前に参道を抜けて西円堂の側の林の中で、ひとり夜明けを迎えたこともありました。凍るような空気と星空、早起きの鳥の声と静謐な気配。
あの頃は、本気で寺守に就職できないかと思っていたんだよなー(笑) もう20年近く前のこと。


写真は去年の1/3から息子と京都、奈良に出かけた時の法隆寺、五重塔。
1400年以上雨の日も風の日も同じ場所に佇み、ただ変わっていくのは私たち人間だけで...。

今度は誰といつ訪れることになるかな。私の大好きな法隆寺。


no.12 an antique light

アンティーク好きの私は、いろいろな所を訪れる度に骨董屋さんやアンティークショップ、古道具屋さんなどを覗きに行きます。
以前の事務所を辞め無職になった時に一度ほとんどを処分してしまいましたが、また少しずつ本当に気に入ったものだけを集めるようになりました。
今でも「あれだけは手元に残せば良かった...。」と思っているライトがあります。
猫がう〜んと伸びをしている格好の青銅製でしっぽの先にステンドグラスのライト、点灯すると両目も綺麗な緑色に光るアンティーク。
なぜだかあの時は、好きなものをことごとく処分して、できるだけ生活をミニマムにすることで心の均衡を保っていた様な気がします。....人生にはそういう時期も必要なのかな。


これは1940年代のイギリス製。ちょっとアールデコ風。ピアノの上で上品に辺りを照らしてくれています。


2012年3月1日木曜日

no.11 ashizuri-misaki

今日は仕事がオフ。まだ体調が回復せず、なんとも怠惰な1日でした。
でも家族がいると、お掃除、お洗濯、お買い物などがやっぱり目白押しで、お休みと言ってもなんだかんだと動かざるえませんね(涙)

ところで、私に似て息子も寅さんぽい所があり、お休みとなると「旅」に出たがります。


昨年の夏休みは龍馬を訪ねて真夏の「京都」と「高知」へ。
息子のライフワーク「デジデジ日記」は学校でも大好評で(旅した場所の写真と共にコメント、資料などでA4のブックレットを作ります)、この時は大好きな坂本龍馬、中岡慎太郎の足跡を辿りました。男の子ってホント龍馬が好きね(笑)

写真は足摺岬。本当に美しかった。日本人最初のフリーメーソンって言われるジョン万次郎の銅像もありました。


no.10 a travel to seoul

毎年、年末恒例のカウントダウンライブを終えて、元旦はいつも夜が明けてからの帰宅。
冬休み前半、息子は「素敵な西荻ライフ」を過ごしますが、私とはほとんど顔も合わせないので、 後半の1/2からはここ数年一緒に旅に出かけています。

今年は韓国ソウル。子供にはどうかな?と思いましたが、玩具問屋の市場に行ったり民族博物館に行ったり、南大門の市場巡りやら観劇やら、それなりに文化の違いを楽しんでいたようです。
写真は旧王宮の衛兵の交代式。極彩色の兵服にこれまた鮮やかな王宮の門、それをとりまく超高層のモダンなビル群。マイナス10℃の冬の朝、なんとも優雅な交代式です。
「アニョハセヨ」「ネー」「カムサミダ」「ケーサンチュセヨ」息子と私が覚えた韓国語。


その国の言葉で話すと、みんな一様に笑顔で答えてくれます。大事なこと。